■とある騎士団の日常■
〜The Chivalry,s daily〜
Side Story
少女シエル(おまけの後日談♪
町外れの広〜い空地で向かい合う男と女
片刃大剣&ガントレット装備でシャツと戦闘服の下だけのライと
フル装備(三刃鉤爪×2&特殊ブーツ&レザーアーマー)のシエル
「一応、入団を認めた以上チャンと実力を把握したいんでね・・・手加減なしで勝負だ。」
「それは構わない。・・・ただ、コレは一体どうゆう事だ?」
二人を取り囲むギャラリー(町人達)の山+実況席+審判のカイン
『本日は騎士団長、騎士ライVS 元傭兵、戦士シエル、注目の一戦っ!
実況は私、通りすがりの町人Aと解説は騎士団参謀のルーさんでお送りしまーーーすっ!
で、騎士ライは御存知インファイトタイプ魔法戦士ですが、戦士シエルのデータは一切在りません。
コレはどう見るべきでしょうか、解説のルーさん?』
『うむ、種族的、装備から見てシエルは攻撃型スピードインファイト純戦士と見て間違い無い。
十中八九、戦闘中は魔法を使用せず敏捷力と技で攻める。やはり、ライ優勢だな。』
きゃーーーーシエルさーーーーん、がんばってーーーーー!!!
そのクールさに早速ファンになった娘達の黄色い声援 それに対し
こらーーーライーーーっ、たまには負けやがれぇーーーー!!!
気の良い兄貴みたいなくせに以外に強いライへ親父達の茶色い野次
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・ここ、公共設備中心に造ってきたから娯楽が少ないんだ。勘弁してやってくれ(泣)」
「・・・・・・・・・・・(汗)」
「二人とも準備はいいかい? では、離れて。
無制限一本勝負、レディー−−−−− ファイっ!!!!」
カー−−ン
『おーーーっと、戦士シエル、ゴングが鳴ると同時に一気に居合を詰めて、攻める!攻める!!攻める!!!
その瞬撃に騎士ライ、自慢の大剣を奮う暇も与えてもらえず防戦一方だあああああああああっ!!!!!!
ついにその不敗神話に終止符かああっ!!』
「苦っうううううぅぅぅ(意外に速いっ! コイツはぁ遊ぶ暇が無いぞっ!)」
「っっ!! ふっ! はぁっ!(よ、弱い? 何だ、この手応えのなさはっ!)」
『騎士ライついに大剣を捨て、ガントレットだけで攻撃を捌き始めたぁっ! 飛び散る火花が怖いぞおお!!』
『当然だな。あれだけの手数、大剣は邪魔にしかならない。この場合、格闘で正解だ。』
『戦士シエルの攻撃がヒットオオオオっ!! 蹴撃に騎士ライが無様に転がり逃げるうううううっ!!!
