結局、オンネアス領主の目論見など端から論外に
王城は海洋のある島にある為、一行は其処へ船出と相成った。
船縁、寛ぎ海を眺めるライに近づく二つの影。
「ライ様・・・」
「おう、如何した姫さん。」
「ありがとうございます。メザを庇っていただいて」
「今回ばっかりは、な。 覚えろ、大事な人を護れるよう」
「ライ殿、護るのは私めの勤めなのですが・・・」
「部下が出来る限り自由に動けるよう働きかけるのが上の勤め。
今の場合、姫様が己の騎士を常に側にいられるよう庇わなきゃならなかった」
ただただ恐縮する二人。
「まぁ、事の顛末まで見届けてやるからガンバレ二人とも。 お互い不幸にならないよう」
ライが遥か彼方に見るものを二人も見ようとする。
既に見ているかもしれない。 しかし、見ている自信はない。
背景では、狼なルナが鼠を追い回していたり・・・
「・・・処で、ウチの連中は?」
「アレス殿とリオ殿は個室にて・・・。シエル殿は倉庫で遊んでいられました。
レイハ殿とルー殿とディ殿は船酔いで、アルシア殿はその看病を」
「・・・・・・」
「ライ様?」
「・・・・・・ヲェ(れろれろれろ」
・・・失礼。
数日、海路を得て辿り着いた先には連なる群島。その中心に王城でもある島があった。
それは可也のサイズの島そのものが城といった感で、老舗有力王国と新進気鋭王国の
力差を見せつけてくれる。
「でも、海ばかりですから・・・そう変らないのではないのですか?」
「陸地だけなら、な。 以上に海が、海の幸が侮れない。長として、それを自覚する事だ」
何かエリアルの教育をライがしている気もしなくはないが・・・
実の娘のですらそう会えない国王が、そう安々と会ってくれるわけもなく。
一行は客人となることとなった。 一人一室豪勢な部屋を与えられて・・・
兎に角。規模が違う。 屋敷は少数で十分手が回る広さだったが
この城は迷いそうなほどの広さに、相応のメイド,衛兵の数も相応の数。
少なくとも一室一人 メイド一人以上に落ち着かない。ライは。
だから暇潰しに身内の様子を見物に
アルシア。
この国ならでは、無柄で絹のような薄くも豪華な布地のドレスも様に
テーブルでメイドを脇に据えて、お茶を嗜んでいた。
「そー言えば、アルシアの趣味は「お茶」だったな・・・」
「あらぁ、いらっしゃい。 ライもどぉ?」
「じゃ、頂こうか」
隣を席とり、アルシア自身が入れてくれた茶を楽しむ。 香りよし味よし・・・
「これ、美味しいでしょう?」
「ああ、イイものだな」
「・・・、・・・ねぇ」
「自分の甲斐性で買って飲むなら、俺は文句は言わない」
「あーん(泣」
アルシアの言いたいことなど端っから分ってる。屋敷では、自分で作るなり
安くて美味しい茶を見つけるなりして開拓しろと言っているわけだが・・・
せがむ視線が余りにも痛いので早々に立ち去る事にした。
レイハ。
行ってみれば、これまたメイドを脇に沿え秘書な格好で読書に勤しむ。
まるで、主の帰りを待っている使用人達のように。 気配に気付き
「ライ、如何かなさいましたか?」
「んや、ちょっと暇潰しに・・・相変わらずその格好なんだな」
「ええ。この格好でないと気が抜けそうなので・・・」
「・・・別に大丈夫だろ。 俺は違う衣装のレイハも見てみたいけどな・・・」
「えっ、そうですか(慌」
頷くライに、メイドも巧みに色々な衣装をワゴンにドッサリ。
「じゃ、後で・・・」
立ち去るライの背後では、レイハがメイドに服を剥がれ・・・
シエル
