∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ とある騎士団の日常 ■
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夜中降り続いた雨も夜明けと共に止み、

早朝の澄んだ空気の中、二人は屋敷への道を歩いていた。 リオが腕にしがみ付いて。

「ん、まだアレス君のが入ってるみたい(微笑)」

「さっきからそればっかりだな(照) ・・・・・・もう直、屋敷。」

「それで?」

「それでって・・・・、皆さんに見られて困らないか?」

「ん〜〜〜、もう少しだけ(ギュ)」

リオがこんなに甘えん坊だったなんて・・・、いや、昔からその片鱗はあったかも。

困ったアレスの顔が何処か幸せそうに見えなくもない。

しかし、二人の幸せの空気は直ぐに凍り付く。

「・・・・・・誰かさんと誰かさんがっ、朝帰り〜〜〜♪

う〜〜でを、組〜んでっ、朝帰り〜〜〜♪

みぃ〜〜たぁ〜〜ぞぉ〜〜、リオとアレスの、あ・い・び・き☆」

ピシッ

この嫌な歌とその男の登場によって。

「い・・・・イヤアアアアアァァァっ!! 団長が、団長がどうしてここにいるのっ(泣)」

「うむ、ナイすな質問だ。 朝練前のランニングに出て来たら・・・な。

・・・・・・・リオとアレス、不潔よォ。」

「あ、あああっ、ああ、ああっ、あっ(泣)」

ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク

アレスは、リオに揺さ振られながらボぉ〜〜っと明後日の方向を見ていた。

「訓練に遅れないように。んじゃ、 ウヒョヒョヒョヒョヒョ・・・…」

嫌な笑い声を残しつつ、ライ疾走。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

いつのまにか機用貧乏のライ(それでも総合的には一番強い)が二人の教育係。

ライ VS リオ&アレス

「ほう、二人とも今日はやる気だね。」

「俺はいつもヤル気満々っす。」

「・・・・・・・・・・・・・」

微妙にリオの沈黙が怖い。

「なら・・・・・・来いっ!!!」

「うおおおおおおおおおっ!!!」

ライの構えに、『倍速』を掛けたアレス一気に居合を積める特攻。しかし

ガキンッキンッキン

「おっ!!?」

アレスの攻撃は、ただライの剣と動き封じ、視界を遮るためのモノ。

不意にスッと避けた後に迫る『気弾』

アレスの動きはコレを隠すためだけだった。

「上手いっ、だがっ!!」

『気弾』を避け、身体のバランスを崩す勢いそのままにアレスを弾き飛ばし、リオに切迫。

「んべぇ(微笑)。」

リオは、まともに打ち合わず挑発し、適当に逃げ回る。が

「隙ありっ!!」

「をっと!!? まだ踏みこみが甘いッ!!! ヲヲッ!!!??」

後からアレスが攻撃し始めたのを機にリオも本格的に攻撃開始。

息の合ったコンビネーションに、流石のライも押され始めた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

地面に全身汗だくで倒れた3人。 時折吹く風が心地よい。

「本当、今日はお前達いい動きしたよ。お互いを信用してる。

熟練の戦士同士でもコウは上手く行かない。・・・・やっぱり、愛の成せる技?」

「ライ団長、不潔です・・・・・・(照)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「まあ、何であれ、もう俺も魔法ナシじゃお前達に勝てないな。」

「それでもまだ二人掛りでも勝てないっス。」

「当然、そう簡単に追い抜かれてたまるか(笑)

・・・・それと、お前達の事言触らすつもりないから安心しろ。 まあ程々にな。」

しかし・・・・・・

「ふむ、お主等付き合っているのか。それなら二人で使う魔法伝授してやろうか?」

ルーにバレ、

「・・・お付き合いするのは結構ですが、職務に支障がない程度にお願いします。」

レイハにバレ、

「これ、若い二人にはピッタリのオ薬よん。なくなったら言ってね。また上げるから。」

アルシアにバレ、

「アレス君、リオ君と別れたくなったら、いつでも僕に相談しなさい。色々別れる方法教えるから。」

「カインさん、アレス君に変な事吹きこまないでください(怒)!!」

カインにバレ、

「・・・・・・・私はお邪魔みたいだな。 退散するとしよう。」

シエルにバレ、

結局、一日もしない内に全員にばれた。

「「団長おおおおおっっ!!」」

「おう、二人仲良く何の御用?」

「「みんなに、喋りましたね(怒)」」

「・・・・・ふぅ、俺が喋る以前に四六時中ベタベタしてりゃ、ソラばれるだろ(呆)。」

「「・・・・・・・・失礼しました(赤面)」」

そして、二人仲良く退散しましたとさ。

チャンチャン♪


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