∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ Lio Go Home ■
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「・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)」

早々朝、空が白み始めた頃 目を覚ましたアレス。身体に感じるのは超絶好調の満ち溢れる気の充実感。

そして、毛布の懐にはこんもりとした膨らみ。ほのかに香る女の子の甘い匂い。

毛布をめくって見ると・・・全身噛傷まみれ全裸で丸まったリオ。

噛跡が多少赤く腫れているのが痛々しいが、当人はいたってシァーセそうに睡眠中。

「やっぱり。・・・コレは俺がやったのか?・・・やったのかー。」

昨日丸一日明確な記憶はないが、はっきりと「リオは美味しかった」という覚えがぁーー

無論、本能で構成し使った『吸収』のことが記憶に残っているわけが無い。

首筋の噛傷を撫でて診る。

噛傷自体、大した事はないが赤く腫れて目立つ・・・可也。他の部分はともかくココだけは服で隠せない。

それどころか、パッと診だけでも敏感な局部殆どに噛傷がある。

これでは服を着て少し動くだけでも布ズレを起し今日一日仕事にならないはず。

首にスカーフを巻かせるか、仕事を休ませるか。

「・・・・・う・・ん・・(プルプルプル)・・クシュンッッ・・」

意外に部屋は温まっているが寒そうなので頭だけ出るように毛布を掛けやり、見守る。

夜中「寒い」とか「寂しい」とか言ってベットに潜り込みに来る事が多々あるが・・・

「・・・甘ったれ・・・俺でいいのか?」

今は似たような立場とはいえ、元々自分は貧民。

読み書きが出来、喧嘩が強かった。それが偶々貧民狩りを逃れたのを機に騎士にまで成れただけ。

挙句の果てにリオをココまで傷まみれにしてしまった。護りたいと思っているのに。

「・・・俺は・・・お前に好かれる資格があるのか?」

「・・・ん・・・アレス・・くぅん・・・」

アレスに指で優しく髪を梳かされてリオは幸せな夢に誘われていく。

・・・まだ起床までは若干時間があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・おはよう」

「うん、おはよう(惚)。・・・・・・えっ、ア、アレス君? お、おはよぅぅ。」

起床一番ボケていたリオもアレスの存在に赤面し、毛布で顔を隠す。

そして、毛布から目までを出し、アレスの顔色を窺がいながら

「アレス君、怒ってる?」

リオの直感は正解。アレスが少し怒っているのは自分自身に対して。

「いや・・・身体、大丈夫か?」

「う・・ん、あちこちムズムズ痒いよぅ(照)」

「・・・ごめん。首の目立つ処まで傷を着けてしまった。」

「えっ、あっ、やだぁ。・・・で、でも、気にしなくてイイよ・・・(私のせいだからぁ。)」

最後の方が再び毛布で顔を隠してしまったので聞こえなかった。

「??? 俺先行くから・・・また後で」

「うん、後で・・・」

 

朝の食堂、アレスが着いた時には珍しくリオ以外全メンバーが揃っていたりする。

ちなみに今日は朝訓練なし。

「おはようございます」

「(もぐもぐもぐ、ゴックン)・・をっすっ!!」

相変わらず、相変わらずなライ。この人に関してはいつも「相変わらず」としか言い様がない気がする。

この人に悩みと言うものはあるのだろうか・・・そのくせ、頭が働き、腕もある。

「やあ、おはよう アレス」

キザをとしか言えない格好でキザに豆茶(コーヒー)を飲むカイン

男の眼から見てもそれがまた厭味ではなく似合っているから救いようがない。

いつも思うが、この軟派男が質実剛健のライと親友だというのは意外なようで、納得出来たりする。

チリーン

「(クン)・・・フッ、おはよう。」

いつもの格好+最近のお気に入り、まるで誰かの所有物ですと言わんばかりの鈴付黒革首輪

同じく最近のお気に入り赤いリボン付きの尻尾を反応させ、匂いから全てを察したかクールに笑うシエル。

・・・猫だ。これが闘いになると「黒豹」に化ける。

「おはようございます。」

この人に私生活はあるのだろうかと思わせるくらい、ビシッとスーツ姿のレイハ。

必要以上関ろうとしないので極めて付き合いやすい。

常に冷静沈着が、ライの悪戯には過剰に反応していないか?

「おハヨ〜〜、アレスく〜ん♪」

雰囲気だけで夜の世界にしてしまいそうなアルシア。

気を抜いていると頭から綺麗サッパリ、文字通り食べられそうなので苦手。

意外に、何時も香水を付けずスッピンなのは鼻のイイ面子を気遣ってか?

「おはようございます、ルーさん。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・おはよう」

何故か超不機嫌のルー。少女らしい可愛らしくも動きやすい格好に仏頂面は似合わない。

目でメンバーに尋ねるとミンナは苦笑いで答え、ライだけ?を返す。


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