私もあの野性的な美脚に罵倒されてみたいぞおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!』
『そうか?なら私が代わりに罵倒してやろう。 さあ、私の前に跪け豚ッ!! この卑しい豚めっ!!!』
『おっ・・・ろ、ロリ美少女にされるものまたエエーーーっ 姫ぇしゃあぁあああぁぁぁっ!!!』
実況席の脱線はさて置き、
転がりながらもシエルから距離を取ったライはサッとマジックサインを描き、何らかの魔法を発動
「さてっと、後半戦始めようか(ニヤッ)」
「やはり・・・な。手加減していた上に、まだ実力を隠していたか。」
「当然。素の本気でやりあったら、冗談にならなくなるからな。」
一瞬、ライの姿が霞み、その手に大剣が現れた。
「!!? 今、何をした?」
「さあねぇ。いくぞおおっ!!」
「「おおおおおおおおおおおっ!!!!」」
カンッガリガリガリィブンッカンッカカン!カンカン
お互いの烈撃を受け流し避け交える。その動き、一つ一つが次の動作の布石。
「ニ倍速で対等かっ! 面白いっ、面白いぞ、シエルっ!!!」
「私も楽しいっっ!! 強い、強いな、ライっ!!」
応じ合うその姿は舞踊。勇ましくも艶しいその様子に観客達から感嘆の息が漏れる。
でも、この状態で全力の6割と7割。既に常人が着いていける領域ではない。
一方、実況席の向い側。しゃがんで見物している審判カインの元にホクホク顔のアルシアがやってきた。
「うふふふふ、二人とも楽しそうねぇ。」
「本当だねぇ。以外とライって熱血タイプだからねぇ。・・・で状況はどうだい?」
「ライ7,シエル3ってところかしら。うふふふふぅ(妖)」
賭けの大元締めアルシアさんは超御機嫌。
「じゃあ、僕は引き分けに100ね。」
・・・・・・・・・
「女狐に熱血バカ×2,ロリ美少女。さしずめ、僕は水も滴るイイ男?」
勝負の行方は完全にライ優勢。
一方的にライが猛撃、それをシエルは紙一重で避けるのみ。しかし、それは分厚い紙一重。
「流石に、3倍速は、厳しいだろっ?」
「そうゆう事は、まともに掠らせてから、言っても貰いたいっ!!」
「御尤もっ!! これならっ!!」
ライが霞み消え、シエルは死角、全くの背後からの斬撃を慌てて避けた。
「危ない危ない。今の動き見えなかった(ニヤッ)」
「その見えない動きを避けたのは誰だ・・よっ!!」
再び数回、瞬撃を交え、ライはシエルの腰に、シエルはライの首筋に得物を着き付けた状態で硬直。
このまま、ライが振り抜けばシエルは真っ二つ、シエルが腕を引けばライの首が飛ぶ。
・・・・・・・・・
「まあ、こんな処かな。敏捷力なら俺達の中で一番だ。」
「楽しかったが、ライに勝てる気がしない。実際、先に致命傷を貰うのは私だ(苦笑)」
「それでも、正面からまともにヤり合わない限り簡単に勝てるさ。」
お互い得物を退き、パンっと手を合わせた。
「この勝負、引き分けっ!!」
ようやく観客の緊張が解け、結果に二人が無事だった安堵と賭け負けた不満にざわめき出す。
観客にしてみれば、そのまま振切ってしまいそうなくらい二人は本気に見えたのだ。
ブチ、ブチブチブチ
「「???」」
何処かから革が裂けるような音が聞こえる。
二人が話し終わるのを待っている数人以外、殆どが撤収し始めているので聞こえているのは二人だけらしい。
ブチブチブチブチ、バンッ!!!
・・・・・・・・・
Iカップはあるかもしれない薄い黒の鎧下(アンダーシャツ)に包まれた見事な乳房がブルンとブルえた。
形最良で自己主張する巨乳に汗を吸ったアンダーシャツがビッチリと貼付き小粒の乳頭が立っているのまでハッキリと分かる。
なまじっか、裸よりも色っぽい。
「・・・・・・・・・・(目がテン)」
「・・さっきの一撃、チャンと掠っていたみたいだ。これはチャンと修理に出さないと駄目か。」
当人が冷静だと周囲はかえって動揺するモノらしい。
レザーアーマーを診断するシエルの胸がブルンブルンをブルえる毎に硬直したライの脳がブルンブルンと震える。
「どうした? 行き成り黙って。」
ムニュゥゥゥブルン
腕組みした中から乳房が逃げ、腕の上に乗る。
「・・・む・・・胸、やっぱりでかいな。」
「別れた後、急に大きくなり始めた。如何してかな? 本当、コレだけ大きいと邪魔にしかならない。
・・・・・・あまり見るな。恥ずかしい(照)」
「お、おう(汗)」
子猫のようだったシエルが強く逞しく立派に育ち、元保護者として(?)照れ臭い嬉しく思うライでした。
チャンチャン♪
・・・オチはないぞ!!!
文章 nao様
2002/02/22
「SHRINE」