幾ら神経が図太い(?)ライと言えど、暗殺を宣言した見知らぬ者と早々に共にいて
くつろげるわけもなく、彷徨った末に辿り着いた先は屋敷の図書室。
部屋一杯の本棚の本、その大半がルーの持ってきたもので後は皆少しずつ加え買い足し
現在に至る。だから本の種類は神話から禁書,各種専門書,料理,エロ小説等々と多彩。
流石に読むだけでもヤバイ魔導書はルー管理の元で別処に封印してあるが。
「そういや、あまりココで本を読んだことないな・・・」
暇潰しには丁度いいと手近な本 勿論エロ小説などではなく禁書な神話を片手に
部屋の隅になる机へ。其処を占領して暫し静寂の時間を過す・・・どれくらい経ったか
「!!?」
足元には床に乙女座りで目を瞑っているワイルド黒猫嬢シエル。気配に見上げ
「ん? どうした?」
「それはコッチの台詞。何やっているんだ?」
「ん、別に。 側で座ってるだけ」
「そりゃ見りゃわかる。 毎度・・・シエルは行動が猫だなぁ」
「ん? ん・・・」
シエルの頭の位置は丁度、椅子に座ったライの太股あたり。存在に気付いてもらったなら
これ以上気を使う必要がないので、くっ付き凭れる。
本当なら子供みたく膝の上に座って抱き付きゴロゴロしたいが
図体がソレを許さないのでコレで我慢と。
「ふぅ、全く・・・・・・。 ・・・神話ってヤツは、一見物語っぽいが
歴史書とみると中々に色々な事が分ってくるもんだ。姫を狙う荒神を英雄が救う下りは
姫を肥沃な土地,荒神を災害,英雄を人の英知 なんて風にな。」
「・・・・・・」
聞いているのかいないのか、シエルは満足げに咽喉をゴロゴロならすだけ。
それでも構わず話を続ける
「でも、如何しても他の解釈が出来ずそのままの意味しかとれない処がある。
神は己を模して生物を造り、人は至高神に似せて作られた。・・・手駒として。
結局、神は見捨て世は人のモノになったわけだが、それでも人は神々の記憶に
支配されている・・・。 なら、神々の記憶にない存在は別の神が用意したのか」
段々険しくなっていく主の顔を見ながら話を聞くだけ ではない。
「ライが何者に用意されたのであろうと、私には一考に問題ない。
ライがライだからこそ、私は好きになってこうして側にいる。皆もそう。
だから、何を気にしているか知らないがライの思うように行動すればいい」
「・・・ふぅ〜〜、実にシエルらしい考え方だ」
「ん。」
気が抜け笑みが零れた主に、シエルも笑みで答えた。
いつもなら、客人がいる食卓はそれなりに賑やかなのだが今回は別。
メイフィアとライ・・・というより四姫の間に妙な緊迫感が。ライ当人はうんざり顔。
「・・・(ねぇアレス君、今回のお客様もやっぱり・・・)」
「・・・(・・・にしては皆殺気立っているな)」
メイフィアの真の目的を知っているのはレイハのみだが
行き成りライが珍しく悩めばその原因が突然の珍客と想像するにやさしい。
その上レイハがメイフィアに敵意を向けていれば、他三人も自ずと・・・
「コラコラコラ、態度悪いぞ。子供じゃないんだから・・・
ソコ、指で指さないっ。牙向くなっ。三白眼で睨むんじゃないっ。」
「「「・・・・・・」」」
「そんな事言われてもねぇ、彼女で貴方が悩んでいるように見えるんですもの」
「確かに間違っちゃいないが、彼女が来てくれた御陰で俺が助かったのも事実だ。
どうせ彼女は数日滞在したら帰る身だ。仲良くしろとは言わないから喧嘩もすなっ」
何が如何助かったか聞きたいと四姫の目が聞いちゃいるがライは答えない。
と、四姫の敵意も関係なく黙々と食事していたメイフィアはサッサと食事を終え
「ご馳走様。」
席を立ち、早々に居間を出て行ってしまった。恐らく、用意した部屋に行ったのだろう。