行ってみればメイドも居らず、ベットの上にはノビ眠猫と眠犬
もとい、ドレスも適当に布を巻き付けた感で肌も露なシエルと同様のルナ。
共に野生児に着飾る性分では無いから仕方が無いのだが、ちゃんと着飾れば化けるのに
それこそ、猫女神,月女神みたく・・・
「・・・ん・・・(眠」
「・・・・・・」
と不意に、シエルがムチムチの太股の付根までも露にルナに脚を絡めて抱擁し
ルナも答えるかのように抱き着き爆乳間に顔を埋めムニャムニャ。
何でこの獣娘ズは無防備に・・・起こしてはかわいそうなので
二人の艶姿をシーツで隠してから退散。
ルー
入室早々、幼女の周りには何を調べているのか魔方陣のパネル展開しまくりで
メイドも離れて流石に怯えの表情を
「・・・何やっているんだ?」
「おう、一帯の気の流れをナ。シウォングも豊かだったが・・・
ホレ、見ろ。ココにも同様のモノがあるゾ」
「それは・・・あまり喜ばしくないなぁ(苦笑」
「相手は海神(ワダツミ)様だからナ。会わないに越したことはない」
「てか、寧ろ会いたくない。」
「でも、向うはこの辺りに興味深々みたいだゾ。場所は掴めんが・・・」
「脅すなよ。・・・じゃ俺は行く。 メイド、余り脅かしてやるなよ」
「ヘイヘイ」
未だ横柄な幼女に怯えるメイドに「大丈夫獲って喰われる事はないから」と
説明(追い討ち?)してライは出て行った。
アレス,ディの処はメイドのみで空に
リオ
二人とも其処にいた。三人でテーブルを囲んで将棋に興じ・・・
姫なドレス姿のリオと御曹子なディ。 そして騎士なアレス。
「お前達もココか・・・」
「如何したんですか?」
「ちょっと暇だから様子見に、ね。」
「でしょう・・・」
と弄ぶ駒は、豪華に貴金属で宝石を散りばめ造型も美しい。
「・・・いいな、これ。 買おうか・・いや、造るか。俺の小遣いで」
「わぁ、いいですね。それくらいの贅沢なら」
「やっぱ勿体無いし、止めるか」
「「「をいっ!!」」」
結局貧乏性が抜けない新進気鋭の若き王だった・・・
一人、一人以上メイドがついているということは、当然
「ライ様、お風呂の用意が出来ております」
「ああ、ありがとう」
「お体、お流しいたします」
「!!? それは・・・」
メイド服というのはその土地柄に大きく影響を受けるものである。前に述べたように
ココの使用人は殆どが半魚系で温暖な気候なので、そのままの衣装で水に入っても
支障がない仕様。つまり、ライについているメイドは半魚人で鰓耳、四肢が鱗肌な娘
なのだが その身に纏うメイド服は、臍丸出し水着みたいなセパレイトスーツの上に
優雅にケープなジャケットと巻きスカート。
「? 何かお困りのことでも?」
「あ〜〜、いや。 君、自分が女の子で俺が男という自覚はあるか?」
「?? それが何か? ・・・ああっ、伽の事でしたら御気になさらず。
所詮、私は一介のメイドにすぎませんから御存分に・・・」
「十分、気にするわいっ。生憎俺は育ちが宜しく無くてね、使用人だからといって
粗末に扱えるような性分じゃない。 心使いだけありがたく・・・」
「は、はぁ・・・」
ライの考えに可也困惑な表情を浮かべるメイド。 身分云々が激しい処では中々に
理解しがたい。 しかし、満更でもないのか僅かに照れが・・・
何であれ、納得してくれたならそれでイイが・・・ライ自身がそういうわけにもいかず
「・・・そうだ。ちょっと頼まれてくれないか?」
「ハイ、何でしょう?」
「レイハとアルシアに俺が風呂入っているって言って来てくれないか?
