∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 10 ■
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虚ろな目のアルシアは動かず、まるで像のように美しい。

それでも吐息と上下する胸からはっきり生きていることは解る。

・・・困った。正直、こんな状態で悪戯しても楽しくない。

かといって、催眠術を解いてしまうのは余りにも勿体無い。

奉仕させる・・・却下。当人は遊んでいるつもりであっても内容は奉仕そのもの。

このまま犯す・・・却下。アルシアは気高くあってこそ美しく楽しい(?)。

アルシアの嫌がる事をする・・・ビンゴ。普段なら出来ない事をすればいい。

アナル・・・やってる。口淫・・・やってる。他には・・・尿道?

「アルシア、君は今から自分の尿道を膣や肛門と同じように犯したくなる。

それはとても気持ちいいこと。尿道ファックがしたくなる・・・」

「気持ちいいこと・・・尿道ファックしたいのぉ・・・・・・」

アルシアは両スリットから両手を入れ、服で隠したまま尿道口をコリコリとかく。

「ああっ、気持ちいい・・・気持ちいい・・・けど、指が入らないわぁ・・・」

確かに尿道には指は太すぎて入らない。綿棒なりを使って行うらしいが。

探し、取り出したのは柄が長めの耳掻き。

「これ、使って」

耳掻きを受け取ったアルシアはしばしそれを眺め、いいモノを見つけた子供の如く笑み

しゃぶって清めてから、それをスリットの中に入れて己の股間を弄り始めた。

「はぁっ凄いのぉ・・・どんどん奥に入っていって・・・いい・・・いいっ」

前をめくって見れば、先端は膀胱に達したのか僅かに覗く柄を細指が摘み揺すっていた。

・・・結局、普通の自慰と何も変らない、と。

「アルシア、君は別にオナニーをしたくはない。する必要もない。」

暗示に嬌情は止み、再び虚ろに全身から糸の切れた人形の様に力が抜ける。

ちなみに股には玩具と細棒が奥まで刺さったまま、抜き忘れられていたり

「・・・全てを支配したいと言うけれど、したらしたで困ったもんだ。

アルシア、俺がしたセクハラとか怒ってないか? 答えてくれ。」

「・・・怒っていないと言ったら嘘になるわぁ・・・でも、それ以上に嬉しいわねぇ。

だって、積極的に構ってもらえるんですもの・・・このまま壊されちゃってもいいかも。

でも、御胎の奥を強く撃たれるのだけは、イヤ」

「アルシアはやっぱり俺の事をあ・・・んや、何でもない。」

その答えはわかりきっている。以上に聞くのは怖い。

催眠術を解こうと考え・・・ふと思ってしまった。何故、アルシアは俺の側にいるのか?

