∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ とある騎士団の日常 ■
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ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ

「死ね!!死ね!死ね!!!!死ね!死ね!!!」

突然

「もういい、やめろ!! もう、死んでる。」

ライがシエルを羽交い締めにして、元男だったモノから引き剥がした。

そして漸く、元男だったモノは床に崩れ落ちる。

「らしくないぞ。いったいどうしたんだ。 ・・・シエル?」

シエルの目の焦点が合っていない。思いっきり「切れた」せいで放心状態になってしまったようだ。

取り合えず、まるで人形みたいになっているシエルを部屋の隅に座らせ部屋を荒らし始めた。

ガーゴイルを制御する方法を探さなければならない。安全を確保するために。

どれくらい経ったか、ライはようやく目的のものを探し出した。しかし

「・・・くだらない事に人の命と金賭けがやって・・・・・・ゲッ、なんてこったっ!!」

手っ取り早く言うと、ガーゴイルの制御はもう不可。死んだ男にしか出来なかった。

死んだ男の性格をコピーした自律思考型。総数40以上。

一定期間、主から命令が下されないと暴走する。

つまり、今の内にガーゴイルを始末しないと、暴走したガーゴイルは街へ飛び出し・・・

その上、振り返ってみると部屋の中には自分以外誰もいなかった。

「シエル?・・・こんな時に(怒)」

 

独り、シエルはまるで熱病に侵されているかのようにさ迷っていた。

・・・身体が熱くて目が回る。・・・何も考えられない。・・・仲間はどこ?

仲間?・・・・・ライ,カイン,アルシア,ルー,レイハ,アレス,リオ

ライはさっきまで同じ部屋にいた。

「・・・・戻・・ろう。」

シエルは壁を伝い、来た道を明後日の方向へ戻り始めた。

 

ガーゴイル三体がさ迷うシエルを見付けた。

商品以外、侵入者と逃げ出した商品は見つけ次第、男は殺し、女は抵抗出来なくなるまで犯す。

これはマスターからの命令であり、命令がなくともそうする。それが本性。

ゲヒッ? ゲヒッゲヒッ、ゲヒャ!!

三体の間で美味く意見がまとまったらしい。

一匹が特攻、シエルの背中に体当たり。

「あうっ!!・・・・・・」

シエルは無様に弾き跳ばされ床を転げ倒れたまま、起上りも反撃もしない。

一匹がシエルの手首を持って吊り下げ、

一匹が足首を持って逆Y型に固定、

一匹がレザーアーマーと服(ショートパンツ&下着)を解体。

あっという間に、シエルは空中でブーツと鉤爪のみという色っぽい姿に。

いつもなら激怒し、暴れるはずの当人は目を回して今にも気を失いそうな状態。

・・・仲間の所に帰らないと。

自分が犯されそうという状況も判断出来ていない。

カプッ,カプッ,カプッ,

ガーゴイルがシエルのうなじ,脇腹,内太腿に齧り付いて歯応えを楽しみ、

乳房,お尻太股,下腹部 を揉み潰し、

唇,桃色の乳首,縦割れの臍,股間を弄り倒す。

その様子はまるで獲物に群がる肉食獣の群れ。獲物は茫然自失の猫娘。

・・・すごく、気持悪い。 ・・・このまま眠りたい。

「・・・ふぅ・・・ぅん・・・」

本人の意思と関係なく、肌が次第に高揚し、先端が充血して勃起し始め、内側が程よく濡れていく。

ゲヒッゲヒッ、ゲッヒ!!

一匹は見物

一匹がシエルの手首を高く掲げ、

一匹が両手でシエルの両足首を持って大股開き。

シエルのソコは口を開け、彼女の空洞を埋めるモノをヒクヒクと待ち望んでいた。

一方、ガーゴイルの一物は怒張し幹には鑢状の返しがついた凶器その物。

これで一体、何人の女性が壊されてきたか。

ネチャ・・・

ガーゴイルが粘液質の音を立てて秘裂にモノの先端を添え、

シエルを刺し貫く為に腰を押し出そうとした瞬間。

「シエルっ!!」

ライの叫びにシエルの意識は一瞬で覚醒した。

そして、猫人ならではの身体の柔軟さで足を抜き、身体を丸めると

「ハッッ!!!」

ドスッッ

ライの意思を読み取って、目の前のガーゴイルの胸部に蹴りを叩き込み、

本来当るはずのない軌道上にあった、迫り来るライの衝撃斬波(縦)へ押し込む。

へギャァ・・(死)

そのまま空を舞い、身体を捻りながらガーゴイルの手から自分の手を抜き取り

「シャアアアアッ!!」

ザシュッッッ

空中で、今まで自分の手を拘束していたガーゴイルへ一撃。

残り一匹は、飛込んで来たライが抵抗する隙も与えず一刀両断、

返す剣が唸りながらしゃがんだシエルの頭上を通過して、シエルに豪腕を叩き付けようとしている

ガーゴイルを撃破

「ふぅ、探したぞ。 ・・・え〜〜っと、大丈夫か、シエル(汗)。」

何故か、足元に座ったままのシエルから目を反らしながら

「ああ、おかげで・・・助かった。 どうかしたのか?」

ブーツと鉤爪以外全裸で、肌がほんのりと染まり、荒い息で潤んだ瞳の上目使いは 目の毒。

シエル本人に自覚がないだけに、たちが悪い。お陰で、言いたかった事を全て忘れてしまった。

「・・・(悩)。 まあいいや。後は俺が片付けるから、お前は適当な所で隠れてろ。」

「私も・・・いや、すまない、後は頼む。」

ライはシエルに背を向けつつ

「借り一つな。今度、酒おごれよ。・・・それと、適当な服、探しとけ(逃)」

「・・・・・・!!!」

シエルがその意味を理解した時、既にそこにはライの姿は無かった。

倉庫内、封印された搬入口前広場 中央にライが立ち

「すぅーーー 雑魚どもおおおおおおおぉぉぉ。

俺はココにいるッ。かかってぇ来いっ!!」

倉庫全体に響き渡るほどの超大戦叫。

その戦叫に引かれ、広場にガーゴイルが集まり始めた。

そして、ライを中心に巨大な円陣を組んでいく。

「・・・30近く、これで全部か?・・・記録更新だな(嫌)。

では・・・行くぞッ!!!」

本気になったライの瞳孔がギンッと縦細い龍眼に、そして溜め込んだ魔力を展開。奥義炸裂!!

烈光 神撃砕(レイ ラグナス)

瞬間、全てが吹っ飛び、砕け、散った・・・


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