☆雨虎(あめふらし/ワーシーヘア)☆
軟体動物の形質を持つ半陸半水棲の人獸種、自然発生した種ではなく古代の人獸融合魔術の副産物、
ないし失敗作であるらしい。
乾燥に弱い為通常は洞穴や廃屋などの隙間に潜み乾燥を防ぐが、雨が降ると活発に動き出し獲物を探す。
目が存在せず、眼窩にあたる部分から生えた触角で光や匂いを感知する事で周囲を把握している。
ほぼ食欲と性欲に沿って行動しており、意思の疎通は不可能だが知能自体は高く、のろのろした動きながら
獲物を巧妙に追い詰めたり時には軟体を生かし僅かな隙間から侵入して来る事も。
※毒霧
毒々しい紫色の体躯には猛毒を湛えており、背中の排気管から目的に応じて麻痺毒や目潰し、
そして催淫等の効果のある毒霧を噴き出す。
※餌
悪食で有機物ならほぼ何でも食べ、生き物が飲み込まれた場合、食道内にびっしり付いた歯舌で
生きながらに肉を削り取られる事になる。
体内から人骨が発見された例も。
※繁殖
より知能が高い個体を産み出すため、ヒト属の雌を相手に繁殖するようプログラムされており、
下腹部と腹足の境目にヒューマノイドとの交尾に適した人間の男根状の生殖器を持つ。
タコの触手の様に伸縮自在で、生殖腕とも。
受精方法は被害者の胎内に粒状の精包を吐き出す形で三十分の交尾中に5・6回もの射精を行い、
中で破れた精包から精子が飛び出し卵子に到達し受精、その後数分程で急速に胎児まで成長する。
精包の外壁は受精卵の養分も兼ねている為、母体の役割は卵子の提供と胎児の苗床のみで、臍の尾は無い。
また胎児は効率よく養分を摂取する為、胎内で特殊なフェロモンを分泌する。
◇町◇
入植者が先住民の半獣種族を追い出して作られ、運河による水運で財を成した裕福な町。
しかし運河によって川の道筋が変わった結果、水害や危険な生物の侵入などの問題も起きており、
住民の頭を悩ませている。
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1・待ち伏せ
大粒の雨が石畳を叩く雑騒の中。
それに紛れて、通りからやや外れた場所から、犬の仔のような微かな哭き声があった。
「んあぁぁっ、あんぅっ、ふぁぁぁ……」
それは下校途中に路地裏に引きずり込まれ、
人目に付かない奥で雨虎に犯されていた二人の女児の矯声であった。
「ひにゃあっ!!くっ、このぉっ!」
雨虎に捕まった少女が、長い黒髪を振り乱しもがいていた。その身体には雨虎の骨の無い腕が巻き付き、
ホットパンツをショーツごとずり下ろして発育のいい生尻を露にしている。
その中央にはヒトデの様な手が張り付き、淫靡な水音を立てながら未熟な蕾に穢らわしい愛撫を加えていた。
「あぅっ!こっ、このっ!ヘンな…んっ…トコっ…触るなぁ…あはぁんっ…んにゃぁぁっ?!」
勇ましかった少女の声音は既に耐え難い情欲に震え、
無体な侵寇を許した稚肉は指が出入りする度にきつく緊張し、度々淫靡な匂いの雫を溢れさせていた。
風通しの悪い路地裏に充満したピンクの催淫ガスが、少女達の身体を発情させ、
熱く火照らせているのだ。
「あうっ!ふああっっ?!こっ、こんなのおかしいよぉぉっ!!
気持ち悪いはずなのにぃ…ひにゃっ?うあぁぁぁあっ!!」
少女の声がひときわ大きく上擦り、縛られた身体が激しく痙攣する。
そして引き攣る臀部から指が抜き取られ、代わりに雨虎の腹足がしだれかかった。
不意に触れた冷たい感触が、達したばかりの敏感な身体を再び余韻から現実の快楽に引き戻す。
「はひっ!な、何…んにゃぁぁ!?ふっ太っ?入っ…あっ、あっあっ、あぁあーーーっ!」
胎内に侵入し、更に膨らみ蠢く太いモノ。
それに快楽に爛れた粘膜を掻きむしられ、浅ましい叫びを上げる少女に、
もはや最初の凛とした面影は残っていなかった。
「んうっ…!うぁ、ひにゃぁあん……」
一方では赤いリボンをつけたショートボブの少女が、悩ましげな声を上げながら犬の格好で犯されていた。
レインコートの裾から覗くまろやかな肉球はわしづかみにされて左右に拡げられ、
割れ目にはショーツを押し退け交接器が潜り込み、粘液を跳ね飛ばしながら盛んに蠢く。
交接器が薄い腹の皮越しにも判る程盛んに蠢く度、少女は盛った雌猫の様に身を捩った。
ブチュッ!ズビュルルルゥッ!!
