∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ とある騎士団の日常 ■
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☆ シエル

街が大きくなれば人が集まる。人間,亜人,翼人,獣人,混血…

商人,職人,冒険者,ソコに定住しようとする人, ・・・そして、弱き者を人と思わない外道。

 

この街の自警団は他のソレに比べかなり優秀だろう。

対人に関しては一般の騎士団に匹敵すると言っていいくらい。

なぜなら、様々な戦いに生き残ってきた男がその基礎に関っているのだから。

その自警団すら手におえない相手・・・人外のモノ,魔導師。

その日、騎士団に街の自警団から出動依頼がもたらされた。

以前より調査を行っていた人身売買組織のアジトに立ち入り調査を行おうとした処、

アジト内部は複雑化、魔物が跋扈して自警団の手に負えそうにない。

どうやら立ち入り調査が事前に漏れたらしい。

しかし、アジトから人の出入りはなかったため一味はまだ中にいる。ほとんどの被害者も

だが、それも時間の問題。 早急に応援を求む。

「・・・ということだ。ここは俺と 」

「私も行く。問題ないな?」

すくっと立候補したシエル。無表情だが尻尾がピンと立ち、明らかに怒っていると分かった。

ライは昔、王都守護騎士団に所属していた。(僅かの間,訳有りで除隊、逃亡)

その時、取り締まった人身売買組織から助け出した少女の一人がシエル。

しばらく世話した後、シエルは里親に出されてしまった・・・そして、

極星騎士団設立後、しばらくしてライは傭兵になったシエルに再会。

旧知の仲である上、当時騎士団は人手不足であった事もありシエルは自ら進んで騎士団に入隊した。

ライは、シエルが今でも人身売買組織を憎み暴走する可能性を危惧している。

しかし、今回シエルの超感覚はぜひとも欲しい。

「あ、ああ。アルシア,リオ,アレスも来い。残りは待機。」

ライは片刃破壊剣,特製ガントレット,バトルスーツ(特殊繊維製戦闘服 防刃,防弾効果)装備

シエルは、両手に三刃鉤爪, ただ、その巨乳を押さえ付けるためだけのレザーアーマー

リオ,アレスともに以前支給されたプレートアーマー&長剣,破壊剣

アルシアは、スケールメイル,メタルウイップ,シールド 装備。

 

町外れの巨大倉庫。

突入早々、騎士団を出迎える 壁や地面に飛び散った大量の血痕。

自警団はここで退却の余儀なくされた。なぜなら

シギャアアアアアアアアァァァァ

物陰から数体の守護悪魔人形(ガーゴイル,身長2m)の襲撃。

しかし、アルシアが魔法網で絡め封じた敵を、リオ,アレスが蛸殴り。

ライ,シエルは一対一で対応、数回攻撃を交え撃破、そして殲滅。

一体ですら正騎士数人で対応するのに苦戦する相手を瞬く間に倒す。噂は伊達ではない。

ピクピク、ピクピクピク、ピクッ

「・・・こいつら、あちこちにかなりいる。

人は・・・下の方にたくさん、外道は上に。 ・・・この先に一人?」

猫耳を済ませ感覚を研ぎ澄まし、アジト内の様子をミる。シエルの超感覚は凄かった。

そして、少し先に進んだ彼等の見たモノは

ゲヒッ、ゲヒッ、ゲヒッ、・・・

「・・・・・・・・・・・・」

ガーゴイルに犯される若い女性。 自警団員が被害者か。

醜悪なガーゴイルが立った状態で後から気を失った女性の乳房を掴み

単調に彼女のお尻に腰をぶつける姿は、嫌悪を通り越してもはや滑稽でしかない。その上

ゲヒッ!!

ビクッ、ビクビクッビク〜〜〜〜〜

「・・・・ぅ・・・っぁ・・・」

乳房を歪ませ腰を突き上げ、胎内射精。

モノが女性深くまで挿入された状態で、大量の擬似精液が結合部から溢れ出す。

ここのガーゴイルは醜悪な上、男は殺し女は犯すようになっているのだろう。

ここの主はかなり性根が腐っている。・・・もっとも、人身売買をする時点で腐っているが。

そして、そのガーゴイルは飽きたか、ボロ布の様に女性を捨てた。

その瞬間

「をおおおおおおおおおおお」

シエルの戦叫に全員(ガーゴイル含め)、ビクッっと驚きそれ以上反応できなかった。

一瞬にしてガーゴイルとの居合を積めたシエルはまさに一瞬でガーゴイルを粉砕。

そのまま、シエルは一人奥へ激走。 姿が見えなくなって漸く、我に返り。

「お、俺はシエルを追う。 皆は被害者の保護っ。」

ライも走り出した。

「やはり、連れて来るべきじゃぁなかったか。もう、どこに行ったか解らない・・・こともないか(汗)」

壁にはシエルが暴れたためについた傷跡。そして、所々に転がる粉砕されたガーゴイル。

「フーーッ、フーーッ、フーーッ」

瘴気を辿り、最も奥の部屋まで単身乗り込んできたシエル。

冷静な普段の彼女らしくなく身も心も怒りに燃え、牙剥き出しで息も荒い。

外道はこの部屋にいる。しかし、瘴気が強すぎてこの部屋のどこに隠れているか分からない。

それなら

ガスッ、ドカッ

手当たり次第に部屋にある物を破壊するだけ。まるで今の彼女は手負いの野獣。

ガスッ、ドカッ、ベキッ、ドカッ、ボフッ

その彼女の背中にぶつけられたナニか。彼女の身体に染み込んでいく薬品。

シエルは無表情でゆっくりと後に振り返った。そこにいたのはあらゆる意味で醜い男。

「ぐふっ(醜笑)、発情期の上にコレを食らったのだ。もう、我慢できんだろう?

さあ雌猫、我前に膝間着いて懇願するといい「御主人様、お願いします」とな!!」

五月蝿い。黙れ。臭い。私に近づくな。汚い手で私に触るな。

「雌猫、お前はナカナカいい身体をしているな。お前はタップリとワシが飼ってやろう。」

黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。

「・・・・・・黙れ」

「ん?」

「だまれええええええええええええええぇぇぇぇ」

ザシュッ

一瞬。男は自分の身にナニがあったか永遠に分からなくなった。それでも

「死ね!死ね!!!死ね!!死ね!!!!死ね!」

ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ

自分の腕を振ることを止めない。


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