「ウキーっ!!! 何だアノ小娘? 失礼にも程があるっ!! 皿ぐらい下げろ」
「・・・ルー、それは自分も言われずするようになってから言おうな」
それでも無事その日は過ぎ、翌日
早朝からライを中心に屋敷の面々が鍛錬。
カイン,ヒルデは端から出張中なので屋敷には居らず、ルーも朝低血圧かつ魔導師なので
朝錬には基本的に不参加。アルシアは気紛れに来て参加すること半分で今回は休み。
だから、アレス&リオがディ&ルナの面倒を見て
ライはシエルとレイハを二人同時相手に偽得物で。
それを己の存在を隠す離れた処で腕組んで見物する神国からの刺客メイフィア。
「ライっ!!」
「おうっ!! レイハっ!!」
ライはレイハの一太刀を受け止めた処で、シエルの死角からの一蹴を叫びに受け応え
その勢いをレイハの脇腹を狙った掌抵にのせ、避けられるよう知らせつつ撃ち込む。
「!!?」
しかし、メイフィアの存在に注意力散漫だったレイハはそれに反応できずに
慌てライが腕を止めようとした時には遅く、一撃は必殺並の威力を持ったまま
その柔らかい脇腹へ吸い込まれ。
レイハの身体は撃ち飛ばされ、そのまま地面をゴロゴロゴロ。
「レイハっ!!?」
ありえない事態に皆が呆然とする中、ライが慌て駆け寄り半身を抱き上げる。
抱かれたレイハもまた、土で汚れた顔を仰天に目をパチクリ。
「えっ・・・私・・・ あっ、大丈ぶっ!!?」
慌て立とうとするも、脇腹の激痛に硬直。 そのままハッハッと息荒く悶える始末。
レイハは筋肉量が元々戦士で無いアルシア並。如何しても回避中心に撃たれ弱い。
それでこの程度ですんだというべきが・・・
「モロに入ってたからな、もしかしたら骨まで・・・兎に角、今は少し休め。
シエル、暫くレイハを預かっていてくれ」
と、レイハを姫抱きに担いで猫娘に直接手渡す。シエルはそのまま広場外れまで行き
木の下に腰を降ろすとレイハを抱いたまま咽喉をゴロゴロゴロ。
「さて・・・と、俺の相手がいなくなった事だし・・・
メイフィア、折角だから少し手合わせしてくれ」
「!!? それは・・・」
ライの行動にレイハは止めようとするも結局沈没にシエルの懐の中。
「使っていいのは魔法まで。後は素手のみなんてどうだ?」
「・・・・・・。いいだろう」
何の表情も浮かべず歩いてきた竜妃は素手の真龍騎公と相向い
相応に豊かな胸前に構えた腕の手から伸びるのは魔法の刃。
「うわっ、ひでぇ・・・」
「・・・安心しろ。斬られた処で死ぬようにはしていない」
「・・・なら」
徒手空拳、構えたライの姿が消える。 と、同時にメイフィアの姿も。
瞬後、あちらこちらで打撃音が響き
その高速戦闘を皆、微動だにせず眼球のみを動かして追う。
刃を拳で受け止めたと思えば拳を刃で受け止め、蹴撃を後転で回避に飛び込み・・・
メイファは着た時の衣装、蒼系で背が剥出しミニスカの一枚造りだけで生足なので
派手に動き高い蹴撃を放つ毎に悩ましく脚線美やその付根の股布に覆われた大事な処を
無防備に曝してしまっているが、それどころではなく
「だ、団長とタイ・・・」
「まだ、強くなっているのか・・・あの人は」
「ば・・・バケモノ(汗」
「・・・わぅ」すご
それほど二人は本気だった。それでも御互いリミッターをかけた状態で。
そんな二人がいつまでも戦っていられるはずもなく、刹那の悠久後に離れ立つ二人。
メイフィアは両手に魔法の刃を、ライは魔法の拳甲を発したまま。
「さて、まだ続けてみるか?」
「其方がその気ならば」
「じゃあ俺は十分満足したことだし・・・」
男のから魔法が消えると共に、女もまた己の魔法を解き背をむけて歩き出す。
