∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 09 ■
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朝食前、執務室に入ってレイハはその光景に硬直した。

通例に従い、ライはギリギリまで寝ているのだろうと推測して

この時間に念のため書類の量を確認しにやってきたのだが、

入ってすぐ一番よく見える奥側のソファにライが仰向けで寝ていた。

その上に毛布を被って抱き付いてシエルが寝ていた。

まるで結合中に寝てしまったかのように男の腰の上に女の股間が位置して。

「・・・z・・・クアアアア(欠伸)。 ?」

気配にシエルが目を覚まして見れば開けっ放しで揺れるドア。

因みに執務室の配置は、奥に本棚,主の執務机,補佐の机をコの字に、

手前にソファ,接待テーブル,ソファと面白みなく配置されている。

ライがシエルを寝かせたのは執務机からよく見えるドア側。

夜が明けてライが飯前に一休みと眠りについたのは、当然開いている奥側のソファ。

何故、シエルがライの上で寝ていたかは推して知るべし。

「・・・。 ライ、御飯の時間だ。起きろ」

「・・・z・・・z・・・」

「・・・にゃぁ(困」

テシテシテシテシ

「・・・z・・・z・・・」

「・・・ふにゃぁ(泣」

・・・切がないものである。まったく。

 

麗かな昼過ぎ、望まずライは朝から今までずっと机に釘付けだった。

「・・・あ〜〜〜、やってらんねぇ〜〜〜」

「その割には随分と捗っておるではないか」

とグチに突っ込むのはノックもせず乱入してきた黒ゴスロリの少女ルー。

「まぁな。でも疲れたぁ〜〜〜」

「ふむ。 どころでレイハの姿が見えんが?」

「あ? 町に野暮用で夕食まで帰って来ないとかいってたけど」

「そうか・・・レイハがいるときもこれだけ頑張ってやれはいいのに・・・」

と、父親に甘える幼娘の如く膝の上に座っては説得力がない。

「いる時に真面目にやったら面白くないだろ?」

「レイハ、不憫な娘・・・所謂、好きな女の子を苛めたいという心理だナ」

「るせぇ。 はぁ、少し休憩いれるか・・・」

「おう、お疲れサン。 ・・・折角だ、御主、気分転換に少し遊ばんか? 私で」

ルーはしな垂れ掛かり潤む瞳で見上げ、男の手をとり自分の内股に導く。

「・・・ルー、お前、自分がもう普通の身体に戻った事を忘れただろ」

「普通の身体に戻ったところでやることは対して変らん。子宮まで犯される様な

無茶なマネは出来んが・・・その分は優しく可愛がってくれ。御主のポリシー通り」

そのまま目を閉じられンー――なんて口を尖らされると、もう・・・・・・

「るぅーっ!!! お前ってやつうわぁんっ!!!」

がばっ!!!

タマラン萌〜〜とギュッと抱締め、少女の頬にチビ不精ヒゲ面で頬擦スリスリ

「おう、おヒゲがじょりじょりダー。 ジョリジョリー(嬉。

・・・もうそろそろ。 なぁ・・・ちょっと・・・(困。

・・・おい。 コラ(怒」

ぷす

「っおー――」

万人に共通する一番よく分る急所。 それは目。

「可愛がってくれるのはイイが子供扱いするナ」

「だ・・・だからって目ーつくか? 

