∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ep.11 LEGEND(前編)■
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野営はというものは人里に近ければ近いほど、危険が増すものである。

何故なら、獣は火さえ焚けば恐れ近づかないが小悪党はソレを目印に寄って来るから。

馬車の造り自体が頑丈であるため獣を恐れる必要はないが、見張りが欠かせない。

月夜の下、皆が寝る馬車の屋根上で星を仰ぐのは長たるライ。

・・・単に、当番のだけである。虐げられているわけではないのであしからず。

と不意の気配に

 「御機嫌いかがですか?」

「うん、まぁこんな物じゃないの。 ・・・如何した?」

返事をする相手は今迄のスーツな秘書嬢姿を打って変り水着らしきアンダースーツに

本来は戦闘用のジャケットと巻きスカート姿のポニテで、雰囲気一変に活発な感。

その格好で男が寝転ぶ横に乙女座り。

 「いえ、・・・少し夜風に当たりに。」

「緑に潮が混じって中々に赴きが・・・処で、飛んで火にいる夏の虫の意味分かる?」

 「はい?」

「面白いくらいに周囲には気配がない。いはやは、ありがたいねぇ」

 「あっ・・・では、私そろそろ眠ろうかと・・・」

ガシッ

と逃げようとするレイハの足首を掴むのは、その足元に寝転ぶ男。

レイハは思わず四這いに、男の手が足首から腿,腰へと上へ進むと共にズルズルと

引き寄せられてしまい、いつの間にか男の上に覆いかぶさる体勢に。

そして、細腰を掴まれ強引に男の股間の上に腰を降ろされてしまった。

「折角だからもう少しいっしょにいてもバチは当たらないんじゃないかい?

レイハがどうしても嫌っていうならこれ以上は止めないけどね。

ココだけの話、丈夫で伸縮性ある水着ってやつは中々にエロいな」

と呆気なく腰に添えた手を解放されてしまっては、レイハは如何しようもなく

爆照れに目を左右に泳がせ・・・

それなりに逢瀬(?)を重ねているにも関らずこの雰囲気には未だに慣れない。

 「ライ、イヤらしいです・・・」

「おう、イヤらしいよ俺は。 イヤらしいついでに

レイハは他に買ったのを聞いてみたいんだけどね〜」

 「・・・それは・・・黒で、要処が帯でつながっているワンピースのものとか」

「黒とか。レイハは色白いからよく映えるだろな」

 「・・・・・・(照」

「ついでに言わせてもらうなら 胸、底上げする必要もないんじゃないかい?

サイズは並に手におさまる程度でも綺麗な形してるしな」

 「!!? そ、それは・・・あ〜〜う〜〜(困」

レイハが胸にコンプレックスを持つ気持ちは分らなくもない。

しかし、比較対照が既に間違っている。

猫娘シエルは乳パンチなボリュームの爆乳,妖艶娘アルシアは谷間クッキリに柔な麗乳

礼嬢リオは相方に育成中で今やタワワな柔乳・・・以下は御子様に対象外。

「クノイチさんは贅肉厳禁で、しなやかに細い身体が命。

豊満な乳を求めちゃダメだよなぁ・・・だから、御仕置き」

 !!?

