■ゾメイン遺跡からの報告■ ”障気汚染区域であるゾメイン遺跡、地下10階にて少女を保護しました” Flavor text ■ 死術師ニーヴ ■ 少女は、”ニーヴ”と言う自分の名と「魂を操る術」以外の記憶を失っており、 何故この危険な遺跡にいるのか解らないままに、 自我を持たない自動人形の如く延々と襲い来る化け物を切り伏せ、 切り倒され、何度も死にながら蘇り、遺跡を彷徨っていた。 ニーヴは自らの魂を持たない少女だった。 彼女の内に”在る”と意識出来る殻のような容れ物、 その内部を螺旋を描き対流する魂は全て死者達からの借り物である。 生命として”生きている”とは言えない自分が何者なのか、どうしてこのような存在となったのか、 当のニーヴ自身にも解らない 遺跡にて保護されたニーヴの一番古い記憶… それは、自分の額に手をかざし祝詞を唱えるグレイ司祭の姿だった。
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