気持ちよくなりたかったら、見た目通り大人しくしてろ」

そのままルーは頭を胸に押し付けるように抱締められ子供をあやすようにゆすられ

「むぅ・・・やはり子供扱いじゃないか・・・」

と文句を言いながらも満更でもなく、その安定感に次第にまどろみ・・・

・・・・・・・・・

黒ゴスロリの中、幼女なルーの肌を裾から潜り込んだ手が撫で回す。

指が軟な肋骨をグリグリと這い、儚乳の縁を伝い薄胸と乳首を摘み

内股の肌の上をツツツと指が撫で、間に接触部分が増えて揉み廻し

「んぁ・・・ふぅ・・・はぁぅぅん・・・」

「・・・るぅ、自分が可愛い声で啼いてる事に気付いてないだろ?」

「ふぁ? そんにゃぁ・・・わたひふぁ・・・」

呂律がまわってない。 気付きルーの瞳に一瞬理性が戻る が、

抗う事も適わず快感にまたクテェ〜っと身がフニャけてしまう。

「小生意気な処がルーの魅力ではあるが・・・

借りてきた子にゃんこみたいなルーもいいな」

「みゃめにょぉ〜〜 溶けにゅぅ〜〜 とけぇ・・・」

ルーは逃げる思考力すら蕩けマドロミと快感に堕ちて逝く・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

執務室、コンコンコンとノックに入ってきたのはカインだった。

「おや? 御邪魔だったかな?」

「あ〜〜、大丈夫。少し休んだ。 ところで、カインがこんな所まで珍しいな」

とライは不良に机の上に上げていた足を降ろす。

「うん、ちょっと珍しいモノを手に入れたから差し入れを、ね。

君と僕の分しかないから皆には秘密だよ?」

「おう、悪いな」

「いやいや、いつも君には楽をさせてもらっている上に楽しませて頂いているからね」

「をい、コラ」

「うん、ホント見ていて飽きないよ。 不器用に見えて実に巧みに遊ぶから」

「・・・・・・」

「魔女すら手玉にとって・・・そういえば、さっきルーがフラフラと歩いていたけど」

「ん? ああ、ちょっと遊んでいて・・・途中で寝ちまった」

「へえ、ここで遊んでいたのかい? 随分とルーは可愛くなったからね。

ああ、大丈夫。 人のモノに手を出すような無粋なマネは僕の主義に反するから。

うん、ルーが帰ってきてから特に変っていたけど何かあったのかい?」

「・・・・・・。 ルーが魔女止めてな」

「へぇ、魔女って止めるできたのかい・・・・・・魔女を止めて、アレ?

・・・ロリに幼女なアレに手を出したのかい、君は?

・・・ふっ、非常に心苦しいけど、事と場合によっては親友でココの長である君を

逮捕しなくちゃいけないね。 さぁ、包み隠さず全てを吐くんだ。黙秘権はないよ」

「てめぇ・・・途中で寝たから最後まで全部やっちゃぁいねえよ」

「でも、身体が成熟するまでしない保障もないんじゃないのかい?」

「身体はともかく精神は既に成熟しているからいーんだよ」

「ふむ、となると立証は難しいね。」

「ほざけっ」

「まぁ、頑張って」

カインは置き土産を残し行ってしまった。

相変わらず、優顔に何を考えているか分りにくいが・・・

人の色事を楽しんでいることは確定。それ以上でもそれ以下でもなく。

 

 

山積みの書類も片付きレイハの機嫌も直り、平穏な日常が帰ってきた

かのように思われたが、

「はにょ〜〜ん ちょぇ〜〜ん」

「・・・・・・・・・・」

ソファの上、だらけ呆け切り目の焦点が合ってないルーの返事は怖いくらいに脈略が無い。

イきっているあまり、スカートがめくれパンツ食い込みお尻が見られていても何処吹く風。

事後ルーの欝は次第に悪化し打つ手もなく、現在に至る。

「わん、わんわんわん?」 ねぇ、如何したの?

「しょぇ〜〜ん しょぉわ〜〜ん」

「わん?」 何?

「ひょぉ〜〜ん」

「わん?」 え?

人状態のままでも犬座りのルナ、悩み首を傾げる余り遂にはコロンと転げてしまった。

つまりルナですらルーが何を言っているかさっぱり分らない、と。

「はにょ〜〜ん」

・・・ルナでなくてもルーが何の脈絡が無い事を喋っているのは一目瞭然である。

「・・・きっと緊張の糸が切れちゃって戻らなくなっちゃったのねぇ」

「それでこんな事になったりするのですか?」

「なるんじゃなぁーい? ルーってアレでも可也長い間生きてるらしいからぁ。

ボケちゃったとか?」

どうせいつものハプニングだろうと余り心配でないレイハに

本人から抗議がないのをいい事にボロクソに言いまくるアルシア。

興味が失せたのは二人揃って己の作業へ。

「何であれ、如何にかして下さい。長でしょう?」

とディがライを見る目は使用人にゴミを片づけろと言わんばかりのそれ。

「・・・俺って、何でも屋か?」

「違うのか?」

シエルは今までライの職業を「何でも屋」と本気で思っていたようである。

ある意味「何でも屋」には違いないのだが・・・

「・・・如何すりゃいいんだ?」

「それはもうショック療法、団長が愛の むぐぅっ!!?」

朱交わればなんとやら、最近妙に腐女子化してきたリオをアレスは強引に封じ

拉致みたく連れ去ってしまった。

中々大変そうである。 同情に堪えない。

「ショック療法だそうだ」

「ショック療法ねぇ・・・シエル、意味分かってないだろ?」

「ん。」

シエル、イイ図体でも素直でイイ娘である。 ほんと、言うことを聞き・・・

「ショック療法か・・・放っておけないし、やってみるか」

「ん。」

別に己がするわけではないのに頷くシエル。

「・・・・・・(ニヤリ。 シエルにも手伝ってもらおうかな」

「ん? わかった。」

シエルも解るべきである。 主が邪悪をも持ち合わせていることを。


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■ EPISODE 09 ■

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