ついでに、そのメイド服も二人に貸してもらえると・・・(ニヤリ」
ライの意図を察し、メイドの顔に浮かぶトホホな笑み。
それでも、しっかり伽の相手で困る事はなく・・・・・・
因みに、アレスが風呂に入る前にリオがここのメイドな格好で飛び込んできたとか
ディは上せ風呂に入っていた間の事を覚えていない という事があったとか無かったとか。
朝食に、ライの元に集う一同。
その格好は昨日の今日で、女子達は如何にも海洋国のドレスで着飾り
「皆様、お寛ぎいただいていらっしゃいますか?」
姫のエリアルも挨拶に加わり、華やかなことといったら・・・さて置き
「ああ、丁寧にしてもらって恐縮してるくらいだ。 特に貧乏性の俺は」
とラフにシャツを着こなす男三人筆頭のライは苦笑。
「ライ様らしい。 私も、今まで贅沢していました事を自覚して・・・」
「・・・そうか。 処で、姫さんの騎士は?」
「メザは、お父様が直々に処分を言い渡されるとの事で自室謹慎に・・・
あの・・・実は、今日お父様がライ様と会見なさられるという事が本題で・・・」
父親の事に関した途端、エリアルの笑みは引き攣り、今にも泣き出しそうな感。
一見、お嬢に何ものにも動じなさそうだったのに・・・
「望む処だ。 もっと時間が掛かるものだと思っていたらからなありがたい」
「あのライ様、お父様はライ様と同様に・・・」
「???」
「あっ、いえ、何も・・・」
エリアル姫は一体何が言いたかったのか・・・
「まぁ大丈夫さ。並大抵なヤツからスゴイヤツまで相手にしてきたからな。
俺にホレるなよ(ニヤリ」
「ふふ、その件は本当に・・・ライ様のお嫁さんにして下さいとはもう言いませんから」
「なら、俺も友として出来る限りの援護射撃をする。
後は、自分達の運命は自分達で切り開け」
「はい。」
ライ達、希望都市の風土は海洋王国の姫君をも逞しく変えていた。
時は流れて昼、謁見の間。
来訪の王たるライは決戦仕様の戦闘服 軍服に、秘書なレイハと妖艶な姫のアルシアを
後ろ左右に従えて。 因みに、他の面々も武装以外の決戦仕様の戦闘服を纏って待機。
そしてライ達の前の玉座には、黒髪に王冠を被り立派な髭を蓄える偉丈夫。
ポセイダル=アトラス 海洋王国アルトラスの王でエリアルの父。その隣にはエリアル姫。
・・・なるほど、確かに普通の人間ではない気配が漂っている。
「自分は都市国家シウォングの長ライ=デステェイヤー。
王冠無き戦う王、民より真龍騎公の字をもらった者」
「世はポセイダル=アトラス、アルトラスの国王。 して、要件は?」
「態々時間を割いてまで悪いが簡単な話、親子喧嘩の仲裁を。
そしてメザ=サハギの弁護を」
「メザ=サハギ・・・不届き者。彼奴には不敬罪にて処分を申し渡す所存」
「・・・彼がいたからこそ、そこの姫が今無事な姿でいると思うが?
