都市国家シウォング。
古からの大国、王国ヴィガルドから争いを起こす事無く独立し
戦闘国家オブシディア・グラムス領,海洋大国アルトラスなど多くの国と
友好を持つこの国は全てたった一人の男から始ったと言われている。
真龍騎公ライ=デステェイヤー
彼がいなければ数多くの国と友好を持つことはなく、都市は母国から独立する事も無く、
虐げられた人々がコノ地を征する事も出来なかっただろう。
屋敷総員11人。 大体二人が出張に、日中二人程が麓の都市へ出向き・・・
それでも屋敷には四,五人が常駐してはいるが更に執務室となると、ほぼ二人っきり。
主たるライと秘書のレイハ。思い出したかの様に誰かが邪魔しに来るがそれでも・・・
朝食後から篭って上申書なり報告書に目を通して処理する事、しばし
「・・・・・・」
静寂に、ライがふと目を彷徨わすと視界に入ってくるのは
補佐机で真剣に書類を処理している秘書なレイハ。
身体は微動だにさせず小さい眼鏡の奥の瞳を左右に動かして
繊細な指が書類の紙を撫で捲り、時折悩ましいその唇から溜息を漏らす。
意識していることではないのだろうが、それは非常に蠱惑的で・・・
不意に
かばっ
「きゃっ、な、何でしょう・・・(汗」
背後から抱締めてみたり。
「いや〜〜別に〜〜。 仕事にあきたから、ちょっとな〜〜」
「まだ、初めて一刻も経っていないのに・・・」
「関係ない。 ここでするのはひさしぶりだな・・・」
「あっ・・・ちょっと・・・だめっですっ」
耳に吹きかかる息にヒクヒクと反応する肢体、スーツの前合わせから手をすべり込ませ
一方でタイトなスカートをたくし上げにピッタリ閉じた太股の間に手を突っ込み
それを根元に向かって這わせ・・・
・・・朝からこんな事してはいけない。 抵抗しないと。抵抗・・・
「ほ〜〜ら、そんなこと言ってる間に抵抗しなきゃ」
と男の手は股間到達に平が下腹部密着。そして指が股布を避けてヌルッと内に
「ひゃぁっ!!? あ・・・ああっ・・・あ」
「ダメとか言いながらクノ一秘書さんは準備万端にこんなにも濡らして・・・」
男の手は完全に股間密着で立てた中が全膣挿入、指の腹がズリッと柔壁を撫で
一方でもう片手は服の中でブラをずらし、乳首をクリクリ摘みながら乳房を捏ね
耳シャブリに耳穴の中を舌が貪る。
「ひうっ、ひっ、ひっい゛、い゛」
それでもレイハの手は抵抗する事無く机の上で書類を握りしめたままプルプル揮え
「お? 中が締まってきたな。 イきそうか?いきそうなんだな?」
「違っぅん〜〜、ん〜〜〜」
否定しようにも、己の声に愉悦が混じっている事を悟ってしまい
レイハには何様も言えない。
流されたい・・・でも、流されてしまうと・・・
そんな抵抗など端っから杞憂など知る由もなく困惑で更に快感を得
「イけ。 じゃないと耐えられないぞ? もっと激しくなるんだから」
「っ!!?」
これが始めでしかないという事実がトドメに、レイハは絶頂へ。
見開いた瞳でガンっと頭が仰け反り硬直・・・
そして弛緩からクテぇと男の懐に身を委ねてしまった。
瞳は焦点が定まらず虚ろに、濡れた唇はヒクヒクと吐息。
「レイハ、可愛いくって本当・・・」
レイハが惚けた頭で理解できるのは唯一、これから果てるまで貪られるであろう事
だけで、その後が如何なるか等は分りきっているはずなのに一欠片すら思い浮かばす
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
アルシアが暇に任せ優雅にお茶をしていると、前を通過ぎるのは仕事中のはずの主
「あらぁ、お出かけ?」
「おう、ちょっくら街まで行って来る。 それと執務室、レイハ寝てるから」
「それをいうなら眠らせたじゃないのぉ? 悪い人ねぇ・・・」
「何なら、アルシアも気持ちよく眠らせてやろうか?」
「ふっ、今は遠慮しとくわ。そんな気分じゃないし・・・」
