やはり風呂は一人でジックリ入りたいわけで、となると深夜帯に入らざるえなく
屋敷の大きな風呂を独り占め。
「〜〜〜♪」
と鼻歌に暗い風呂へやって来たライは用意してある石を魔法で焼き
ちょっと熱めが好みなので相応の個数を湯船にドボン。
湯が温まる間に脱衣所へ行き、全裸で戻ってみると
「おおうっ!!?」
灯りに照らされた中、湯船にぷか〜〜と浮く広がる髪の女土座衛門・・・
・・・(BGMに火曜9時お決まりのテーマ)・・・
――都市国家シウォング 騎士団邸連続殺人事件――
湯船に浮かぶ哀しみの白肌。 変態王は見た、そのワケをっ!!!
「って・・・!!?」
正しくは女土座衛門ではなく、上半身は紅に火照った人肌でも
腰から下があたかも瑠璃な鱗の魚・・・つまり人魚。
屋敷の面々に人魚などいるはずもなく、該当するのはたった一人。
当然、ライ自身彼女を湯から上げる事は出来ても以上の介抱は出来ず、
何故か深夜にも関らず屋敷内は騒然となり・・・
結局、居間には皆各々の格好で集ってしまった。
そして、その中心にはアルシアに診察される下半身は魚でも身体に布を巻き付けた
人魚姫エリアル嬢。 そして打って変わり彼女を心配そうに見守るメザ青年。
「・・・それで?」
「ええ、大丈夫よぉ。 単に湯だって上せちゃっただけだからぁ。
でも、あの熱風呂程度でも彼女の種には結構致命的なのよねぇ」
放り込んだ焼石に頭を打ったわけではないらしいのでライは一安心。
もっとも、そうなら もっと大事にこんな悠長な事をやってられない。
「さて・・・と、これで何も詮索しない という訳にはいかなくなったな。
この嬢ちゃんが人魚って事は、君も人魚だったりするのか?
魚人種が態々こんな陸奥深くまで来るってことは只事じゃないよな・・・
ここから一番近く魚人種がいる国といえば・・・・・南方、海洋国家」
「アルトラス。よりにもよって一大大国ですね」
と注釈を入れるのは寝床から飛び出してきたままに流髪に白襦袢のレイハ。
「差し詰め、家出に領域内では直ぐ手が回ってしまうとココまで逃げてきた、か」
「・・・はい、その通りです。」
「君ほどの者が護衛についてるって事は、可也の名家か商家の娘か?」
「・・・はい。」
「全く、嬢な家出娘に振り回される方はたまったもんじゃないよな?」
「・・・・・・」
流石に、誘導尋問には引っ掛からない。
「ちっ。・・・まぁ、ここまで真相が分かった以上はちゃんと帰って貰わないと」
「そ、それは困ります・・・」
と釘刺しに起き上がろうとアルシアに支えられるエリアル嬢。
因みに、下半身は半魚なままに尾ひれをパタパタ。それを首をかしげ見るルナ。
「こっちは家出娘に付き合ってるほど暇じゃない。 自分で如何にかするこったな」
「自分で如何にかした結果が・・・これしかなかったのです。 私を・・・」
「断るっ!!! まったく・・・何相手か知らないが俺を当て馬にしないでくれ」
「・・・では、海洋国アルトラス第一姫エリアル=オーシア=アトラスは
都市国家シウォングの王 真龍騎公ライ=デステェイヤーに亡命を要請します」
「・・・マジか?」
エリアル嬢から打って変わり放たれるのは凛とした気配。
振り返って見れば、メザ青年は死刑宣告を受けた者かのように憔悴しきり。
・・・マジらしい。 なんともいやはや、頭が痛いネタを持ち込んでくれる。
「あの、ライ様?」
「・・・・・・はぁ、全くお嬢は。運がよかったな、それでよく今までカモられず
・・・コイツの御陰か。 嫌なものは嫌と直接親に言う事ったな。亡命は却下。」
「あぅ(泣」
と不意にエリアル嬢の下半身 半魚な部分から煙が立ち解け始め・・・
