「気にしなくてもいいですよ。バカなライが一番悪いですから。」
アレスと当人を除く全員がそれに頷いたり苦笑い。そして改めて団員紹介。
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ライ=デステェイヤー
騎士団戦団長
魔法戦士
中量 全距離
気の良い兄貴
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レイハ=サーバイン
戦団長補佐
諜報(忍者)
軽量 近,中距離
長黒髪の美女
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ルー
騎士団参謀
魔導師
中,遠距離
ロリ美幼女
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カイン=クラウス
戦団長補佐
重騎士
重量 近距離
金髪優男
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シエル
団員
戦士
軽量 近距離
クールな猫娘
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アルシア=フォアスタ
団員
神官戦士
軽量 近,中距離
妖艶金髪美女
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アレス=ルバード
新米
魔法戦士
中量 近,中距離
不良青年
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リオ=クラウス
新米
神官戦士
中量 近,中距離
優等生娘
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「うぅ、こんなの詐欺です。伝説の若き英雄がアンな人なんて・・・(泣)」
酒が入り本音吐きまくりのリオ。それを慰める
「アンな男でも決めるときは決める。十分、英雄と呼ばれるに値する男だ。
確かにチャランポランだが・・・(汗)」
ウネウネと尻尾を振りながら、フォローになっているかどうか分からない言い方をするシエル
「うむ、ライは自嘲し過ぎだ。気に入った人達に気を使いすぎよる。全く、若造のくせに・・・」
ワインを呷り、外見と違い渋い物言いをするルー
「だから、みんなライが好きなんですのよ。 本当、競争厳しいわ。」
妖しい笑みを浮かべ周囲を見回すアルシア。
一方で、
「で、青年。お前、他所でナニをやったんだ?武勇伝聞かせろよぅ。」
黙って酒を飲むアレス に絡むライ
「まず教官を訓練に紛れ半殺し、そして最初に配属された騎士団では団長を闇討ち
その他もろもろ・・・。でも、ナカナカの正義漢ぶりです。」
全てを知り、必要最小限しか話さないレイハ
「あはははは、すごいね、君。若い頃のライそっくりだ。」
明かに酔っているカイン
「俺はまだまだ若いぞぉ。若年寄のお前といっしょにするなぁ。」
ライとカイン、二人は悪友・・・
団員は女子供ばっかり、悪酔いする優男、そして極め付けはなんと言っても頼りない戦団長
明かに、硬派な噂とは180°違うように見えるその実態にアレスは
「やめろ!!ライ戦団長 いや、ライ、俺と勝負しろ!! 貴様を叩き潰して、その噂剥ぎ取ってやる!!」
切れた。対し
「いいよ。表行こうか? お〜い、みんなこれから決闘するぞ〜〜。」
即答の上、大声で宣伝。
「お、おい!! 貴様、自分のやっている事が分かっているのかっ?」
「勿論。 それとも君は怖気づいたか〜?」
「それこそ笑止!! いいさ、やってやる。」
舞台は代わり、中庭。ギャラリーに囲まれ対じする二人。
愛用のロングソードを携えるアレスと特製ガントレット(格闘使用)だけを装備したライ。
「得物を用意しなくてもいいのか?」
流石にライの頭の中が心配になってきたアレス。しかし
「若造相手にこれで十二分。 かかっておいでワンちゃん(クイッ、クイッ)」
心配ご無用らしい。アレスは一気に居合を詰め一閃、ライを真っ二つ、が
「なっ!!!」
真っ二つになったライの姿が歪み消えた。切ったのは魔法で作られた幻影。
呪文詠唱した気配が無いのに。
すぐにその場を避け、辺りの気配を探る。そして、感じたのはアレスの真横。
「き、貴様っっ!!」
ガキンッ
「当り♪」
ライは振られた長剣を掴み、そして
バキイイィィィィン
魔法の身体強化そのままに、一気に肘打ちで圧し折った。
そして、再びアレスとの距離を取り、脇にガントレットを捨てて魔法解除。
「・・・こい、一発殴らせてやる。」
「・・・うおおおおおおおおおおぉぉぉ」
ドガッッッ
戦叫を上げながら突貫したアレスの拳がライの顔にヒット、少し仰け反り足が僅かに後へ滑る、
が倒れない。
「まだまだ、若いな。・・・その程度で、倒れるかあああああああああぁぁぁ」
ライの一撃にアレスは吹っ飛び、その身体が地につく前に下から蹴り上げ・・・・
後はアレスが気を失うまでライの独壇場。
「うっ・・・・夢か?」
真暗な、与えられた部屋でアレスは目を覚ました。
しかし、折られた長剣が自分の完敗を夢でないと語る。
その横に置かれた見なれないバスターソード。
手にとってみると、見た目ほど重くない。
軽量化の魔力が付加されている・・・わけではなくそういう素材で作り、かなりの業物。
そして置手紙 『やる。明日からこの剣を使え。 ライ』
「・・・・・・・ライ・・団長に完敗 」
そして夜は深けていく。
翌朝、屋敷外れの草原にルーを除き(魔導師だから朝練が必要無い&低血圧)全員が揃った。
女子軍のレオタードや、ピッタリとしたシャツにホットパンツ等 が眩しい。 それはさて置き、
「おはようございますライ戦団長、昨日は失礼しました。」
昨日とは打って変り、リオ以上に礼儀正しいアレス。
「やりすぎたか? 堅苦しいこと抜きなのがうちの方針だから、
必要な分だけで、臨戦時以外は気楽に・・・な?」
「「はいっ!!」」
「・・・まっ、いっか。」
柔軟体操に始まり、基礎訓練そして1対1,1対多数の戦闘訓練(勿論、それぞれの得物で)。
そして、いつのまにかライVS新人二人。
リオ,アレス共にライから譲り受けた長剣,バスターソード使用,魔法使用
対し、ライは特製ガントレット装備,片刃のバスターソード使用,魔法未使用。
二人の攻撃をライは剣で、ガントレットで流し、魔法は剣で両断、そして反撃。二人を追詰める。
「おっ!! おおっ! おおおお・・・・」
「あっ!!? だめっ! くっ、あんっ・・・」
「攻撃を受け止めるなっ。流せっ。」
「「は、はい!!」」
「二人で戦う意味を考えろっ!! 1+1は2じゃないぞっ!! 戦い方では4にも5にもなる!!」
「「はいっ!!」」
地でスポ根をする方々とそれを見物する方々。
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そして、すぐ、もう直朝食(兼昼食)だというベルが鳴り、
「終〜〜了〜〜♪」
男3人を残し、女子軍はリオを連れて屋敷とは反対方向へ向った。
「行ってしまいましたな。」
「うん、行ってしまったね。」
「それが、どうかしたんですか?」
アイコンタクトをする男二人に付いて行けない新人君。
「僕達も行こうか。」
「うむ、行きましょう。アレス、俺達について来い。イイモノ見せてやる。」