「はひぁう!あっ、あうっっ、んあぁぁぁ…」
冷たい子胤が子宮に流れ込み、絶頂で膨らんだ子宮を無数の粟粒の様に満たす。
それは胎内から微細な振動による刺激を与えると同時に、
子供特有のぽっこりと丸みを帯びた腹部を更に膨らませた。
「ああうっ!…はあっ…はあぁ…んんっ」
長い射精を受けながら、すっかり異形のセックスの虜になりだらしなく吐息と唾液を垂れ流す少女。
その下腹部の膨らみが、一瞬脈打つように不自然にうごめいた。
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2・悪夢
街外れの女学校の学生寮の一室。
とうに消灯時間を過ぎて灯の消えたそこから、悲痛さをはらんだ微かな声、
そしてあの淫らなピンクの靄が漏れている。
「〜〜っ、…っ!…っふっ!んぅ〜〜〜っ…」
軋むベッドの上で、一人の女学生が丸出しになった臀部にぬめぬめと蠢く下腹部を押し当てられながら、
若い肉体を悩まし気にくねらせつつも、枕に顔を押し付け必死に声を圧し殺していた。
ほんの数分前まで清潔な褥の中で穏やかな寝息を立てていた清らかな身体は、
今や外も内も紫色の粘液にまみれ、三つ編みに纏められた長い髪が、
あられもなくはだけたパジャマから覗く瑞々しい素肌に掛かる。
はだけたパジャマの胸元には両手が未発達な乳房に粘液を塗りたくって蠢き、
可愛らしい裂け目に深々と突き刺さった生殖器が結合部から淫らな蜜を滴らせながら、
少女の子宮口へと何度も何度も吸い付く様に打ち付けられた。
「んんっ?!んんっ、んっ!ふむぅっ!んうぅぅ~~~~~~っ!!」
昼間の女児よりも年嵩なせいか、彼女の体はより激しい反応を見せ、
ほんの数回生殖器が膣内で身を捩るだけで肉穴を中心に臀部全体が激しく引き攣る。
そこにさらに追い討ちをかけるように、雨虎の射精が子宮の更に奥に叩き付けられ、
微細な振動と圧迫感がついに少女の性感を決壊させた。
「ひゅう、ひあっ、あっ、ああん、ああぁつ!?ああああっ?あっ、あっ、はああぁぁあ――――んっ!」
少女はついにたまらず、枕から顔をあげて急激に肺に空気を吸い込みながら哭き叫んだ。
頭は異形の子を孕まされるおぞましさに戦慄しつつも、子宮は子胤を受け入れて歓喜に震え、
淫毒で蕩けた神経が、少女の脳に誤った信号を送る。
腹部の圧迫感や胎内に注ぎ込まれた精子の重みすら、今の彼女には快楽を与えるものでしかなかった。
「あ゛あっ、ぃ゛、ぃ゛、いぃぃ……おなかっ、おなかの中が甘いのぉ……
あっ、まっ、またぁっ、あんっ、も、もっとぉっ」
射精しながらもなお動きを止めない生殖器に哭かされながら、地獄のような快楽の泥濘に堕ちて行く少女。
その傍らをもう一匹の雨虎がゆっくりと横切り、何かを探すように触角を回しながら
近くのクローゼットの取っ手に手をかけると、そこには長い髪をツインテールにまとめた小さな少女が、
体を丸めてうずくまっていた。。
「はあぁあっ……あっ、んんっん、んんぅっ……」
彼女はこの部屋のもう一人の住人であったもう一人の女学生であった。
犯されるルームメイトを盗み見ているうちに自らも催淫ガスにやられた少女は、
両手がしびれるほど強く太ももの間に挟みこみながら、愛液で汚れるのもかまわずに、
パジャマのボトムの上から夢中に股間を掻き毟っている。
もともと雨虎から隠れる目的で隠れていたにも拘らず、
もはや化け物に発見された事すらどうでもいいようであった。
「あ、あはあっ……み…つかっちゃ………あはぁぁぁあんっ!!」
雨虎がクローゼットの中に歩を進め、やがて中からけたたましい喘ぎ声が聞こえてくる。
隣室や廊下の方からも、同様の叫び声が聞こえ始めていた。
