■古き神の眷族■
”深海より這い出してきた神”
それに仕え、地上への先鋒として派兵された邪なる眷族。
毒と病魔を振りまき、生きとし生ける者達に苦業を与える役目を授かった使徒。
だが、知恵持つ人間の策略により
黄金の蜂蜜酒に誘われ、地上に降りてきた処を捕まり、羽と手足をむしり取られた。
命からがら逃げ出した使徒は、地に潜り、反逆の機会を待っている。
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神話では、この神の眷族が穴蜂だとされている。
熊が巣穴にするような洞穴に巣を作り、餌となる生物を求め森を徘徊
自分の体格よりも大きな相手にも襲いかかる強い攻撃性を持っている。
今回、山間の村にて行方不明となっていたエルフの少女を探索中、報告者はこの光景を目撃した。
「深き森」での行方不明者は、ほぼ鬼籍に入ると思われているだけに、この発見劇は奇跡的だったと言える。
少女は毒により体の自由を奪われ、当に「産卵」されている最中であった。
穴蜂の産卵管が少女の秘部に押し当てられ、その先端から白い汚濁液を滴らせる・・・
わずかな粘性を持ったその液は、卵管の侵入を助ける潤滑油の役目を持っているようである
毒により半分弛緩した少女の未熟な膣は、ゆっくりとだが、こぶし程もある卵管の侵入を受け入れる・・・
わずかにある「膜」の抵抗など意にも介さず卵管は膣内の最奥部まで進み
先端にある無数の”ひだ”で子宮口をこじ開け
そして胎内奥深くに”卵”を吐き出していた・・・・
■生物概要■
体躯が巨大化し、空を飛べなくなった羽虫
巨大化といえども、「森」内では比較的小さな体格のクリーチャーである。(成虫で体長2〜3m)
森にいる他の捕食系生物から身を守るため、居住環境を土中へと移し
その為、手足、羽、目等の器官が退化し、臭覚、触覚等を司る触手、触角部分が進化している。
元々地蜂の様な習性を持っていたらしく、捕獲した餌を巣に持ち帰り卵を産み付ける。
餌は毒で半仮死状態のまま保存され
卵から孵化した幼虫の苗床となる。
人でも、訓練された者ならば充分対抗出来る相手であるが、尾部と牙に含まれる毒には要注意である。
もっとも、この生物の危険な部分は”戦闘力”ではなく
地中を自在に動き回り獲物を引きずり込む”隠遁性”なのだが。
余談だが、今回のエルフの少女は保護され、順調に快復しているらしい (報告者より)
人丸 2001/10/09
「SHRINE」
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