処分・・・殺すというならば自分にくれて頂きたい。彼は中々な騎士なんでね」
「・・・・・・。 処分するとは言ったが殺すとは
言っていない。子授の儀が済むまで謹慎させるのみ」
「子授の儀」の言葉にビクッと反応し、嫌悪 恐怖を見せるエリアル姫。
それは、以前と違いソレが如何に惨い事かを理解したから。
「お父様、私は「子授の儀」を受けたくはございません」
「・・・何を愚かな事を。 これは姫としての義務、国の平安のため」
「海竜様の子を授かり、別に夫を迎えるだなんて・・・茶番ではありませんか」
「海竜様の血族であることを忘れたかっ!!! ましてや我は半分が」
親子(?)喧嘩ヒートアップに、二人とも完全に周囲の事は蚊帳のそと。
「あ〜〜、もしもし? 何やら生贄マガイな事話し合っていられるようですけどね」
「黙れ人間っ!!!」
ポセイダル王の海竜眼に、吹き飛ばされそうに圧される。ライ以下3人以外。
「・・・悪いな、俺もタダの人間じゃない。 俺もマジリだ。後天的だが」
「うっ・・・」
ライの金色の龍眼に今度はポセイダル王が圧される。部屋の側では耐え切れず倒れる者も。
だが、不意に
「でも、よくも悪くも人間だ、俺は。 そして
神の威信に頼ろうとするポセイダル王、貴方も。
人間はいつまでも神に縋るべきじゃない。 親離れしないと・・・」
踵を返し退出するライに、二人以外何者も追わず、声かける者すらいなかった・・・
「まだまだ若いな〜〜、俺も」
「ハハハ、神に叛くとは、見事なまでの龍のサガだナ」
「反骨精神といってくれぃ」
「でも、ナカナカすかっとしたわよぉ?」
「後先さえ考えなければ ですけど」
レイハの一言に一同沈黙。獣娘ズは我関せずに大欠伸。 それでも
「俺、神キライ」
「貴方はイイ歳こいて駄々っ子ですかっ!!! 全く・・・これから如何するんですか(泣」
皆がソレで当然であるため、何故か一人心労を抱え込んでしまうディ少年
「べ〜つに、どうもしない。 流石に襲われはしないさ。サッサと追い返されるか・・・」
だが意外にもライの予想に反し、一同は儀式に招待されてしまった。
そしてエリアル姫は軟禁に、変わりにメザが解放されてライ達の元へ。
「如何した、顔色が随分と悪いぞ?」
「本来、「子授の儀」は門外不出。一部の神官と王族しか参加出来ないはずなのに
ライ殿どころか自分まで・・・ポセイダル王は本気です。 本気で・・・」
「聞いた感では姫を海竜神の生贄に王族の生神化を目指してるみたいだが、それが如何した」
「!!? もう其処まで御理解を・・・しかし相手は神」
「・・・神が絶対の存在ならば、何故神を威す者が存在するのか」
「ら、ライ殿、何を・・・」
「別に。 ただ、エリアル姫は儀式を嫌がっている。そして、お前は姫の騎士。
俺がお前だったなら取るべき路は一つ。結果、神を国を敵に回す事となっても・・・」
神威の存在でもってその群れは初めて神に叛く事が出来ると言われている。
しかし果たして本当にそうなのだろうか。元々、生けとし生けるもの全てがその力を
有しているのではないのだろうか。ただ、その意志を貫く事が出来るか如何かだけで・・・
ライ達が客人に扱われ数日後、ついにその日がやって来た。
王城の島より船で揺られること数時間、神殿の島は更に海洋にあった。
図ったように円状に小島に囲まれ、その中心に。
神官達,儀式装束のライ達を含む少ない来賓客達を
勤め無表情メザを内に近衛兵・騎士達が警護し上陸に、島の主である神殿へ。
神殿は神代からの遺物に、王城の元モデルが瞭然で・・・しかし中身は完全に別物。
ただ儀式のためだけに、中は空堂で飾柱が規則正しく並び中心には
地中奥深くへ吸い込まれる大階段。 それを下った先には大扉が行く手を塞いでいた。
その扉が神官数人がかりで開けられると、そこに広がるのは驚愕の光景がっ!!?