あっという間に人の脚に。
「わぅ!! ルナ、一緒」
何が嬉しいのか、ピカーと変身してみせる銀狼少女。
「はいはい、今日は解散。小難しい事は明日だ。 俺は風呂入って寝る」
結局、騒動に風呂に入れずにいたので気持ち悪くてしかたない。
と、何故かUターンにライは一言。
「邪魔するなよ」
と釘を刺しに、何故か四姫の方がガックリ落胆したり
「「???」」
部外者とルナにそのワケなど分かろうはずもなく、面々は苦笑するばかりだった・・・
因みに、青年メザは純な人間種だった。人魚姫の護衛が人間種というのも変な話だが。
主の怒り(?)に以降は平穏に過ぎ・・・翌日、朝。
朝食が終って早々に、居間のテーブルにて会議。勿論、内容はお騒がせ人魚姫について
「正体がわかった以上、野放しに出来ないって事は承知出来るな」
「勿論です。」
流石に手馴れ、メザ青年はエリアル嬢にミルクティをチビチビ飲ませ
何も言わせない。 でも、それが何処まで続くか
「追々、送り返すとして」
「それは・・・」
「黙ぁれ、小娘っ!! ここでは俺が法だっ!!!」
一喝にエリアル嬢は目を丸くして口パク。 屋敷の獣娘ズも何故か怯え寝る獣耳。
「兎に角、半軟禁状態にしてでも事が判明するまで大人しくしてもらう。わかったな」
「・・・はい」
大人しく縮こまる姫に対し、護衛は喜ぶべきなのか憤慨すべきなのか微妙な表情。
きっと今までその我侭に振り回されてきたのだろう。
当分、姫の面倒をリオとルナが主に見ることに落着き・・・
・・・ある日の夜中、メザ青年の部屋への訪問者は
「ら、ライ様!!?」
「ああ、別に畏まらなくてもいいぞ。ちょっと晩酌付き合え。
男同士で花は無いけど、その辺りは勘弁してくれや(ニヤリ」
本当、この男は気さく過ぎて王をいう事を忘れそうになる。
それも当人が自覚ないから仕方が無い事なのだが・・・
場所を居間に移し、低テーブルの上に並ぶのは適当なツマミと酒瓶,グラス。
勿論、用意したのはここの王たるライ。 メザ青年など用意が済むまで正座。
「まぁ、飲めや。 一応飲めるんだろ?」
「きょ、恐縮です。」
「飲めないなら無理して飲む必要もないし・・・俺も呑むベェじゃないからな」
と早速にグラスのワインを呷り自分で注いでいたら説得力がない。
沈黙のまま一杯二杯と空け、耐え切れず口をあけるのはメザ青年
「ライ様、何故このような席を?」
「様はいらない。」
「では・・・ライ殿。」
「まぁぶっちゃけ、嬢の家庭事情について聞こうかと思ってな。」
「???」
「だからアルトラス国王,王妃とエリアル姫の親子仲はいいのかって事だ。
下世話とは分かっちゃいるんだけどな、放っておけない性分でね」
「・・・自分は元々孤児なので普通の親子関係は分かりかねますが
・・・、・・・ここだけの話、イイとは思えません。ライ殿の所と比較して」
「ココと比較しちゃぁなぁ・・・俺の我侭にアットホーム過ぎるから(笑。
・・・つまり、父親は娘を道具か何かとしか見てなく間に愛情は感じられない、と」
「・・・、はい。」
「一般的な王家ってやつか。やだねぇ・・・。 ・・・母親と娘は?」
「王妃様は姫様を産み引き換えに亡くなったとお聞きしてます。」
「・・・いやはや、ハードだねぇ。
んで、やっぱり君はエリアル嬢が好きだったりするわけか?」
「ぶはっ!!? ライ殿は一体何をぉっ」
「分かり易いヤツ・・・。 王道だねぇ」
「・・・所詮、自分は姫様の護衛。 端より覚悟は出来ています」
「何の覚悟だ? 思いを心に秘め生涯、姫の騎士で居続け護る覚悟か?
それとも、父親に頭下げて首刎ねられる覚悟か? 駆け落ちする覚悟?