その本音を。 先ずはその出会いから。

「アルシア、これから君の時は俺、ライと初めて出会う少し前まで遡る。

さぁ、時は逆行して今は?」

「・・・今日、薬草を採りにいく予定の日。

公園には私が指名したから彼、ライが待っているわ」

「何故、俺・・・ライを指名したんだ?」

「・・・直接話してみたかった。・・・当然の事を当然といってのける噂の男に。

物珍しい珍獣に会ってみたい気持ちが大半。残りは、私の王子様かもしれない希望」

・・・聞いてはいけないことを聞いてしまったかもしれない。

今の台詞の最後は忘れよう。

「アルシアはライに出会いました。その感想は?」

「・・・噂通り、抜けた顔ねぇ・・・本当に何処かのボンボンみたい。 

・・・でも優しそう・・・イロイロな意味で。」

喜ぶべきか、悲しむべきか。 一体どんな噂が流れていたか聞いてみたいきもするが

人間不信になりそうなので止めておく。

「因みに、アルシアの王子様はどんな感じ?」

「・・・私の我侭を認めてくれる人♪ そして、私を護ってくれるの」

「・・・・・・んで、ライはその王子様だったか?」

「・・・120点で。 私をすぐ理解してくれたし、怒ってくれたから」

要するに、アルシアの王子様は父親や男兄弟の肉親像だった と。

・・・だから付きまとっていたのか。

もう催眠術を解いていいのだが これだけでは余りにも面白みがない。

この機会をもう少し楽しまねば。 考え・・・考え・・・思い出し、妙案。

「アルシアが初めてライと出会った薬草採りの時、PRに襲われたよな?」

PR、植物ローバー。 一見、枯木などを思わせるが動物と植物の中間種であり、

獲物を長期飼って生きながら養分にするなり、身体の中に種を詰め込み苗床とする。

種は磨り潰すだけで高濃度麻薬となるため、痛止めに解熱剤,睡眠薬,興奮剤,媚薬等

に精製出来る。

「・・・ええ。」

「アルシアはそれ以前にPRの犠牲者を何人も見たことはあるのか?」

「・・・ええ。多種多様に」

「なら、あの時ライに助けられなかったらアルシアは自分が如何なっていたか

想像出来るか?」

「・・・ええ。 多分、生きながら御腹いっぱいに種を詰め込まれて苗床に」

「へぇ・・・。 アルシアはこれから囮のフェロモンを付けて一人で森にいる。

これから何が起こっているのか実況するんだ。 はい」

「・・・目の前には陰湿な闇が広がっているわぁ。 あら、来た道が・・・

もう、囲まれちゃったみたいねぇ。 お客さん、踊り子には手を触れないでっ!!!」

挑発的な笑みに腕がピクっと反応する。恐らく鞭打ったのだろう。

しかし事前にアルシアの身体は脱力させてあるので派手に暴れる事はない。

アルシアは暫し挑発的に戦って(?)いたが、次第に息が上がり・・・

「減らないわねっ。 しつこい男は嫌われるわよぉ、もうっ!!!」

!!? あっ、あぐっ!! こ、このぉ、助平!! くああぁぁぁッ!!!

股間っ、抜けそうなくらいに脚っ、引っ張られてっ、根っこが脚に

絡みついてっ、先が肛門と、膣と、尿道にぃっ、くううううぅっ!!!