と、妖艶な淑女はカップに茶を注ぎ立上る香りを楽しむ。
「・・・どうも野暮だったな。お詫びに土産、何かイイモノ見つけてくるとしよう」
「楽しみにしてるわねぇ」
軽く手を振り去る男を見送り、女は物思いに耽る。
偶にはこんな風にノンビリした日も悪くはないと・・・
ライ達の健脚ならば都市 もとい街まではそう時間は掛からない。
都市拡大に、一般人の全力疾走並以上に軽く駆けて行けばモノの10分で縁に。
流石にソコからは人目もあるので歩いて行かざるえないが、それでも到着に
繁華街を散策し・・・
「オッちゃん、景気は如何?」
「良からず悪からずといった処だ。 何か買っていってくれ、アンちゃん」
「じゃ・・・女の子の好きそうなヤツ、適当に」
「デートかい?」
「いや、土産。」
「ほぉ〜〜。ほら、サービスだ」
「悪いね。 釣りはいらないよ」
ライは、果物が詰まった紙袋を片手に更に街を歩く。特に目的はない。
ただ街の賑わいを見、人々の生活に触れたいだけ。
たった一人が出来る事など、たかがしれてる。
人が集い、生活するからこそ街は繁栄し人を集めより賑わって行くのだ・・・
ライが適当に歩いているうちに町並みは変化に裏街へ。
ラフ兄貴な格好では目立つが、それでも気配にイチャモンをつけてくる者はいない。
と、向かいから慌ててやってくるヤクザもの数名。
彼等はライの前に来るやいなや一礼に
「ご苦労さまです。」
「おう、ご苦労さん。 如何した?」
「いえ、兄貴がこられたとお聞きしたので・・・」
彼等、ライの本当の正体までは知るはずもない。それでも態々挨拶しに来るのは
実力派幹部衆が一目おき、その上
「・・・シエル、来てないなら俺は知らないぞ。 猫は放し飼いする性質なんでね」
「・・・・・・・・・」
彼らのマドンナ(聖女)たるシエルを猫とのたまう。事実、彼らが見たシエルの
この男に対する態度は信頼する主に対する愛玩猫のソレ以外何ものでもない。
「だからと言って俺の家族に変なことしたら・・・ヤるからな、ワンころども」
「・・・・・・・・・」
んで、シエルの主たるこの男も血尿出させそうなマジ顔でいうから洒落にならない。
シエルが聖女なら、この男は破壊神。 しかも、あながち外れていないから・・・
何しに来たのかライは散々ヤクザ達を脅すと、そのまま裏街を通り抜けて
様々な職人達が住む匠街へ。 鍛冶屋への冷やかし半分、稀少物を扱う商店で
アルシアへの土産の茶葉でも買おうと思いながら路を歩いていると
「らいー―っ!!!」
不意をついてウリャーと腰へタックルをかけ跳び付く幼女。
しかし、ライは事前に察した為よろめく事無く到って平然。
「全く・・・俺が反応してしまったら大怪我ものだぞ、こら」
「ふふン、御主はそんな愚をしはしないサ♪」
ライの腰にしがみつきながら前に回って見上げるのは
街並みと似合わぬゴスロリなルー。
「・・・ふ〜〜(呆。 んで、こんな所で何を?」
「鍛冶師が魔導具を造るとか云々の話で、様子見ダ」
「・・・・・・」
最近では魔導院の術と匠の技を組み合わせ優れた技術開発に精をだしているのだが
この元魔女な幼女魔導師には知ったことではなく、役目だから一応仕事をしただけ。
大方、担当の魔術士を連れて説明したまではいいが
鍛冶仕事を見ているのに飽きたのが正直な処だろう。
んで、慣れた気配を感じたので「帰る」とか言って飛び出し・・・
「ンで、御主はマタ何を? 散策か?」
「そっ。」
「・・・御主、仕事サボったナぁ? 黙っててやるから(ニヤリ」
「一応、片付けて来たんだけど・・・
・・・偶にはいっか。余り高いモノはダメだからな」
「ン〜〜だから、御主好きダ。 今度、たぁ〜っぷりサービスしてやるから」
一見、娘が父親に甘えているかのような光景に人々が微笑ましく通り過ぎる。
しかし、その実を見ただけで解かる者などいはしない。
幼女に見えるルーが、実は齢数百年を数えた元魔女などという事など
