来た時とは異なり、馬上のメイフィアの心を満たすのは僅かに寂しくも嬉しい暖かな感情。
自分の事を想ってくれる者達がいる。自分が気にかける者達がいる。
・・・神人たる私がこのような感情を持つとは・・・
だが、その自嘲すら快い微笑を浮かべる元にしかならない。
管理者として、昔は決して許され無いと思っていた感情も今は許せる。
胸間に当たる固い感触を頼りに、竜妃は気持ち新たに旅路を進んだ・・・
そうして進むこと暫し、希望都市国領域境界に差し掛かった頃
「!!?」
不意に、メイフィアが感じるのは違和感。晴天に周囲に広がるのは草原で人気は無く
もう少し進んだ処にある国が作った休憩のための広場でその気配を感じる。
彼女が知る神人のそれを。 少なくとも彼は普通にソレを放つことはなかった。
・・・という事は、緊急の用で呼んでいるのか?・・・
ともあれ放っておくことなど論外に向かってみると、やはり其処には待っていた。
たった一人、ベンチに腰掛け腕を組んだライが。
「ライ殿、どうなされた?」
「いやいや、ちょっと野暮用があるんでね。 先回りを」
「???」
メイフィアがやってくるまで待ちきれないのか、優しげな笑みを浮かべる男に
御互いに距離を積め手が届く距離に。
何の邪魔も無く顔を見てみれば・・・・・・ライ、意外に色男。
そもそも、己の魅力のみで四人も侍らせているくらいなのだからソレも当然
屋敷ではその色男っぷり以上に、長や兄貴分,父分としての面が強すぎる。
それはそれで魅力的ではあるのだが・・・
「あんな事があったとはいえ、男と女としても会話してみたくてね」
メイフィアが気付いた時には既に男の懐の中で抱擁に、身体を隠すマントも奪い捨てられ
その衣装の上から直接。だから剥き出しの背に男の手がピタリと接触し・・・
「!!? ・・・何のつもり?」
「だから、男と女の会話だと言ってるだろ?」
メイフィアの見上げた男の顔には、某ナンパ士以上に女心を擽る微笑。
完敗した上に命まで助けられているので悪い気はしないが・・・
・・・以上に違和感が・・・
メイフィアがいた間も、確かにライは四姫といちゃついていたが、それでも
人目を憚っていた。 少なくとも人目関係なく露骨に軟派する男ではなかったはず。
となると、この男は明らかに
「ライ殿ではないっ!! 貴様、何者?」
突き飛ばし距離を取ったメイフィアは龍眼の戦闘態勢に。
男は見れば見るほどライなのだが、違うとより確信してしまう。
一卵性双子の神人ですら異なるはずの神気が、この男とライとでは全く同じだが。
「はぁ・・・つれないねぇ。俺は俺、それ以外何者でもないんだけど」
「黙れっ、偽者っ!! ライ殿はそのような顔をしないっ」
「・・・そうか。 偽者云々で言うならライこそ偽者なんだが」
「ライ殿が偽者? 何をふざけた事を・・・」
「正しくはアレは俺の一部で、君はアレに喰われているはずだった」
「!!?」
その男から立上る神気は人の瞳にも関らず、龍眼のライのそれに匹敵。
しかも、恐怖すら感じる邪笑を浮かべて。
だから構えすらせず無防備に近づく男に、メイフィアは圧され後ざすり。
瞬間、二人は堕ちた。
正しくは、異空間転移に灰色の世界へ。地面以外他には何もない。
「結果、俺が態々動かにゃならなくなってしまった。
バレないようしなきゃならんから、手間ったらありゃしない」
「なっ・・・何をするつもりだ」
「仕方が無いから、俺がお前を喰う」
男の言葉に、空間から現れメイフィアに襲い掛かる触手、触手、触手。