「海が・・・」
誰が漏らしたか、濡れた石畳の床に空は海・・・海底のドーム
下った感からして海底でなければならないのに、其処にはシッカリ潮臭い空気があった。
「これは、態々力場で海水を退けて空間を作ってある。イヤハヤ味なマネを・・・」
と光景に感心する皆に耳打ちしてくれるのはルー。 それでも
上に海があるという状況は、畏敬と畏怖の間の感情を禁じえない。
そして、いよいよ主賓登場。 人の間に出来た路をポセイダル王に連れられて来るのは
着飾り、装飾の貴金属が恰も束縛具に生贄を思わせるエリアル姫。
己の心を殺した彼女が生贄に見えるのはライ達とメザだけかもしれないが。
厳かに儀式は進み・・・エリアル姫のみが残され、一同はドームから退く。
そして、神官たちの手によって扉はゆっくりと閉り始め・・・だが、ギリギリで影一つ
飛び込み、ソレに続く影も。
!!?
「き、貴様・・・」
王も絶句に、影の主は得物を携えた姫の唯一の騎士あった。
「ポセイダル王、自分はエリアル姫の騎士。 姫に殉じます。
結果、ポセイダル王や国に叛く事となっても・・・・・・」
それだけを告げる間を残し、完全に扉は閉じてしまった。 これで中には姫とその騎士と
「・・・それで、これから如何するわけだ?」
「結局、あの場に間に合ったのは私だけだったみたいねぇ」
「ら、ライ殿にアルシア殿も!!?」
今の今まで気付かなかったのが側に立つ存在に驚愕。以上に素早いレイハやシエルの面々
が間に合わないのは意外に思えるが、初めっから飛び込む気でなければ間に合わぬ間。
上から回ってではなく直接突入を察した者のみが残っただけ。
奥では、ココに居てはいけない存在×3にエリアルも唖然としてるし。
「と、兎に角自分は先ほど言ったとおり最後まで姫に殉じ、必要ならば海竜様と
対決も厭いませんが・・・ライ殿は如何に? 話ではココは間も無く水没するとの事。
姫は人魚,自分は水中で呼吸する魔法を心得ておりますが・・・」
「あ〜〜、俺は単に見届人のつもりだったんだけど・・・やっぱり水没するのか
まいったな。」
「ホント、ど〜〜しよ〜〜かしら」
と言いって一向に緊迫感のない二人。だが状況は人に関係なく
ドームは目に見えて縮まり初めていた。
「姫様っ!!!」
「はいっ、今は私がそのための魔法をおかけいたしますが時間稼ぎにしか・・・」
と駆け寄ったエリアルはそのための魔導を行い一息着き、見上げたソレに硬直。
そのワケを振り返って見た一同も瞬時に理解した。何故なら、ドームの外には
海竜様 瞳に理性を感じさせるシーサーペントが既に切迫していたから。
一言発した言葉は、男には完全無視に
『今回ノ我ガ花嫁ハ二人・・・』
「っちょっと待てぃっ!! こっちは俺のだっ!!!」
と、ぐいっとアルシアを抱き寄せるライ。メザとエリアルも、姫を後ろに隠し立つ。
「我は姫の騎士。姫が望まぬ以上、我は刃となりて姫を護るっ!!」
『・・・人間如キガアアアアアアアっ!!!』
人間が畏怖を見せない事が逆鱗に触れたのか、激怒にドームの水壁より無数に生まれる
水の触手。 それが男二人を貫き殺し、姫二人を捕縛しようと襲い掛かる。が
斬っ!!!
「だから〜〜人の話を聞け」
二人の揮う刃に達する事無く粉砕。 一帯が海水で更に濡れてエリアルが人魚状態に。
それを見た海竜の瞳に激情から理性が戻る。 そして、一時思案に
『人間ドモ、尽キルガイイ。 我ハ姫一人デ十分・・・』
と、縮みながらもまだ可也の規模であったドームが不安定に揺らぎ
「!!? 海竜様は私以外を圧死させる御積りです」
このドームがあるのは海底深く。当然、力場が消滅してしまえば周囲から怒涛の海水が
押し寄せ、水に耐性がある人魚種以外は確実に海の藻屑に。
そして、彼等に海が降って来た・・・