なんせ今や殆ど見た目そのままな精神年齢の少女なのだから。
しかし、横柄に言葉使いは年寄り臭く魔導知識と性の体験は侮れない事実も
「で、何を買って欲しい?」
「ん? ん〜〜〜、・・・ぬいぐるみ?」
「・・・んで、部屋の肥やしになる と」
「ええぃ、ほっとケっ!!! 御主を人形にしてしまうゾ」
「それで、俺がルーで人形遊びするってか?」
「・・・・・・(ポッ。 イャン(クネクネ」
「・・・買ってやるけど先、茶葉みてからな」
「・・・(エ〜〜、オ〜〜、ア〜〜」
顔芸に精だす幼女を肩車し、ライは目的地目指して歩き始めた。
日が射しポカポカと暖かい執務室。そのソファの上で横たわり毛布を掛けられ
まどろむレイハ。ゆっくりと開く目は普段とは打って変わり幼げで・・・
「・・・はぁ・・・逃げられた(泣」
状況を察し、涙ぐんでしまった。 最も懸念しているデスクワークなら
レイハが気を失っている間にライがある分全て片付けてしまっているのだが
同じことを何度も繰り返されているにも関らずレイハはその事を気付いてなかったり。
兎も角、毛布の中でグジグジと蠢き・・・
忍であるレイハがイって気を失ってしまうだけあって、体位はアクロバテックに
股裂けそうなほど開脚で内の柔壁を万遍なく擦り上げられ、愛されてしまった。
だから今、レイハは股間の感覚がハイレグの形で無いような変な感じ。
でも、それが妙に気持ちよかったりして・・・
と、いつまでも時間を費やし主を野放しにして置くわけにもいかない。
腕の力を使って上半身を起こし捲れ落ちた毛布の中から現れたのは
スーツ,シャツを羽織っただけに情事の後の感そのまま・・・
というわけでもなくちゃんと綺麗に拭いてはあった。
流石に胎奥へ精尿並にドップリ吐き出された残滓はそのままだが。
「んっ・・・。 うう、妊娠してしまいそう(泣」
ヌルリと胎奥で流れる液体の感触にレイハは年相応に情けない顔でショーツを探し
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
目に入る場所には無い。 情事を思い出す・・・
適当にその辺りに投げ捨てられたはずなのに。 それでもない。
いや、そもそも一度完全に剥かれたのにココまで着せてあって
ショーツのみないという事は
「っ!!? ライの・・・スケベぇっ」
庭先、芝の上で寝る白犬(銀狼)が響き渡る声に マタカと片目を開け方耳を振ると
クアアアアと欠伸に、再びまどろみ・・・
アルシアのお茶とは必ずしもずっとお茶を飲んでいるわけではなく
お茶を片手に、分厚いノートをカキカキと新しい薬を考えていたりする。
今日は若い面々が外庭仕事に精を出してるので、遠慮なく居間を陣取り。
其処へやって来たレイハ、来ているスーツも仮着状態で乱れ御団子ヘアもボサボサ
「アルシア、ライを見かけませんでしたか?」
「あら。ん〜〜〜、随分前に出掛けちゃったけどぉ?」
手届かずな状態に、床に崩れ落ちガックし。 もはや立つ気力すらない。
ここまで来るともう、単に陵辱された後の娘・・・
「・・・取り合えず、お茶で一息ど〜お?」
「はい、いただきます・・・(泣」
それでも憔悴しきった顔でアルシアの隣席に腰掛、渡されたカップに手を添える。
「ライ、確かに賢い主とは言いがたいけど、そんなに心配する必要も
ないんじゃないかしらぁ? 一応、ちゃんと仕事してるっぽいし・・・」
「それでも、勝手に・・・ちゃんとしてくれなければ困ります」
「私達にそれは今更って気もしなくもないんだけど」
流石年上にアルシアは宥めるが、割りに頭が固いレイハには如何にも
「当初と今では事態が異なってます。もはやライは本当に一国の主なのですから」
「そーよねぇ。 今じゃレイハもあっさり籠絡されちゃって・・・」
「!!?」
「ライの匂い、してるわよぉ。髪もそのままにしちゃって・・・全く、痛むじゃなぁい」