だがそれは竜妃を捕らえる事無く避けられ、揮う指先に切り裂かれるだけ。
蒼系のコスチュームから零れる、色気ある褐色の脚から股間を覆う布切れまでも隠す事無く
「おぅ、流石流石(チパチパ。 でも、その衣装で戦うっていうのはどんなものかね?」
攻防の間、股間を無防備に片膝を伸ばし片膝を折って腰を落としてしまった竜妃。
その真下から生えた触手が一斉に
「ぐっ・・・くはぁっ!!?」
メイフィアの腰を絡み掴み、グチュッネチュッと音を立てつつ締め上げる。
その顔に苦痛以外の色と、衣装の上からでも分るくらいにボコボコ歪み始めた
小腹を見れば、既に犯入れられているのは一目瞭然。
それでも声を押し殺し、己を捕縛する触手に爪を立てる。
「ほら、言わんこっちゃ無い。んな格好で無防備に脚開くから簡単に奥まで。
まぁ、俺は楽に楽しめるからイイけどね。 その調子で頑張って♪」
「なっ・・・める・・・なぁっ!!!」
戦叫に瞳は龍眼へ、狂暴な竜のそれに変形する四肢。 そして生えた竜翼が全てを
吹き飛ばさんとはためき、腰から生えた竜尾が地を砕かんと暴れる。 が
「ん゛・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」
戦叫は即、悲鳴へ。 四肢も、竜尾も、竜翼も絡め取られ抵抗も出来ずに
仰け反った身体がガクガクと上下に揺れる。豊かな乳房を苦痛に振って。
突き破らんばかりに乳房より高く激しく蠢く腹に合わせて。
「・・・丈夫って事も災難だな? 中々壊れやしない」
「あ゛っ、あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛っ」
「・・・ふむ。」
男の合図で陵辱の休止に、竜妃は全身脂汗に涙と涎で濡れた顔で空気を貪る。
本来なら伏してしまいそうだが、内貫く触手と四肢,翼を捕縛する触手に
それも許されない。
「はっ・・・はっ・・・はぁっ・・・はぁぁ」
「お〜〜い、もう話は出来るか?」
「・・・・・・」
「それだけ睨めりゃ十分みたいだな。 で、如何犯されたい?」
「今更・・・」
股間の三穴、尿道,膣,尻の奥の奥、内臓が歪む処まで犯しておいて何を言う と。
「そりゃ、乳犯すってのもあるし、ケツから口から出るまで突くってのもあるし
臍から内臓に精液ぶちまけるってもの面白いかもな。 一回限りだけど・・・」
平然とオカズを決める感に指折りの男。流石のメイフィアも己の身に起こる災難以上に
その神経に対し恐怖を覚え顔が青ざめる。 ライと瓜二つでも対極の存在に。
「他には・・・こんなのは如何だ?」
ずぶっ
「ひっ!!?」
瞬間、メイフィアの耳にヌルッとした触手が潜り込む。オゾマシイ以上に
グリュっグリュっ と耳腔を擦り扱かれる毎に背筋に走る電流。 それは・・・快感。
「あひっ・・・ひっ・・・耳は・・・やぁ」
さっきまでの激しい陵辱に耐えた凛々しい姿は早々に、普通の乙女に戸惑い逃げ惑う。
四肢だけではなく竜尾,竜翼、そして触手は髪にまで絡みつき頭を固定してるのに。
・・・如何だ、耳を犯されるっていうのも中々オツなものだろう?
「ひっ、ひっ、あひぃっ!!?」
・・・そうかそうか。そんなに気持ちいいか。
・・・折角だから鼓膜突き破って、脳で中出ししてやる。
「ひいいいっ、しっ・・・しんじゃうぅぅ」
・・・ああ、身体は俺がオモチャにしてやるから、遠慮無く逝けっ!!!
「ひっ!!?」
文字通り脳を貫く衝撃と満ちてゆく熱いものにメイフィアは目を見開き強張る。
そして、次の瞬間
ぶしゃあああああっ!!?
