■オオムカデの抱卵と托卵■
オオムカデの雌は雄との交尾後、受精卵を腹部に蓄えて
産卵に適した環境が整うまで保持し、 子達の餌となる"苗床"が確保出来ると、
産卵管を犠牲者の胎内に挿入し腹腔に卵を産み付ける。
一度に産卵する卵は約80個。
通常の産卵では雌は1ヶ月程抱卵するが、托卵の場合
苗床の胎内で卵は直ぐに孵化し内臓を食い破りながら成長する。
餌は新鮮であれば有るほど良い。
地域により様々な種が居るが、大抵の場合は「オオムカデ」として扱われる。
生殖方法や狩猟方法、体の大きさ、毒の強度等、かなりの個体差が確認されている。
熟練した冒険者達が舐めてかかり、思わぬ逆襲を受け命を落とす危険性も多い。
■「幻想生物図鑑 死地」に収録。