瞬間、レイハの天地が逆転。ライに押し倒された上に御尻を持ち上げられマングリ返し。

しかも大事な処を無防備に太股を持ち開かれてしまった。

 「あ、あの、これは、何を(爆照」

「だ〜〜から言ってるだろ? 良形な乳のくせに更に豊かさまで求める

ダメなクノイチに、諸々の件を含めて オ・シ・オ・キ をするってな。

ほら、こんな格好までなってジタバタするなっ」

 「っ!!? うぅ・・・あ・・・」

腰の巻布を取られそれで手を頭上に縛り、更に足首を大開脚で床固定。

本来なら窮屈だが、そこはクノイチであるレイハ。寧ろコノ程度の束縛

束縛の範疇にすら入っていない。 そしてライはその事を承知。

一度受けに回ったレイハは被虐に感じ、碌な抵抗をすることがない。

「床ごとレイハを貫いてやる。 覚悟しろ」

 「ああ・・・」

だから戯れは過激で強烈に淫靡に、クノイチ娘を愉悦で狂わせ・・・

・・・・・・・・・

 「・・・・・・(じ〜〜」

 「な、何でしょう?」

 「レイハ、痣。 手首とか」

 「!!? (赤面」

 「・・・・・・フゥ(呆」

旅路は平野から海岸沿いの道を目的の港町まで行くことになったが

「折角海まで来たんだから、適当な場所を見つけたら其処で

2,3日野営がてら遊ぼうと思うんだけど如何だろね? 反対の人」

 ・・・・・・

一帯を支配するのは期待に満ちた沈黙。ある意味それが目的で

ココまできたのだから反対のものがいるはすがない。

「んじゃ、決定という事で。 メザ、魚釣れそうな処教えてくれ」

ライとメザは御者に立った・・・

目的が決まれば行動は早く、朝の出発からものの一刻程度で最適な

近くに磯がある砂浜間際の草場に馬車は到着。 馬車が止まる前に

「うわーっ!!!」

 「わんわんっ!!!」

と跳び出す御子様達+α。てか、レイハと共にシエルもルーとエリアルを抱え飛降り。

バリバリな水着格好に様々な小物が入った籠を携えたアルシアは前の操席に来て一言。

 「皆、御子様よねぇ・・・」

「手前もなっ!!」

単に、アルシアには動く馬車から降りる力量がなかっただけの話。

波打際までかけて行ったルナは、引く波に

 「わう?」

其処でしゃがみ込んで興味深げに眺めたまま。大きく引いた波は次の瞬間大きく打ち寄せ

ざっぱ〜〜ん

 「きゃいん!!? ぺっぺっ・・・しょっぱい(泣」

ルナは頭からずぶ濡れにぶっかかり。 それを見てディ、足を海に浸しつつ

「あはははは、ルナは御子様ですね」

 「・・・・・・(プイ」

ルナは突っかかる事無く背を向けテッテッテッ波打ち際から距離を。

そして、ディの背後から襲いかかる大波。

「わっぷっ!!?」

 「わん、ディ、バカ(笑」

押し倒された少年に駆け寄り嘲笑うルナ。

「こ、このぉっ!!」

 「きゃいんっ!!? わんわんわんわん!!!」

そして起る稚拙な水の掛け合い。そしてリオ&アレス参戦に

 「きゃぁきゃぁっ!!」

「全く(苦笑」

バシャバシャバシャと大はしゃぎ。一方

 「ほらっ、早くっ、早くっ」

 「・・・(ふー―っ、ふー―っ」

シエルに一人浮輪を膨らませ、横でせかすだけの御子様なルー・・・

 「え〜〜っと、私は何をすれば・・・」

 「好きに遊んでオレっ!! 早くっ、早くっ」

浚われるように連れて来られたエリアルは放置に成す術もなく砂浜で立ちすくすだけ

馬車が止まるや否やさっさと遊びに行ってしまったアルシアはさて置き

適当な処に馬車を止め馬を解放したライは

「・・・ライ殿はどちらへ?」

「今更遊ぶ性質じゃないからな、釣りにでも行って来る」

「ならば自分も・・・」

「気にせず、姫さまの御守りでもしてろ。じゃ、あとで」

と麦藁帽を頭にデカバケツと釣竿を携え、一人磯の大岩の上へ。