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3・苗場
そこは埠頭にある、倒産して差し押さえられた水運業者の倉庫。
「いっ、いやあっ、あっ、ああん、ああぁつ!?」
「ああああっ?あっ、あっ、はうぅんっ!」
「あんっ!あんっ!うっ、ああぁぁぁぁあんっ!!」
厳重に施錠され中には何もない筈のそこは、今や催淫性の靄と町中から攫われて来た様々な
年齢・人種・職業の娘達、そして彼女たちが上げる矯声に満たされた雨虎の繁殖場と化していた。
「ふああぁっ?あうん、はっ、はっ、ひあうぅぅぅっ」
「にゃぁぁぁぁぁ!!!イクっ、イクぅぅぅぅっ」
壁に張り付いた雨虎からアクロバティックな体位で犯されているのは、
下校途中に犯され攫われて来た二人の女児だった。
一人は尻を鷲掴みにされながら下から突き上げられ、もう一人は後ろから両足を抱えられ
そのまま貫かれている。
そして床の上では女子寮から攫ってきた女生徒達の所に複数の雨虎が群がり、
一体が数人と、そして一人に複数体の雨虎が交わる乱交が行われていた。
「は…ぁ…はぁ……んっ…気持ち…い……んはぉぁぁぁぁ……」
「んっはあんっ…んむうっ…そんないっぱい…入り切らなっ……ぅはあぁん」
女生徒の内の、先刻ベッドとクローゼットで犯されていた二人が、一人当たり三体からの複数の雨虎と
かわるがわる交わっている。
自在に変形する雨虎の生殖器は二本がかりでもすんなりと少女達の狭い膣に滑り込み、
胎内に子胤と胎児の栄養となる精子を吐き出していた。
そしていずれの胎にも既にしっかりと子種が宿り、何匹もの雨虎の幼生が詰まって丸々と張り出している。
既に少女達の何人かの胸には、生まれたばかりのまだ上半身が未達で、
触角と両手になる肉の芽のみが突き出たナメクジのような姿の幼体が乳首に張り付き、
ヒルの様に母乳を吸い取っていた。
「あっ、ああぁっ。うっ、また生まれ…んぐうぅ―――――っ!」
「かはっ、はぁはあ……またっ、おなかの中で暴れてっ、あっ!あううぅっ」
またしても新たな幼体が、少女達の胎内から這い出してくる。
養分は絶えず注ぎ込まれる精包からで臍の緒もなく、骨がないため小さな子宮からも
産み落とすことが可能な雨虎の仔はまだしも人の赤子を産む様な危険はなかったが、
それはこの地獄に死による終焉が存在しない事でもあった。
おぞましい饗宴が繰り広げられる中、門が施錠されている今唯一の入り口である通気候を通り、
また新たな少女が連れ込まれる。
例によって既に激しい陵辱を受けており、その目は現実感を失い朦朧としている。
頭に巻いた三角巾や何かの店名をあしらったエプロンには、雨虎の体液や精液、
そして少女自身の体液で汚れていた。
「う…あ…お…か……さ……」
無意識に母の名を呼び助けを求めるもそれに意味は無く、彼女もまた為す術無く、
浅ましい肉欲の宴に加わって行った……
◇
その後、さらわれた少女達は倉庫で全員発見、保護された。
雨虎とその幼体は既に逃げ去り跡形も無かったが、
倉庫内で発見された野犬や浮浪者のものと思しき骨の残骸から、
奴等が今回の事件よりかなり前からこの場所を巣にしてきたことが想像できた。
ヒューマノイドを好んで犯す雨虎にとって、繁殖の為には陸上の人目に付かない隠れ家が必要だったのだ。
催淫成分や妊娠・出産による後遺症は不明。
目下、被害者の精神的なケアを中心に、まとまった期間様子を見る方向で治療が行われている。
また、今回のような隠れ家となりうる空き倉庫や廃屋の類は定期的に雨虎の痕跡が無いか調査を行い、
特に雨季直前には住民に対し注意を喚起し、特に若い女性は不用意に近寄らないよう呼びかけている。