「???」
「・・・幾ら私でも、ずっと睨まれているのは気分がよくない」
穏やかに咽喉をゴロゴロしてるシエルに抱かれ、レイハは射殺さんばかりに睨んでいた。
「はぁ、全く・・・今日はこの程度にしておこうか。 レイハ、動けるか?」
「はい。 はぐっ・・・」
結局ダメらしく、立とうとして脇腹を押さえてしゃがみこむ。
露出している肌に脂汗を浮かべ、苦悶に顔を歪めて
「・・・皆、先に帰っていてくれ。話す事があるからレイハは俺が運んでいく」
仕方ないと苦笑な猫娘を筆頭に、悦びながら不潔と叫びそうな娘を相方が引き摺り
弟達も呆れついて行った。その姿が完全に見えなくなってようやく
ライはしゃがみ込んだままのレイハの方へ振り向き見下ろす。
姿は戦闘訓練の為に動き易く、ポニテとハイレグレオタ姿にハイニーソで脚を覆う
毎度なこの姿。
「ら、ライ、私は・・・」
ライはヨッコラセと地べたに腰降ろし、レイハと同じ視線の高さに。
「気持ちは分る。分るけどな・・・俺だって考え無にこんな行動してるわけじゃない。
それなりに勝算があって・・・んや、勝算を上げるためにこうしてる」
「しかし・・・」
「俺が今まで、何の準備もなしに危険な目にあった事があるか?」
「それは、・・・ありま・・・せん」
「だろ? だから余計に気を病んで、しょうもない怪我なんかしないようにしないとな?」
「はい・・・」
レイハはもう、怒られた子供のようにうなだれて泣きそう。
主を信用していれば、端っからこんな怪我などしなかっただろう。
しかし、それも愛し失うことを恐れるが故。従者としては失格だが・・・
「んで、傷はまだ痛むか?」
「あっ・・・まだ、少し・・・」
「・・・・・・」
慌て返すレイハの表情をじっと見続け・・・不意に、トンと
「はぐぅんっ!!?」
軽く叩いただけで仰け反り以上に悶える事から考えれば、ソレがウソと簡単に分る。
「はぁ〜〜、こりゃ思ったより重傷だな。ほら、見せろ」
「っ・・・っ・・・〜〜。 ・・・こ、ここで、ですか?」
「大丈夫。他に誰も見ちゃいない。」
「そういう問題では・・・分りました。分りかした、ホントに」
でないと険しく成っていく目が、従わなければ辱めてでも引ん剥くと物語っていたから。
首までシッカリ覆っている生地の、首後ろの留金を外し、続いてその下の留金も外し
ゆっくり外していくのでそう痛むことはないが、ジクジクと熱を持つ感がまるで・・・
背中縦一列の留金を外し終えれば、後は布地から腕を抜けば上半身が曝される。
レイハは胸を隠しながら片腕で脱ぎ・・・臍上まで素肌を見せ。
頂点は腕で隠されているものの、全体的に柔らげで丸い乳房の斜め下の脇腹
白い肌に映え、赤黒く腫れるその部分があった。明らかに打身と分るそれが。
「これはまたイタイな。ちょっと触るぞ」
「はい。・・・んっ・・・くぅっ・・・はっはっ・・・っぅ!!?」
優しいタッチにも関らず過敏となった傷はソレを派手に伝え、自分が悶え苦しむ姿を
観察されていると思うだけでレイハは身体が火照り思考が鈍っていく。
もはや、切なく瞳が潤み吐息が荒くなっていくのは苦痛のためだけではない。
「・・・当分安静っぽいな。いやはや、我ながら凄い威力。 レイハ、もういいぞ」
「・・・・・」
「・・・、レイハ〜〜」
「は、はいっ!!?」
何を考えているのか無表情に覗き込む主の顔に、レイハは慌て腕を通し・・・
さっきの今でもう、腕を回して後ろの留金を止めるのが辛くなってしまった。
「・・・俺が止めてやろうか?」
「あっ・・・いえ、どうせ屋敷に戻れば脱いでしまうので・・・」
「そう。それならそれでいいけど・・・」
ずんむっ!!!