「あああああああああっ!!?」
逆流で耳穴から噴出す白濁液に、メイフィアは歓喜と愉悦に烈しくガタガタと痙攣。
ついに尽きて、龍眼がぐるんと白目向き身体からも力が抜け
「くはっ!!? き、貴様、何を・・・」
「おう、耐え切ったか。流石、神国からの刺客。 色気でオとしてきたわけじゃないと」
白昼夢のように捕縛されたメイフィアの前に腕を組んだ男が立っている状況は変らず
鼻先には耳穴犯脳内射精前に滴っていた汗一滴。それがポタっと胸元に落ち下へ流れた。
「人を謀ってっ!!!」
「騙しちゃいない。実際、耳を犯せばオマエはああなる」
「!!?」
「だから現に・・・」
「うくっ・・・」
軽く蠢く触手に、ヌチャッと粘液質な音が響く。
それでメイフィアが射殺さんばかりに睨んだ処で・・・
「恐い恐い。その調子で俺を楽しませてくれ。 俺が喰い飽きるまで」
「!!?」
そして、陵辱第二幕 開幕。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
休まず数連日、犯され続けたか。 未だ一日しか経っていないかも知れない。
兎に角、時の感覚など当の前に失せ、殆ど意識がなく
ヌチャ
「く・・・はっ・・・」
今やメイフィアは刺激に対し僅かに反応を返すのみ。元々耐えて反応を押し殺してはいたが
ただでさえ消耗が激しい竜人状態を強制に保たれては疲労も桁外れに、意識など・・・
「・・・頃合か。」
それでも衣装は脱がされず犯され尽くしたメイフィアに、触手は更に絡み覆い隠していく。
四肢を包み、胴に絡み這い登り腹から胸へ。 それでも、最後の力を振り絞り
「・・・貴様が・・・何であれ」
「んあ?」
「今、貴様がライ殿より・・・強くとも・・・最後はライ殿が・・・勝つっ!!」
そして、顔も又、口へ侵入していく触手に完全に埋没し・・・
「!!?」
不意に凍りつく触手の蠢き。 その時が凍結に微動だにせず、次の瞬間
乙女を飲み込んでしまったかのように触手の塊がベコっと縮んでしまった。
男の揮う腕に、消滅した触手の跡にはメイフィアの姿は影も形もなく・・・
・・・幾ら、この男といえど消耗しても神人たる竜妃を一瞬で吸収するなど不可能。
そもそも、その力のみを喰うつもりで竜人の躯と精神は残し飼うつもりだった。
それが、残されているのはメイフィアから零れた体液の水溜りと、その中に布切れ。
ツマミ上げ広げて見るとそれは、普通の材質初っ端で役立たずとなった下着。
男はそれを睨む事、暫し
「欠片の分際で味なマネをっ(グチャ!!?
まぁいい。あの程度、喰った処で・・・今に御馳走を」
その邪笑はライのソレとは異なり何処までも深く・・・
「ううっ!!?」
不意に身を竦め揮わせるライに皆は毎度の狂行とばかりに、それでも
「如何なさったんですか?」
「んや、何かこう・・・嘗め回すような視線を感じたんだが・・・」
「・・・ルナでは?」
と、指差した先には自分の分のオヤツを瞬殺し
マヌケに開けた口からダァーと涎を流す銀狼少女。
「こんな程度、可愛い可愛い」
ライがオヤツのパイを摘んだ手をヒョイヒョイと動かすに従い、ルナの視線
もとい、その顔ごと右へ左へ上へ下へ・・・そしてパクッと咀嚼に
あ〜〜〜 と、ルナは滝泣き。
「こういうのは皆で分け合って食べるから美味しいんだぞ。
自分の分を食べたんだから後は我慢すること。」
「くぅ〜〜ん」 あい・・・(哀
運命の転輪がより激しく回り始めた事を軸たる者は気配は悟りも
まだ知るよしもなかった。 そして終末に向けて全てが動き出す。
「がうっ、ディ、ヨコセ」
「あーっ!!? 分け合って食べるから美味しいって今言われたばかりでしょう!!!」
「ふっ、自分の取り分ぐらい自分で護るこった」
「ディ、頑張ってね。 お姉ちゃん、応援してるから・・・」
多分、気配ぐらいは察していると思いたひ・・・