全くもう、はぁ、気持ち、悪い、わねぇ。 お腹の中に変なモノ、

たぁっぷり流し込んでくれちゃってぇっ。私が粗相したみたいじゃなぁいっ」

苦痛と屈辱に少しでも闘志を捻り出そうとアルシアの顔が壮絶に歪む。

「っもう、アタック激しすぎて、腿に絡み付いてる根っこ、取る暇もないわぁ。

っう!? お尻と膣、広げないでぇっ!!?」

中々壮絶な事になっているのかアルシアの表情に艶が・・・

「また脚がっ、痛ぅっ!!? 誰が串刺しなんかにぃっ!!!」

「何?」

「脚を絡め取られて、立ったまま下から槍みたいな根っこに撃たれちゃったのぉっ

根っこに、膣がイッパイイッパイ、広げられちゃってるから、奥まで無防備ったら、

ありゃしないっ お腹、ゴリゴリ、ゴリゴリされちゃってるけどぉっ、先に周囲を

祓わないと、それすらっ ああん、もぅ、調子に、乗るなあああっ!!!」

「なんでアレは股間ばっかり狙うんだ?」

「それは、女性ならではの弱点で、欠片でも入れば、動きが鈍るからっ

どの道、P.Rは女性の胎に種、仕込みたい、から、膨らませる必要、あるしぃっ」

その膨らませられそうな御胎が自分であってアルシアは闘志が挫け泣きそう

いや、もう終わりらしい。

「あっ・・・」

呆然とアルシアから闘志が抜けた。

「身体中、根っこが絡みついて・・・縛り上げて・・・中にはいってくるぅ

ああ、やっぱり私は寂しく死んでいくのねぇ・・・あっ・・でも・・・触手がのたうって

・・・あんっ・・たくさん液を出されて・・あっあっ膀胱が、腸が、毒汁でイッパイにぃ

お腹の中で・・・掻き回わされるの・・・いいかも・・・あっ・・・あっ・・・あんっ

・・・あんっ、お腹ボコボコ・・・私の子宮、拡張さちゃってるぅ・・・だめぇ・・・

種が・・・種が胎に入って・・・もう、もたない・・・こ、れいじょうは・・身体が

・・・裂ける・・死ぬ・・・まだ・・まだ・・・死にたくない・・まだ死にたくない

・・・助けて・・助けて・・・た、助けて、ライ。」

アルシアは噛付きたくなる咽喉を曝し仰反ったまま 唇から涎を 瞳孔が丸く開ききった

眼からはポロポロと涙を流し、このままでは本当に腹が内から弾けそうにビクンビクンと

「・・・もういい。コレはアルシアの妄想だ」

「あっ・・・あっ・・・」

断末の痙攣をするアルシアを背後より抱締め、目を隠し暗示をかける。

「これはアルシアの悪夢。実際にありえないから時間が流れ、今 屋敷にいる」

「あっ・・・・・・」

「アルシアは全く無事に元気だ。 俺が、ライが助けたから間違いない」

「・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

コンコンコン

「あ、開いてるわよぉ」

動揺するアルシアの声に入ってきたのは、いぶかしむアレスだった。

主の場所を陣取るのは何処か固いアルシア。その横に立つのはご機嫌なライ。

「どした?」

「いえ、自分はもう軽食作りが用済みになったので様子を伺いに・・・」

「もう、そんな時間か。 丁度いい、アレスも後学のため書類を見ていけ」

「!!?」

「いいんですか?」

「どーせ身内だしな。 深く考えずに物見感覚でいい。」

「・・・アルシアさんは何を?」

「朝の客との見聞録。 罰がてら」

「なーにが罰よっ!!!」

さくっ と手の甲に立つペン

「・・・大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫じゃない。 だ、大丈夫だから気にせずそれ見てろ」

この程度の怪我、毎度の事なのでアレスは言うとおり放っておくことにした。

アレスは決済すみの書類を漁り読み・・・

「っ!」

顔を上げて見れば、ライにくっ付かれてアルシアの身体が強張っているのが解る。

セクハラに怯えるような小娘でもあるまいし・・・

「アルシアさん大丈夫ですか? 体調悪いのでは?」

「あー、大丈夫大丈夫」

「おほほほほ」

引き攣り笑って誤魔化すアルシアが怖い。それに何処となく甘い香りが。

リオの穏やかに優しいソレとは多少異なりきつく濃いが、それは雌独特の・・・

「お、御邪魔なら他所に行きますが」

「あー、大丈夫大丈夫」

「おほほほほ」

この場は立ち去った方が正解らしい。アルシアの目が何処か行けと命令してる。

「あっ、用事が残ってたので俺、行きます」

ライの舌打ちとアルシアの安堵の溜息を背に受け、アレスは逃げ出した。

嘘をついてまで逃げ出した野生の感は正解だったらしい。

「・・・あーあ、行っちゃったよ」

「・・・・・・(怒」

「そんな顔しても説得力ないぞ。 興奮しただろ?

・・・垂れる愛液の量が増えてるぜ」

「!!?」

イスのした、ポタポタポタと滴り床にシミ もとい溜を作る水滴にライはほそく笑み

そのライをアルシアは視線で貫き殺さんばかりに睨み付ける。

「ばれそうで、感じたってか?」

「あんっ!!?」

不意に胸を揉みしだかれ股間を弄られてしまったため、表情と打って変わり

甘い声が漏れてしまう。

コノ男の思い通りになるのは余りにも悔しいのでアルシアは仕事に徹する事にした・・・

暫し時は流れ、アレスに聞いてメイドなリオが呼びにやってきた。

コンコンコン

「おやつ、出来ました。」

「おう、こっちも丁度出来終わったところだ」

「・・・・・・」

元気なライに対し、アルシアはらしくなく机に突っ伏し這々体の様相。

そんなに書類つくりは大変だったのだろうか とリオは思う。

「じゃ、行くべ。 ・・・如何したアルシア、行かないのか?」

「おほほほほ、先行っていただけるかしらぁ?」

「ふむ。」

仕方ないと部屋を発とうとするライとリオ。が、少し行ったところでライは戻り

「腰が抜けたなら背負っていこうか?」

「うるさい、バカぁ。 サッサと行けぇっ!!!」

すこん とアルシアの投げたハイヒールのピンな踵が見事にライの額に刺さり、

身体が仰け反る。 激怒するほど図星だったらしい。

「別に照れなくてもいいのに・・・」

「覚えてらっしゃい。いつか仕返ししてやるからぁっ」

いればヒートアップするだけみたいなので退散する事にした。

「・・・団長、刺さったままですよ?」

「うん、痛い。 今度アルシアにも優しくしてやらないとなぁ」

「???」

「まぁ、大人の事情ってやつ?」

そこまで聞いていない。 

リオにとって、ライとアルシア達の不潔な関係は凄く興味津々なものであるが。

・・・・・・・・・

正直、アルシアの作った書類の出来はよく、ライ,レイハに勝らずとも劣らぬものだった。

遊ばせていないで本格的に事務の仕事させたろかとマジで思ったのは御愛想。


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■ EPISODE 10 ■

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