戦後処理が落ち着いたある日、屋敷はこれからはゆっくり出来ると朝食には皆揃っていた。
皆の長で王になってしまってもらしくなくラフな青年のライに
その秘書 補佐官で相変わらず御団子ヘアでスーツ姿なレイハ
魔導院相談役となり人へ教える立場になっても見た目幼女なルー
同様にそれでも暇潰し程度にしか行かない、まるで愛人なアルシア
軍格闘術指南役の表の顔を持ちながら屋敷では愛玩猫なシエル
王の代理人でありながら屋敷では使用人の如きメイドなリオに作務衣なアレス
魔導師ルーの弟子でありながら魔導院の師の役など他にももってしまったディ
シエルについていったりディについていったり・・・何もかわらないルナ
飄々と遊人が如く、実はずっと代理人で以降も変わらないであろうカイン
メイドなリオと髪束で器用に片目を隠す金髪メイド娘の給仕を皆で手伝い
和気藹々と食事は始まり・・・・・・
「一つ、御質問よろしいでしょーか? 彼女は何方?」
カインの隣、片目隠しのメイド娘の方を手で示して見たり
因みに、メイドを雇った覚えは全く無い。 都市から派遣された話もない。
今まで忙しさと、その娘が昔からいたかのように馴染まくっていたせいで
気付いてから今の今まで聞くのが憚れていたのだが・・・
「御主、今更何を・・・(呆」
「そーよぉ、彼女は・・・え〜〜っと・・・何方(汗?」
「ん。 ・・・クァァァァ(欠伸」
「・・・・・・(汗」
アレスとリオは彼女が来て以来、家事の手解きをしたので名だけは知っている だけ。
ルナは屋敷に来て以来、よく話しているので
「・・・・・・(喜」 やっほー
「・・・(嬉」
御互い手を振って仲良く。 ディに至っては言われて初めて彼女を知らない事に気付き
「あはははは、そう言えば全く紹介していなかったね。 ヒルデ=ヴァルア。
戦乙女として僕の相方だった娘さ。 これからは人生の相方なんだけどね」
「カイン・・・(照」
レイハより古いメンバーであり、ルナよりも新しい家族。
「・・・・・・おう、誰か塩とってくれぃ」
ラブラブに見詰る二人を別世界に、朝食は和気藹々と続いた。
人の色恋に口出すのは野暮であるし、そのつもりもない。
もっとも多少は人の目を気にして欲しいものではあるのだが。
ヴィガルド王都のギルテアから賠償金を求めよとの通告にシウォング、つまり
ライ達は頑としてこれを拒否。
勿論、王都守護騎士団へ討伐の命が下されたが不可侵権の行使によってそれを拒否。
神殿戦士団もそれを支持した事により、他の騎士団が撃って出ても敵うはずもなく。
名実共にシウォング領は独立した。 都市国家シウォングとして。
そしてシウォング軍は再編成され各地を守護する事となった為、極星騎士団は・・・