☆小鬼/(バグベアー)☆
主に民家に棲み付く、悪戯好きな性質の悪い妖精の一種。
特徴を一言で表すなら、どこにでも隠れ、どこへでも現れる神出鬼没さである。
彼らは主に、誰も使わなくなった物置や屋根裏部屋、そして子供部屋を好んで棲み付く。
これらの共通点は、雑多な物が詰め込まれ、彼らの隠れ家であるところの『影』が豊富にある事と、
大人が長時間居座らない事である。
力の弱い彼らは、ちょくちょく大人たちの目を盗んで影から這い出てきては、
(一方的な)遊び相手である子供たちに対し大小の悪戯を行うのである。
その内容も様々だが、大抵は一人で夜更かししている子供の頬をつねったり、
お気に入りの玩具を隠したりする程度である。
要は子供が思いつくか知りえる範囲の代物、なのだが、ただ今回発生したのは少々特殊なケースであった……
◇
……産卵管が少女の秘部に押し当てられ、その先端から白い汚濁液を滴らせる…
わずかな粘性を持ったその液は、卵管の侵入を助ける潤滑油の役目を持っているようである
毒により半分弛緩した少女の未熟な膣は、ゆっくりとだが、こぶし程もある卵管の侵入を受け入れる…
わずかにある「膜」の抵抗など意にも介さず卵管は膣内の最奥部まで進み
先端にある無数の”ひだ”で子宮口をこじ開け
そして胎内奥深くに”卵”を吐き出していた・・・・
「うわあ、こんなコトされちゃうんだ。きっもちわるー」
そう言いながら、少女は天蓋付きの豪奢なベットに腰を下ろして、蝋燭の明かりを頼りに、
仲のいい女中から押し付けられた本を読み耽っていた。
子供らしいデザインのパジャマは小さく丸い尻やほっそりとした腰の輪郭を柔らげ、
コケティッシュな愛くるしさを演出している。
本当はもっと早く読みたかったのだが、昼間の内は人の目がありそうだし、何より他の使用人や両親に
読んでいるところを見られるのは、少々憚られる内容の本だったので、
夜になるまでクローゼットの中に隠しておいたのだ。
そんな調子でしばらく読み進めるうちに、少女はあるページを開いた所で目を止めた。それは、
人が座りこめる程の大きな花であった。
説明文の隣のページに書かれたその姿には、少女よりも少し年嵩の亜人の女の子が、
無数の触手の様な物に手足を絡み付かれながら、
花の中心にぺたりと腰をおろし、羞恥とも快楽ともつかぬ披虐的な表情を浮かべる様が
描かれていた。
どうやら、セックスの快楽と媚薬の蜜で、女に花粉を運ばせる植物であるらしい。
「危険とかなさそうだし、こいつだったら、ウチの温室で飼えるかな…」
不意に突拍子もない発想が思いつく、当然こんな物を民間で栽培する事は法的にも物理的にも無理なのだが。
だが彼女は気付いていなかったのだ。
その足元から、まさに床から生えた手としか言いようのない物が、
明らかに彼女目がけて伸びてきている事に。
床に落ちたベッドの影の、裏側から穴をあけて突き出しているかのように生えているそれは
指や手首は少女と同じぐらいの太さしか無いくせに、南方の猿のそれのように不釣り合いに長い。
そしてその色たるや、やはり影の延長のように黒く、輪郭を感じさせないつやの無い色をしていた。
それが少女のパジャマのボトムをひっつかみ、膝まてずり下ろしたのは次の瞬間であった。
「ひっく……お願いだから、もうやめてよう……」
ものの数十分で無残な姿になり果てた少女は、ただただ凌辱の終了を懇願して泣きじゃくるしかなかった。
色気とは無縁だった、子供らしいデザインのパジャマはボタンが全てはじけ飛び、ふっくらした腹部や、
まだ桜色の突起以外見当たらない胸を晒す。ボトムやパンツは既にはぎ取られ、
小さくかわいいお尻が丸見えになっていた。
既に幾度となく凌辱を受けた秘所からは、一筋の血と共に吐き出された獣欲の残滓が
金魚のフンのように垂れ下がり、女の子特有の甘い体臭とまじりあって、淫靡な香りを醸し出していた。
バグベアーの本体は一つであったが、その手や足、そして性器は、
影さえあればそれぞれをバラバラの位置から生やすことが出来る様だった、
バクベアーはその能力をフルに活用し、けして自らの全身を見せる事はしないまま、
通常は不可能な体位で少女の体を拘束したり、ついさっきまで男どころか自分の指すら
受け入れた事の無かった処女地の粘膜を擦り上げたりして、未熟な性を思うざま貪ったのである。
ある時はお仕置きする様に抱え込んで尻を叩きながら、
腫れて真っ赤になった尻の下からペニスを突きだして犯した。