駆け落ちするって事なら手、貸すぞ。そうなら亡命、認めてもいいし」
「っ・・・(焦。 姫様にとって自分はその対象では・・・」
「態のいい弟分か・・・難儀なこったな(ポムポム」
「そういうライ殿は妾の方が4人。 どの方が本命で?」
「全員。ケケケケケ、別にココは伝統あるってわけじゃねーからなー
仮に俺の子息子女に継がせる必要もねーし(爆」
双方共に恐れ知らずにベラベラと、もう十分に酔いは回り 頭はパッパラパー
それでも楽しく夜は更けていき・・・
翌朝
「おはようございます♪」
「あぐぅっ!!?」
エリアル嬢に軽く肩を叩かれ挨拶されただけでツワモノなメザは転げ悶絶。
その反応に、天然お嬢は理解できようはずもなくただオロオロとするだけ。
そこにやって来たライはいたって平然以上で
「おう、二日酔いか。折角だから嬢ちゃんに面倒見てもらえ」
「ら、ライ殿、何をっ」
「???」
「嬢ちゃん、花嫁修業代わりにソイツの面倒を見てみろ。
方法はうちのヤツ、ルナ以外に聞けば適当な方法を教えてくれる」
「あっ、は、はい」
「姫様にそのような事をさせるわけには・・・」
「手前も嬢ちゃんの事が大事ならその程度の勉強はさせろ」
仕えるべきは我が姫君。 しかし、その王が言う事も一理あり・・・
「・・・お願いします、姫様」
「はい、では〜〜」
と、にこやかに動き始めた姫に一抹の不安を覚え
やはり幼戯なママゴトに等しく、それが妙に嬉しかったり恐ろしかったり・・・
エリアル嬢自身、家出してきただけあって積極的なので
直ぐに並みの家事は出来るようになった。 しかし
「・・・・・・それらしき様子は一切なし。」
「唯一の姫が家出したわけですからそれも当然かと」
「だな。ど〜すっかなぁ〜。」
と届いた情報に迷った風に言ってるものの、既にする事は決まっていたりする。
場所はライとレイハ二人っきりな執務室から皆が集う居間へ。
「アレスとリオ,ディ,ルナだな・・・悪いが其処の家出娘を実家まで送ってくれ」
「そんなっ」
「黙ぁれっ、箱入り娘っ!! 兎に角、近日中に帰ってもらう。」
そこでふとルー
「海洋国家・・・海か。いいナ。行きたいゾ、遊びに」
「今なら丁度いい季節でしょうね。 海水浴には」
「そうねぇ、たまにはそういうのも悪くないかしらぁ」
「海。 行ったこともないのに何故心ときめく・・・」
と続くレイハ,アルシア,シエル。 四姫は遊びに行きたいらしい・・・
「おまいら・・・」
「うん、偶にはイイじゃないかな。行っておいでよ。間、執務は代行しておくから」
「ちょっとまていっ!!! 何気に俺まで行くことになってる!!?」
「当然じゃないか。君だけが残って如何するんだい?」
「何で俺まで行かなきゃならねぇ? 手前の目論見全て吐け」
「偶には二人っきりにしてほしいって言っているだけなんでけどね」
「いつも二人っきりで旅行ったりしてるじゃねえかよぅ」
何故かバチバチと火花散らせる男二人にエリアル&メザは呆然。
自分達の事は一体どうなったのでしょう?
