∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 09 ■
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結局、ルーを健全に分離して自身も人に戻った途端気を失ってしまった。

だって、慣れない事で疲労し切っている上にもう敵意も全く感じないし。

ライが最初に感じたのは後頭部に柔かい膝枕の感。

打って変わって低く肉の量は随分と少ないが。

「・・・・・・ふむ。」

高さは低枕愛用なのでこっちの方が丁度いいが、弾力は前の方が良く萌えるものが・・・

なんて冷静に評価してみたり

「御主・・・失礼な事考えておるナ? 目が覚めているなら起きろ。

子供な身体に御主の頭は重すぎるゾ」

と子供な手が頬を摘んだり揉むのを感じる。 鼻の穴に指突っ込むな。

目を開ければルーが。 やはりロリーな子供の身体。

「・・・フー――っ」

「うぬぅ。失礼な事を考えたり溜息ついたり・・・

この私に膝枕をしてもらっておいて御主という奴は」

「いつも俺の方が膝枕してやっているだろ? 溜息はルーが変らないのに安心したから

成長ってなのは気付かない程度に進むのが丁度イイからな。 身体の調子は?」

「ウム、すこぶる快調ダ。おかげでさんでナ。

御主こそ戻って早々気を失いおって・・・大丈夫か?」

ライは身体を起こし、調子を見る。 

既にルーの手によって武装は外し片付けられ、戦闘服の胸元は楽に解放されているが

・・・異常は見られない。

「俺のは単なる貧血みたいなものだからな。 ・・・大丈夫、まだまだ人やってる」

「そうか・・・」

心配そうなルーから漏れたのは安堵の溜息。 何であれ、無事でよかった と。

他に何も語るべきことは見当たらず。

「帰るか?」

「オウ、帰るゾ。 御主のせいで足が痺れた。運べ」

「へいへい、チビ姫様。 姫抱き,肩車,背負、どれが御好みで?」

「ウム、御主の背は私のモノだっ!!! とはいえ、姫抱きも捨てがたいナ・・・(悩」

真剣に悩むルーを他所にライはロリ幼女の腰を掴み、ひょいと肩車。

行き成りの行為にルーはライの頭に抱きつき、首に脚を回して絡める。

内股の柔にスベスベな幼肌の感触が絶妙だったりして。

「目は隠すなよ」

「肩車するならさっきの質問なんぞ意味がないだろうが」

「意味? あるぞ」

「何?」

困り悩むルーが見れた。

「ヒ・ミ・ツ(ニヤリ」

「うぬぅー――」

とルーはライの髪には手を出さず頬を摘んで引張たり口端に指を掛けてうにーとしたり

父親が幼愛娘に、兄が愛妹に、男が恋人にそうであるよう存分に遊ばせてやる。

見れば子供達も元気に出迎えに来た。

戦いは決着を告げ、屋敷へ・・・。

 

 

 