そして蟲を餌に釣糸を下げ、暫し・・・

 「おぅライ、何か釣れたかぁ?」

 「ん、如何?(くあああ」

「おう、少なくとも今日の夕食に困らない程度にはな」

早々に遊び飽きたか、シエルの肩車にやってきたルーは降りて駆け寄り

釣りに勤しむライの傍らのデカバケツの中を覗きこむ。

デカバケツだけあって、中には色々な魚とかとか。

 「ほう、色々いるナ。軟体なヤツも・・・(ニヤリ。 ホレ、シエル」

 「!!?」

と小悪魔が両手掴みに水着の猫娘に投げるのは海の悪魔、蛸。

ヌルヌルの表皮掴みそこなったソレは、シエルの剥出しの臍部に絡みつき

きゅぴーん

復讐するは我にあり とその蝕脚を様々な処 パンツな水着をずらして中にまで・・・

 「ホレホレ、未だいるぞ」

 「っ!!? ん・・・くっ・・・ルー、やめっ(悶」

と追加に投げた蛸はその爆乳の間に命中に、触脚を驚愕なシエルのブラな水着の中に

潜り込みにその乳房締め上げ、乳首に吸盤が猛烈吸い付き

筋肉猫娘・悶絶艶蛸地獄 立姿 一丁上がり

 「あひゃひゃひゃひゃ、シエル、イイ格好だナー」

肌を貪る蛸を引き剥がそうにも微妙な処に蝕脚がまわっている為ままならず立ち悶えの

シエルをご満悦に腰に手を添え仁王立ち仰ぐ小悪魔ルー。

しかし、小悪魔な幼女は知らない。 己が既にその射程距離内に入っていた事を。

のたくりバケツの縁まで上がった蛸の前にあるのは水着に包まれたルーの臀部。

仁王立ちに脚が適度に開いているので、その股間は無防備に

その蛸は己の触脚を命一杯伸ばし、瞬間

 「ひにゃっ!!?」

ルーの股間から下腹部にはりつき、それを足掛りにルーの尻に襲い掛かる。

だから、思わずお尻突き出しに倒れてしまったルーのそのお尻の上に蛸が乗り

己の優位差に中へ

 「にゃっ!!? にゃぁ〜〜〜〜」

びくんっと身悶えに潤むルーから漏れる嬌声は、幼女・悶絶艶蛸地獄。

「・・・はぁ、何やっているんだお前らは」

と呆れライは、シエルを犯す蛸にモンゴリアンチョップ

・・・(ぐはっ)

伸びた蛸の腹を掴みシエルから強引に引き剥がし

 「んっ・・・あ、りがとう」

 「ら、ライ、私も、助っ・・・」

「・・・まぁ、折角お楽しみみたいだからコイツ等の面倒も頼むか」

 「そんにゃぁんぁあぁぁん(泣」

ぽいっ とルーに投げられた蛸は当たった拍子に目を覚ましその肢体に集る。

 「・・・いいのか? ルーは助けなくて(汗」

「自業自得。悪戯した御子様にゃオシオキしないとな」

 「でも・・・これは」

「暫くすりゃ大人しくなるだろ」

と二人の傍目、幼女は蛸に貪られ

 「あ゛っあ゛っあ゛っ、むぐぅっ!!?」

口を含め、ありとあらゆる穴に潜り込む蝕脚にもう瀕死の様相。

「そーいや、蛸って生物は暗く狭せこましい処が好きなんだってよ。

ついでに、オスの蛸の脚の内一本は生殖器でメスの奥深くに差し込んで

精液を放出するんだとよ」

 「っ、む゛うぅっ!!?」

トドメに、ルーがビクッビクッっと痙攣に白眼に脱力で・・・

それでも蛸は釣られた復讐に一矢報いんと弄り、グシャグチャと水音を鳴らす

ひく・・ひく・・・と微かに反応する幼肢体を。

 「・・・ライ、放っておいていいのか?」

「別に死にはしないだろ。 シエルが助けてやれば?」

驚愕にライを見、ルーを その幼身に集る蛸を見返しブルッと身震い。

 「んー―。・・・・・・遠慮する(困」

再び釣りを再会したライの横、シエルも隣に腰掛け尻尾を揺らす。

実にホノボノした光景があった。 ・・・未だに蛸に嬲られる幼女が隅で

水遊びに飽きたカップル二人

 「ね〜〜、オイル塗って♪」

「俺がか?」

 「アレス君以外誰が塗ってくれるの?」

「・・・・・・ディとかルナとか」

 「アレス君じゃなきゃイヤっ!!」(←即答)