「偶には屋敷でノンビリしたいんだけどね。
はっきり言って、それには君も邪魔なんだよ」
「だ〜〜れが行くかい(ケタケタケタ」
とヤりあっている背後で彼女達が文字通り動いている事を当の主は知らない。
「でも、行けば彼女達の水着姿みれるかもね」
「うっ・・・そ、それでも・・・」
ありありと分かる心の葛藤。王としての職務と娘達の水着姿を天秤にかけるか。
「ほらほら、心の欲望には素直になった方が・・・」
「黙ぁれっここでは俺が法だっ(ウキー―っ!!!」
プツン
と興奮にコト切れ、昏倒のライ。
否、その脳天に突き刺さる毒々しい原色液体が入った注射器。
その注射器をアルシアがポンと抜き、シエルが伸びたライの身体を担ぐ。
「では、お帰りの用意を」
「サァ、オマエ等、遊びに行くゾ」
と、レイハとルーに歓声を上げる面々。 比べ遥かに純な二人に逆らえるはずがない・・・
路をガタゴトと割りに早く行くのは、騎士団の軍馬七頭引きに頑丈な大型馬車。
それは丸で何かの旅団のそれであり、その御者をするのは若い男女のカップル。
屋根の上では荷物の間で見張りがてら少年と銀狼が戯れ・・・・・・馬車中
意識を取り戻した彼の視界に入ってくるのは彼の四姫と、奥に押かけ客だった二人。
そして、窓の外を流れる風景・・・
「・・・・・・。・・・俺は何処?ココは誰?」
「そうですね・・・後数日もすれば海が見えてくるでしょうか」
と平然に答えるのは凡そ旅の格好の秘書レイハ。
「って事は、俺は何日以上寝続けていたんだ? 頭痛ぇ〜〜」
「はい、コレ飲んで頂戴ねぇ」
とアルシアは栄養液が入った容器の吸管口を・・・
「・・・先、俺を解放しろや。」
「解放したら、帰るとか言い出すだロ?」
「今更・・・ンナ事言わないから」
ルーの「解」に、ライの身体に戻る自由。 身体をコキコキと解す主の前に
何故か四姫は神妙に正座したり。 シエルに至っては怯え猫耳が寝てる。
「「「「・・・・・・」」」」
「・・・? さて、気分転換に御者でも代わってやるか」
気味が悪いくらい平然に前席へ行くライに、3人はガタガタブルブル・・・
リオとアレスに代わりライが御者になったが、引かせている馬が屋敷のを使い
馬車自体も技術の粋を駆使したモノだけあって可也の速さに関らず乗り心地は抜群。
つまり、御者自身はその時がくるまで殆どする事がなく座っているだけ。
だからアルシアの栄養液を啜りつつ流れる風景を堪能し・・・そこへやって来たのは
シエル。
「・・・怒ってないのか?」
「何が?」
「ん。私達の我侭」
「都市の最高責任者としてはそうフラフラと出歩くわけには行かない。
単に送るだけなら子供たちだけでも十分だが仲裁となるとな、やはり。
まぁ、そういう意味では・・・。調子に乗るから3人にはいうなよ(笑」
「ん。」
「結構暑くなってきたなぁ。 そろそろ衣変えが必要か」
「ん?」
端より軽装にジャケットの傭兵スタイルなシエルには関係ない話。
ともあれ順調に旅路を進み、アルトラス領の海の町へと到着した。
(途中、幾度か野盗に襲われるも面子が面子なので・・・)
郷に入れば郷に従え。ライ達の衣装は凡そ夏な海の環境に適していない。
だから一同は早々に衣服屋へ。 と言っても主は娘達に
「まぁ、俺たち野郎はシャツズボンで問題なんだけどね。」
「いえ、そういうわけにはいきません。ライ殿達の着ていらっしゃる服は濡れると
身体に絡みついてしまいます。もし、そのままの格好で海に落ちてしまうと・・・」
と語るメザの衣装は数少なくも多重構造に、色々な意味で海に適したものだった。
「身体に張り付いて危ないってか? 仕方が無いな・・・」
ディが可愛いいと女店員に埒られているのを傍目に、ライ達は適当な服を物色・・・
「アレス・・・幾ら何でもそれは・・・(汗」
「??? 女性店員さん達には好評でしたが? それに安いですからね。
団・・・ライさんは地味ですね」
「俺はそれでも実用性重視。だから結構、銭はかかる(泣」
と、ハイレグパンツにパーカーなアレス、に膝上パンツにシャツ・パーカーなライ
そして、物陰から泣きべそにやって来たのは
「うぅ、お代はいらない。寧ろって駄賃まで渡され・・・(泣」
いわゆる褌。プリンとした可愛い御尻にTバック状で・・・