とアルシアはレイハの背後に立ち、お団子解放で数度スッスッと手串ですいで解し流髪に。
アルシアが見た目通りの女だけならば、爪弾きに屋敷には入られないだろう。
しかし、元神官だけあって優しく細やかな心使いが出来る淑女でもあった。
ある意味、レイハにはイイ姉御分。 見た目は相反し妖艶ではあるが。
「すみません。ありがとうございます」
「ホント、仕方ないわねぇ・・・私たちの主は。」
そして、姫達は主をネタに笑い時を過すこと暫し・・・
不意に
チリンチリン♪
「お客さまみたいねぇ」
「っ、こんな格好なのに・・・」
呼鈴に慌てるレイハは身体を流すつもりだったので、情事後のスーツのまま。
幸い変な汚れや皺はないが、今からでは髪を結い直す時間もない。
「あら、それでも大丈夫よぉ。髪が気になるようなら、これで・・・」
アルシアは側の綺麗なチリ紙で紙縒りを作ると、レイハの髪を首後で纏める。
紙縒りは意外に丈夫なので十分に役立ち、しかも紙が黒髪と相まって中々神秘的。
「では、いってまいります」
「はぁ〜い♪」
手を振るアルシアに見送られ、格好はスーツでも巫女の如きレイハは玄関に。
そこで待っていたのは、小荷物を携えマントで全身を覆った不審な者。
外のルナが通したということは害意無いと判断したからだろうが・・・
「どちら様でしょう? この屋敷には何用でいらっしゃれましたか?」
「ライ=デステェイヤーは居られるか? 真龍騎公と謳われるシウォングの王は」
声は年頃に若く凛と男か女か判別がつかない。目に見えているモノはイイものである事から
使者の類と判断出来るが、普通の外交関係ならば間違えて役所に行くのが常で
そこから直ぐに屋敷へ連絡がくるのだが・・・と言う事は、この者は特殊な・・・
「その前に私の質問に答えていただきたいのですが。 お分かりになられますね?」
でなければ攻撃も厭わないレイハの気配に、マントの者は仕方ないと
「私は竜妃メイフィア。神国コンロンの姫」
とマントを除け見せた素顔は、褐色の肌に鋼色の長髪,鋼色瞳で
見た目レイハより年下は確かに何処と無く無垢な感の娘。
神国コンロンとは、審判者,現世の管理人の国と言われているが
その実は並の国であり、皇族に関してだけは殆ど謎に包まれいてる。
この国の皇族の者が動く時、決して起きては成らぬことが起き
「大崩壊」を防ぐために行動していることだけは確かである。
その、神国からの使者とは・・・
「・・・神国コンロンの姫君が遠路はるばる態々、我が王に何用でしょう」
「眷属に話す必要はない」
その非友好的な態度にレイハが詰問態度に出る前、竜妃と名乗る娘の瞳が
一瞬で縦割の龍眼に。それと共に漂う気配は金龍眼となったライと同質の・・・
仮にも一騎当千の戦忍であるレイハが無防備なはずの竜妃に圧され、身動きすら出来ず
「・・・」
「居られないのならば帰られるまで待たせていただく」
竜妃の瞳が人のそれに戻ると同時に、レイハの身体も自由に。
しかし、背筋は今の出来事のみで冷汗に濡れてしまった。 恐るべきは・・・
「・・・解かりました。 では、居間の方へ」
抵抗しても無駄となれば、出来るだけ穏便に事を済ませるしか手はなく
案内に二人共々居間へ。
「あら? ・・・」
レイハの連れてきた客を大凡如何いう者か見抜いたアルシアは早々に接客で
座ったメイフィアの前に「どうぞ」と香り立つ茶を差し出す。
女性が三人もいるのに居間を支配するのは沈黙。 その中で火蓋を切ったのはアルシア。
目配せでレイハに黙っているよう指示しつつ
「貴女、変った雰囲気ねぇ。何処の方? 私はアルシア。ここの主の姫の一人よ」
「・・・竜妃メイフィア、神国コンロンの姫。 貴女も眷属か」
「眷属? 確かに私は元神官だけれども・・・」
「虚ろなる神などっ。 私が語るは生神のみ」
「それって、ライの内にいる破壊神の事かしらぁ?