またあるときは勉強机の下に引きずり込んで床に顔を押し付け、そこに無理やりペニスを頬張らせた。
またあるときは壁に落ちた影から腕を出して羽交い締めし、横から若木の幹の様な脇や、
蒸しパンの様な手触りの、柔らかい脇腹などに舌を這わせた。
無論、その間むき出しの局部を遊ばせておく事などせず、バグベアーは少女の裂け目を事もあろうに、
足のつま先で踏むように捏ねくり回していた。
最初に処女を奪った時などは、仰向けにして胡座の要領で足で上半身を抱え込んで捉え
手で足を押し開き、まだ濡れてもいない未成熟な秘裂にペニスを突き込んだのであった。
少女は激烈に抵抗して泣き叫んだがどうしようもなく、
自分の望まぬ処女喪失の瞬間をむざむざ甘受するしかなかった。
「いゃあ…もうおちんちん入れないでぇ……」
涙で濡れた顔で哀願する少女。だが妖魔の身勝手な性欲は、まだまだ満足していなかった。
バグベアーの手が再び伸び、少女の足首を掴む。
そのまま引きずっていく先は、ベッドの下…黒々とした”影”の中であった。
そこから覗いた猫の様な眼がぴかりと輝き、嗜虐的な笑みを浮かべる。
「!!いやっ!許してェェェエ!もう夜更かしなんてしない、しないからァァァァア!!!」
さらなる凌辱を与ようとする明らかな意図を感じ取り、少女は血を吐かんばかりに声を張り上げる 。
だがそれは功を奏する事無く、彼女の体は足から徐々にベッドの下の暗闇に消えていき…
やがて幼い嬌声が聞こえてきた。
◇
バクベアーには人を影の中に引きずり込むほどの力は無いため、
ベッドの下に連れ込まれた少女は普通に翌日発見された。
その後の経過に関しては不明である。妖精の類は人間と交配出来るため、
この種のケースでは妖精の子供を孕まされる可能性も無くはないが、幸いにして少女は初潮前であった。
バグベアーによる性的暴行は、非常に珍しい。
今回のケースは、持ち込まれた艶本を盗み読んで「学習」したバグベアーが、
手ごろな子供を「実践」に使ったのではないかと言われる。
バグベアーの悪戯から子供たちを守るには、夜遅くまで夜更かしをしないようにし、
明かりで影を作らないようにすることである。
またバグベアーは臆病で弱い魔物なので、寝付くまで身近な大人が付いていてやるのも有効である。
☆おまけ☆
……自分は淫魔の類にでもたぶらかされているのだろうか?……
「ふぁっ、あはぁぁぁっ?おにーちゃんのおちんちん、あんなに出したのにまだ硬いよう。
やあん、膣中でピクピクしてるぅ…」
いつも庭で遊んでいるのと同じ無邪気な声色で、淫らな内容の嬌声を上げながら自ら逸物に跨る少女。
それが彼の知る「お嬢様」と同一だと、庭師の青年は未だ受け止められずにいた。
確か使用人仲間の女の子から、お嬢様がお呼びだと聞いて部屋を訪れた筈だ。
その時は大方、お嬢様の為にと旦那様が植えたピンクのバラがいつ咲くかとか、
でなくば寝る前に御本でも読んで欲しいのだろうと思っていたのだが。
「逃げようとしたら声、出すよ……出しちゃったらおにーちゃん、
もうお屋敷にいられないかも…クスクス。」
こう言われては悲しい使用人の身、ナニがあろうと黙って身を任せるしかない。
しかしこのお嬢様の変貌ぶりはなんだ。
まさかメイド長が前に言っていたように、女の子は知らないうちに「オンナ」になるのよ、
ということなのか。
にしても早すぎやしないか?
(いいっ、いいのおぉっ!これが欲しかったのぉっ!お粗末チンポなんかもうお呼びじゃないのぉッ!!)
庭師の青年の苦悩をよそに、少女は腰を揺すって胎内の硬い感触をしゃぶり尽くしていた。
子鬼の細いペニスでは辛うじて破れ切れなかった処女膜が再度破れ、
処女喪失のリテイクのように破瓜の血を流す。
だがそれでも、少女の感覚は痛みより快楽と、よりそれを求める幼く貪欲な肉欲が勝っていた。
「ふああ・あ、ま・また来るよう。おにーちゃん、しっかり抱きしめてぇぇ。
飛んじゃう、わたし、飛んでっちゃうよう」
少女が何回目かの絶頂へと達する。いつしか体位は逆転し、
青年の方が上になって少女の方を組み敷いていた。
そして夢中になって睦みあう二人を、影から口惜しげに見つめる者がいた。
それはしばらく未練がましくその場にとどまっていたが、やがて何時とも無しにふっとどこかへと消えた。
……いつの時代も、子供は大人になるとき「子供部屋の子鬼(ボギー)」を卒業するのだ。
月明かりの庭で、ピンクの薔薇が人知れず蕾を綻ばせ始めていた。