ココまできて腐女子たちに玩具にされるか、ショタな少年ディよ。
物陰では張本人らしき女店員達がアレスとディをみてキャーキャーいってるし
「・・・何てか、もうちょっとらしい格好しようや。俺が言っても
説得力ねーかもしれないけど。 一応、数買っておくか・・・」
ヤロウどもが散策してる間に、女子軍も取合えず・・・取合えず、選び終わったのか
行き成り ファッションショー。
先ずは、アルシア
「如何かしらぁ? ライ、悩殺されちゃうぅ?」
「「・・・・・・(あんがー」」(byアレス,メザ)
「・・・・・・(鼻血ポタポタポタ」(byディ)
いわゆる、妖艶に紫ラメでキワモノVな水着。胸の谷間クッキリにメッチャハイレグに
くるっと一転に横から見れば裸そのものだし、後ろは尻喰込みに・・・・・・
「らしいと言えば、らしいが・・・実用に向かないな。 却下」
「あぅぅ(泣」
選び直しに、次はレイハ。普段とは一変にポニテで頬を染め手持ち無沙汰に
「・・・・・・(照」
「「・・・・・・(呆然」」(byアレス,メザ)
「・・・・・・(鼻血ポタポタ」(byディ)
ハイネック状にハイレグで丸で菱形な水着。露出が少ないにも関らず中々にHで
くるっと一転に横は紐帯、後ろなんか肩甲骨剥出し正に菱形で尻間ハッキリに喰込み・・・
「レイハが普段着ているのと変らない気もしなくもないが・・・いいんじゃないか。
それより、モノで底上げするのは如何かと思うけど」
「「「???」」」
「・・・ほら(クイックイッ」
とライが出す手に、レイハは更に赤面で自分の胸元を弄り
その手にポトッと落すのは乳パット
「「「!!?」」」
「無理に大きく見せなくても・・・微妙だねぇ」
「・・・バカ(照」
爆照れ退散に、次はシエル。 普段通り、何故こんな事をといった顔で
「・・・・・・(クアアアア」
「「「・・・・・・(前屈み」」」
ムチムチに筋肉質な身体をスポーティなセパレイトにパンツとブラで包む。
胸がまた見事なまでに大きく自己主張する様はハリで突付けば弾けそう。
「もう、実用性重視だな。 いいんじゃないか、シエルらしくって」
「ん。 そう言うと思った(嬉」
ホクホクに去り、次はルー。 幼顔には挑発な小悪魔的な笑み
「如何だっ!!!」
ロリーな幼児体型をワンピースの上に縁にフリルな可愛さ重視の水着で着飾り。
「「「・・・・・・(萌エ〜〜」」」
「まぁ、いいんじゃないか。可愛らしくって」
「オシ、勝った」
意気揚々と入れ替わりに、次はリオ。 若干困り照れつつ
そのわたたに若々しい肢体を包むのは要所は白三角の紐ビキニにパレオ
「ど、どうかな、アレス君」
「・・・・・・(呆然」
「・・・アレス君?」
「え? ああ、いいんじゃないか」
二人の間に漂うイヤ〜ンな空気・・・
「はいはい、イチャつくのは後でやってくれ。んで、これで終わりか?」
「あっ、いえっ」
慌て物陰へ消え、代わりに出てきたのは銀狼娘ルナ。
「わん♪」 見て見て〜♪
と嬉しそうに見せるその姿は白系な身体を紺色な・・・いわゆる異文化では
スクール水着を言われる代物で、やぼったいはずなのに妙な色気が・・・
おまけに胸のところには当人が書いたのかド下手な字で「しふぉるな」とゼッケン。
「・・・はぐっ(鼻血」
と、ディはフィールドアウトに屈み込み。アレス,メザは気まずく左右に目を泳がせ。
「だーれだぁっ!! これを選んだヤツぁっ!!!(ウキーっ」
ライぷっつんの混乱に、暫し話題及第。
そして最後は、お騒がせ家出人魚姫嬢エリアル。
「い、いかがでしょう・・・」
オズオズと見せるその姿は、胸を飾帯布に,腰はパレオより大きな布で膝まで隠す。
「・・・ほら、何か言ってやれ、騎士」
「え、ああ、よろしいのではないのでしょうか、嬢様」
「それだけなのですか? ・・・メザ、私は下を穿いていないのですよ」
チラ
「!!?」
嬢のその見えそうに見えない一撃にメザ、フィールドアウト。
「・・・早速ウチの連中に教わった事を実行するとは、嬢ちゃんも意外にやるねぇ。」
「な、なんて事を教えるんですか(汗」
「でも、嬉しいだろ?」
「・・・・・・」
その沈黙が本心をばらしてしまっている事を彼は知らない・・・