「ひうっ!!? あっ・・・ああっ・・・」
瞬間、股を掴まれてレイハの身体が浮く。 いや、浮かされた。
立った中指が股布ごとグリグリと内に減り込んでゆく。熱く潤んだ内へ。
その男の腕を辛うじて掴み、レイハは身体のバランスを取ろうとするが
その毎に打身から痛みが電流のごとく全身を貫く。
「何もしてないのに既に随分と濡れてるじゃないか。傷を診られて痛みに感じるとはな」
「そ、それはぁ・・・」
「こうしてるだけでも・・・ほらっ」
「ひんっ!!?」
下からの衝撃と、それに生まれた痛み・・・もはやドチラがドチラが判別がつかず、
レイハは仰け反り後ろに倒れる前に男の腕に支えられてその身体にしがみ付く。
男の視界にはレオタードがパツンパツンでエロテック食い込んだ女の柔尻と
無防備に白肌を剥き出しな背からうなじ。 レイハが背中を弄られる感に
「・・・ハゲしくなると脱げてしまいそうだからちゃんと止めておこうな」
耳元でネットリと吐かれた言葉がレイハの脳に染み込んで行く。
・・・拒否しなければ・・・拒否しなければ、今されるとシんでしまう・・・
「・・・あ・・・う・・・」
「如何した? 一応気をつけてするけど、傷が酷く痛むなら止めるぞ?」
「・・・して・・・ください」
被虐に愉悦してしまった心は、後はもう抵抗すらせず転がり堕ちていくだけ
結果、死んでしまったとしても・・・満足するまでシて私を嬲り殺して・・・
「ふむぅ・・・ふっ・・・はっ」
木と茂みの物影
駅弁スタイルに女を背中を仰け反らさせる勢いで口腔を貪る一方で、男の手は女を抱持
レオタードをより食い込ませて尻を揉み捏ね、指は柔肉をグニグニと歪めつつ這い進み
その中心へ。狂暴に着き立てた指がグニっと引き開きつつ中指がヌルリと
「ンっ!!」
「ふっ、イイ感じに出来上がって・・・コレなら行き成り本気のオレでも大丈夫だな」
「はっ・・・ひっ、ひぃぃ・・・」
秘裂をいたぶられながらレオタードを片尻剥き出しに寄せられレイハに応えようがない。
ただ男が思う存分に、肢肉を弄られ貪られ喰われるだけ。
だから凶器が下から貫こうと突き立てられ、先端が濡れた肉に接しても
ビクッと恐怖とそれ以上の期待に身を震わせるだけで 瞬間
スグッ
「あ゛っ・・・・・・」
細い身体の何処にそんなものが入る余裕がと思わせるくらいに一気に
その股が男の腰に接するまで刺し貫かれてしまった。胎奥まで達する楔に
もう逃げられない。
更にライは密着してレイハの脇下から腕を通して袈裟に細肩を持ち、
空いた手を布の上からでも分るくらいに腫れた打身に。
触れた瞬間、レイハの身体がビクッと派手に反応してはいるが今は痛覚と快感が
ゴッチャになっているらしく、淫肉は男を奥へ奥へ導くよう蠢く。
「痛みも気持ちよくなるとは・・・マゾっ娘め」
「あひ゛ぅっ!!? あ゛ひっ、ひっ、ひあぁぁ」
腫れを撫でるだけで膣肉を責めるが如くレイハの唇から漏れる嬌声。
まぁ、それはそれで気付かれにくいので丁度いいのだが
「レイハ、たぁっぷり注ぎ込んでやるからな・・・」
「はっ・・・はっ・・・ひぃぃ・・・」
そういうのは理解できるのか、それだけでレイハはキュっと・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
皆から暫し遅れてライは帰って来た。 意外に穏やかに眠るレイハを姫抱きに。
それを態々出迎えるのはアルシア。
「あらぁ? 話に聞いてたよりかは・・・」
今のレイハを見て開口一番にいぶかしむ処をみれば可也の重傷だったらしい。
「・・・それで、何処連れていきましょ?」
「そ〜ね〜、格好が格好だし実験室かしら」
結局レイハをライに持たせたまま、三人は実験室(診察室)へ。
一応ツイタテの向うに待たされる事しばし、呼ばれて見れば
診察台の上には上半身を向かれ乳下に包帯を巻か寝るレイハ。
因みに乳はタオルで隠してあったり。
「んで、如何よ?」
「それが変なのよね〜〜。聞いた感ではアバラ、粉砕されてたはずなのに・・・」
「・・・なのに?」
「ふつーの打身で、念のため今日一日安静」
「・・・・・・」
「しかも、ヤっちゃった?」
「・・・さて、飯喰って机仕事でもするかな。 あ〜〜、きびしぃ〜〜」
「・・・・・・。 ふふふ、今日暇だから手伝って・ア・ゲ・ル」
含み笑いの妖艶娘は全てを聞かずとも大体察してしまっていた。
それでも、全て聞かないのは・・・・・・
「・・・そりゃ、どうも」