私、アレの眷属になった覚えはないわよぉ」
「そもそもの間違いは、たがえる事。 真龍騎公はそれの人の器でしかない。
眷属なれど只の人の身に語った処で理解など出来るわけはないか・・・」
端より、この娘は人 アルシア,レイハを対等に見てはいない。
辛うじて、対等に見ようと努力している節はあるが・・・
しかし、御陰でそれなりに情報は手に入った。
竜妃がココに来たのは国云々は関係なくライ自身にあり、以外は興味無い と。
それだけだが、それでも大きな収穫である。 流石はアルシア、欺の姫。
兎も角、今はライの帰りを待つしかなく・・・不意に
「っ!!?」
びくっと反応に、見る見る朱に染まっていくレイハの頬。
「・・・(如何したの?)」
「・・・(いえっ、その・・・中から垂れてきて・・・太股に)」
「・・・(・・・ああ、ライの精液ねぇ。 ホント・・・お風呂行ってらっしゃい。
この娘、放っておいても大丈夫そうだし。 皆には私から言っておくから)」
「・・・(・・・よろしくお願いします)」
レイハは身体を強張らせながらも一礼して足早に去っていった。
パンティさえあれば多少気持ち悪くとも・・・全く、難儀なものである。
兎に角、アルシア一人で客人の面倒を見なければいけないのだが・・・
時間的にもう直皆そろうだろうが
メイフィア、身体を覆うマントから腕と頭は覗かせているものの今だ旅姿。
「メイフィアさん貴女、室内なんだからマントお預かりしましょうかぁ?」
「・・・いや、結構。今日は話のみ」
「あらそう・・・。 今日はドチラにお泊り?」
「・・・・・・」
「だってほら、数日滞在予定ならココに泊まった方が色々とお徳じゃなぁい?」
「・・・いいのか? 主を差し置き勝手にそんな事を決めても」
「い〜のよ、い〜のよ。 どうせライだって同じ事言うのは解かっているんですもの」
笑いながらパタパタと手を振るアルシアに、メイフィアは理解しかねる顔。
と其処に、庭仕事を終えたか使用人なリオ達3人が番犬(?)をしていたルナも連れて来た。
「あら、お客様ですか?」
「ええ、神国の姫君よぉ。ライへのお客様」
「えっと・・・」
それは、使者なのか押しかけ姫なのかドッチ? と皆複雑な表情。
一番後ろで様子を伺い戸惑っているルナを除き・・・
意外に、メイフィアが興味をもったのは姉弟。
立つと二人を その向こうの何かを凝視しようとする。
「眠り着きしモノを・・・この程度なら端より修正範囲か・・・」
「「・・・??」」
一人納得すると、今度は隠れた状態になっているルナの処へ。
「・・・くぅ〜〜ん」 何でしょう・・・
「気にする必要はない。 私は戦を旨とするもの。
管理を旨とし、未だ幼体の君が私に張り合うのは酷な話」
「わぅ〜〜(困」
神国の竜姫の顔は今までと打って代わりらしく優しい顔で
戸惑いに縮こまる銀狼少女の頭をなでる。
しかし、それがアルシア達に向かうと毅然と・・・端より相手にしていない感。
取り付く暇もないので、手の出しようがない。 だから家事に勤しむ事しばし・・・