屋敷にはライをまってきたのは、カツテないキョウダイなテキ。

「・・・なにこれ?」

「見ての通りです。当初の予定より可也遅れて帰ってこられましたので。」

執務室の中、全ての机の上を占領する書類の束。

空いているのは机の実際に作業する場所程度のみ。 レイハの処も含め。

山が崩れないために高さが机の上に載っていても首より下ではあるが・・・

「でも、レイハがいただろ?」

「私はいつも通りにいつもとおりの量をこなしておりましたがライがいつまでたっても

帰ってこられなかったので、済崩し的に私が手を出せないものが増え結果積もり積もって」

「・・・レイやん、怒ってへんか?」

「何故、私が怒らなければならないのですか? 主がたかだか数日留守にした程度で」

と言いつつもレイハのメガネは白く反射し、表情が・・・無。

「・・・・・・旅に出ます。探さないで下さい」

「ダメです。とにかく今日は休んでください。 

明日からは当分机に釘付けになるでしょうから」

時は昼過ぎ、日は遥かに未だ高い。

「こんなもの見てオチオチと休めるかよぉ(泣」

「自業自得ですね」

またもやキラリーンと輝くメガネのレンズ。もはや救いようがない。

とにかく真の決戦に備え、旅の垢を落とし装備を洗い磨き片付け一休み後に夕食。

団欒の時間、今では子供達が己の武勇伝を語っているがライはそれを聞く気になれず

一人居間を抜け出す。 皆早めに休むと思っているのでいぶかしむ者はいない。

執務室の机の上にはやはり悪夢の如く、書類の山。

「・・・夢じゃなかったのか。」

悲しいくらいにリアルに現実だった。

仕方なく、そこでは最も立派な椅子である己の席に座り、山から一部とって見る。

・・・ツラツラと長く、要はグチだった。 抹殺。

次とって見る。 ・・・要注意。 調査の箱へ。

次を見る。 ・・・報告なので斜め読み。

次。 ・・・普通の苦情。

・・・・・・

草木も眠る丑三つ時、執務室には灯りが点っていた。

そこに誰かがコンコンコンとドアをノックする。

「誰もいませーん」

「誰もいないのなら何故返事があるんだ?」

とシャツに短パンと寝ラフなシエル。

「幽霊だから。 というか幽霊になりたい。」

ライは机の上に足を投げ出しだらしない格好のまま手元の書類を処理する。

つっ立っているのも何なので、シエルはレイハの席の椅子をライの側まで寄せ

椅子の背を前にして居座った。

「私はライが幽霊になってしまったら困る。 ・・・寝ないのか?」

「寝るよ〜気が済むまでやったらな〜。 シエルは寝ないのか?」

「猫は夜行性。」

「猫、ね。 俺も飼われる身分になりたいねぇ」

「ライは飼う側」

「・・・・・・何の話?」

「さあ?」

「猫の手も借りたいのに。 はぁ・・・、一息いれるかな。」

と席を発つライに、シエルもついて席を発ち

「猫は仕事をさせるものではなく可愛がるものだ」

「鼠取りとかするものだと思うけど・・・ものは言いようだなぁ」

と珈琲を入れに行くライにシエルも付いていく。猫の特権で相伴に与るため。

一息入れ、ライ仕事再開。

傍らではシエルが椅子の背を前に椅子背の上に腕、顎を乗せ居座る。猫の如く。

端からシエルにはデスクワークを期待などしていない。

だから居ないものと思い、ただ黙々と仕事を続け・・・

見れば猫なシエルはソファで横になってスヤスヤと寝ていた。

「・・・z・・・z・・・z・・・」

「猫・・・ねぇ。自分が何を言っているのか分ってるのかね」

気配に慣れてしまっているため脇に立って呟いてもシエルは全く身じろきすらしない。

半開き気味に舌先が少し出ている薄い唇に指を

「フッ・・・」

目を覚ます事無く舌が引っ込み指先に前歯がぶつかった。

面白いので噛まれるのを覚悟で歯と歯の間に指を突っ込んで舌を弄る。

「・・・ん・・・っ・・・」

何と勘違いしてるのかおいしそうに吸ってくれた。

でも、

「・・・つまんねー」

せめて噛みでもしてくれれば後で難癖つけて遊べるのだが、期待に反しただ吸うのみ。

信頼しているのか何をされてもいいのか、ココまで無防な体だと邪な事をしたくなる。

「しえるー、最初に起きないお前が悪いんだからなー」

と、その女性にしては筋肉質に大柄な身体をソファに身体を起し凭れ座らせ鑑賞。

シャツを押し上げる豊乳、否、弾乳。 毎度ながら色々な意味でデカク詰り硬く。

そしてシャツから零れる腹筋は鍛えられ割れを若干見せつつも女性の柔かさを失わない。

縦割の臍は意外に深く、綺麗で変な匂いもしない。ココが内臓へ薄いと思うと・・・

臍に指を突っ込み、グリグリグリグリ

「にゃっ・・・・・・にゃぁ・・・にゃぁぁ・・・」

こそばゆいのか気持ちいいのか、寝たままでもイイ感じに啼く。

いや、寝ているからこそ無防備に啼く。

どんなハードなプレイでも啼こうとしないのがシエルの誇みたいなものだから。

そして尻間から前に出された尻尾も代わりに悶え、先があっち向いたりこっち向いたり。

しっとりと汗ばむムチムチの太股。

「・・・可愛いねぇ、シエル猫は」

と唇端から伝う涎を舐め、その唇にディープキス。

シエルの舌を舌で引掛け出し強烈にシャブり吸いつつ、飲まんばかりに口腔を貪れば

ビクン、ビク、ビク、ビクビクっ

身体が暴れ、痙攣する。まるで敏感な処を針で突付かれているかのように。

もうそれだけで離れて見れば、シエルは犯されたかのようにグッタリと・・・

元々寝ているのでぐったりしているのだが。 

何故猫は寝ると丸まるか、こうも無防備に身体を伸ばし脱力してしまうのだろう。

余りにも無防備すぎて邪気を抜かれてしまった。

「もっと猫のように小さかったら膝の上に乗せて仕事するのに・・・

これじゃあ黒豹だもんなぁ。 膝の上に乗せて仕事はできねぇよなぁ」

ゴメンナサイとばかりに先を上下させるシエルの尻尾。

主と違い、全てにおいて素直な奴である。 シエル当人も少しは見習って頂きたい。

シエルを横に寝かせ毛布をかけて仕事再開。

切がないものである。


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■ EPISODE 09 ■

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