「・・・ふぅ、俺のやり方に文句いうなよ」

 「うんっ♪」

と胡座に背を向け寝転がったリオ。その水着の紐を解き、

手元の瓶を傾け細く垂らすはそのための香油。 と

 「ひやんっ!!?」

「こら、暴れるな」

 「だってぇ、冷たかったんだもん」

「・・・だろうな。 でも、動くな」

強引な男に仕方なくリオは腕を枕に伏寝直す。その肢体に香油をかけ直し

 「ん・・・くっ・・・んん・・・(悶」

背筋から太股、膝裏へ。擽るような感触に声が出そうになるのは如何しても否めない。

それでも頑張って声を押し殺そうをする乙女の肌を、香油を塗した手でしごき上げる。

 「んん・・・んん・・・ふぅん・・・う〜〜」

マッサージの如く巧みにツボを押さえ背,脇腹から太股、内股、そして

柔尻に水着を喰込ませ揉み捏ね

 「ひゃっ、も、もうイイから(慌」

「何言っているんだ。まだ全部塗り終わっていない」

 「え゛っ、まだ全部って・・・(汗」

「リオの中」

 「ちょっ・・・ア゛んっ」

男に太股に乗られ、乙女は成す術もなく己の中を香油塗れの弄られ

己の指を噛みんで嬌声が周囲へ漏れるのを押さえるしかなかった・・・

 「熟れた女二人だけっていうのも寂しいものよねぇ・・・」

 「それは・・・仕方ありません。 私達の本命はたった一人だけですから。

 他の男性を代理にしても大丈夫っていうのでしたなら別ですけど・・・」

 「それだけは絶対にイヤ」

 「御互い・・・いえ、私たち皆、難儀な性格ですね・・・(悩」

 「そうねぇ〜〜(呆」

イチャつくカップル二人から離れ、半脱ぎ水着姿の熟れた娘二人が寂しい溜息を漏らす。

アルシア,レイハ二人の主が釣りに勤しんでいる以上、如何しようもない。

ならば後で悩殺してやろうと、策と時間を費やし色っぽい小麦肌焼きに励む・・・と

「レイハ、良かったら手伝ってくれないかい?」

掛かる声に見れば、田舎ニイちゃんなライ。

 「あっ、はいっ(あたふたあたふた」

 「・・・ねぇ、私は誘ってくれないのかしらぁ?」

「・・・魚採りだぞ? いいのか?」

 「勿論」

アルシアなら魚臭くなると敬遠しそうだが・・・意外に意外、平気らしい。

二人が準備を済ませるまで暫し待ち連れたって釣りをしていた磯に。

 「ん。お帰り」

大岩の上、介抱に寝て「タコ、もうイヤ」と魘されているルーの横ではシエルが釣りを。

筋肉猫娘がムッチリにスポーティな水着を纏い麦藁帽を被って胡坐で釣糸を下げる姿は

何故か非常にサマになっており・・・

「当分の保存食を確保出来るだけ捕りたいんだけど、竿は残り一本,後は銛二本・・・」

 「では、私は銛を・・・」

細身にボンテージチックな水着で銛を預かるレイハの姿は中々に・・・

 「私も銛、使わせてもらうわねぇ・・・」

一転にワンピースな実用的ハイレグ水着を豊満な肢体に纏ったアルシア。

「・・・二人とも、餌の蟲を触りたくないのが本音?」

 「・・・・・・(照」

 「まっ、そういうことねぇ」

そして二人の乙女は勇ましく銛を手に海へ。一方、ライはシエルと釣糸を海に下げた。

海中、人魚さながらに泳ぐ乙女達が銛を突くごとに貫かれていく魚達。

海上、ライ一人の時から変らず糸垂れれば喰盗まれる事無く入食い×2。

不意に、ライの竿に掛かる大きな引き。

「おっ、これは・・・大物っ!!!」

 「ん!!」

もって行かれそうにシなるライの竿に、シエルも自分の竿を置いて応援にその腰を支え。

助かるとばかりにライは糸を巻く巻くっ!!

波を掻き分け釣上がったものは人サイズに

・・・・・・

 「いやん、からまっちゃたぁ♪」

亀甲縛りモドキに釣糸に足まで柔肌に食込むまで縛られたアルシア。

・・・・・・プチン

 「ああ、そんなぁ〜〜、流されちゃう〜〜」

無慈悲にナイフで断ち切られる糸に、にわか人魚は波のモクズ化。

「さて、気を取り直して再開するべ」

 「・・・、ん。」

そして、何事も無かったかのように二人は釣りを再開するのだった・・・



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■ep.11 LEGEND(前編)■

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