□危険生物報告□
☆邪霊/ラルヴァ(Evil spirit/Larvae)☆
世界の至る所に偏在すると言われる、「出来損なった魂」とでも言うべき不浄な存在。
いわゆる生物とは少々異なり、どちらかと言えばゴーストやレイスの様なアンデット系に属する。
ラルヴァが発生する条件については諸説あり、月経の血や、自慰等で無為に流された精液などから
発生するとも、天国にも行けず、地獄にも行きそこなった刑死者の魂の成れの果てであるとも言われる。
いずれにせよ、彼らは不完全な魂であり、その微かな意思の大半は「もう一度この世に生まれて来たい」と言う
切実且つ強い願望である。
彼らは単体では非常に無力な存在であり、生者に害を及ぼす事など到底不可能であるが、
墓地等の邪気や穢れの溜まりやすい土地に集ると、大量に集合して実体・受肉化し、欲望のままに動き回る。
こうなったラルヴァは、物理的な攻撃や魔法攻撃によって駆除する事が出来るが、
普通に倒しても分散して元の状態に戻るだけで意味が無く、しかも非常に高い確立で再実体化してしまう。
実体化したラルヴァを完全に倒す為には、神術の類で魂ごと完全に浄化するか、冥府へのゲートを開いて
強制的に輪廻の輪に回帰させるしかない。ラルヴァは冥府へと吸い寄せられる特性があり、
近くにこうした「門」がある場合、引力のような力で引き込まれてしまうのだ。
こうした特性ゆえ、ラルヴァはアンデットの本場ともいえるシドに置いてはほとんど見られないという
珍しいアンデットでもある、シドはあまりにも冥府に近い為、
ラルヴァが発生してもすぐ引き込まれてしまうのだ
◇
少女は後ろ手に縛られた様な格好で、泥で汚されながら地面に転がっていた。
三つ編みにまとめて長く垂らした髪が、水溜まりで泥水を吸って重くなって行く。
身に付けている物は眼鏡と、もはやほとんど布地の残っていないスカートと、同じ色のセピア色の
ストライプの襟、それと革靴と靴下ぐらいの物で、元の服装は恐らく魔法学園の制服ではないだろうか。
恐らくそこの女学生であろう。それ以外は何も身に付けてはおらず、ただ水泳の授業で
出来たとおぼしき水着の跡が、乳房や下腹部の様な隠し所ばかりを白く浮き出させる。
そこは、広大な敷地を持つ墓場であった。 墓地の地面には水溜まりがそこかしこに残っており、
月明かりに照らされた墓石は、まるで白骨のようにその白さを際立たせていた。
少女の周りの地面からは、男根状の触手が地蝋を突き破り
無数に生え出ていた。触手達は呆然とする少女の体に殺到すると、
衣類を引き裂きながら、少女の体を夕立でぬかるむ地面に転がし、それぞれの方法で好き放題に蹂躪する。
ある物は、先端の裂け目から舌の様な物を伸ばし、尻の割れ目に沿って菊座から性器、両太ももまでを
執拗になめまわしていた。またある物の先端からは更に複数に分かれた細い触手が現れ、
乳房や太ももに複雑に絡み付き、ハムのように縛り上げる。そしてまたある物の先端が分かれると
中にイソギンチャクの触手の様な房が無数に蠢く口腔が現れ、それなりに発育はしているものの
まだまだ控えめなバストの先端をくわえ込み、まるで赤子のするようにそれを吸う。
これらはいずれも、生きた体を獲得する為に「母胎」を欲したラルヴァの実体化した姿であった。
そして、足元の触手の先端の裂け目が内側から押し開けられるように展開すると、なんとその先端に
大きな眼球が生まれ、カタツムリが頭をもたげる様な緩慢な動きで、少女の体中を舐めるように眺め回す。
その視線が、少女の下腹部の辺り・・・・・・子宮の辺りへと注がれ始めた時が、本当の悪夢の始まりであった。
その視線が、スカートの中の奥まったその一点に注がれると、またしても新たな触手が現れた。
この触手は、形こそ同じだが目玉触手と比べればあまり太くは無く、人間のペニスより二周りほど
太い程度だった。だが、今の状況と組みあわせて考えれば、これがどういう機能と目的を持つのかは明白だ。
「!!・・・・・・いやっ!!やめて!!それだけは駄目ッ!!・・・・・・
お願い!!そんな物入るはず無いっ!!」
少女は顔面蒼白となり、這い寄ってくる触手から必死に体を捩って逃げ出そうとする。
だが、彼女の力では到底抵抗しきれる物では無い。少女の哀願にもかかわらず、
触手は易々と少女の秘所に先端部を埋める。日焼けの跡が押しのけられて歪むと、
そこから一気に処女膜を引き裂き、子宮の奥まで侵入した。
「ひぐぅぅうっ!!あっ、ああぁっ・・・そんなぁ・・・・・・・・・」
少女の悲嘆をよそに、触手は引き抜かれてはまた突き込まれ、先端が何度も何度も子宮を叩く。
破瓜の痛みと、いともあっさりと自由を奪われ、大事に守ってきた純潔を奪われたショックから、
少女はただ呆然と、自分の体内に出入りする触手を見つめていた。
しばらくして、触手が不意に動きを止めた。充血して固く腫れ上がり、ビクビクと断続的に震動する。
それが何であるかを悟った瞬間、少女の顔が一瞬で蒼白になった。
「!? あぁあっ!!いやっ!いやぁっ!!・・・それだけは駄目!!膣内だけは許してえっ!!」
どぷっ!どぼぼっ!どぷっ!!どぼぼおっ!!
次の瞬間、触手がラルヴァの魂がたっぷり入った精液を、子宮へと直接吐き出した。
その量たるや凄まじく、少女の下腹部がそれと分かる程に膨れ上がる有り様であった。
「あ・・・そんな・・・こんなに一杯・・・妊娠しちゃうよぉ・・・・・・」
触手が引き抜かれた後から、吐き出されるように止めど無く流れ出る精液を呆然と見つめながら、
少女はただただ悲しげに鳴咽を洩らしている。だが、凌辱はまだこれで終わりでは無かった。
◇
少女はうつぶせの状態で、尻を高く突き出した体勢でラルヴァの精を受け続けていた。
少女の目の前には、まだ数え切れぬほどの触手が、自分等を「受肉」させる「母胎」が回ってくる
順番を待っている。 それ以降も、少女の若く十分な繁殖力を持った柔かい子宮は犯され続け、
既に10回以上も、ラルヴァの不浄の体液で満たされていた。その大量の精液が潤滑油の様な役割を果たし、
触手達はスムーズに少女の中に注送し続ける。
彼女は、既に膣壁を触手が滑る感覚を苦痛だけとは感じなくなっていた。
「はあっ・・・・・・あふぅん・・・あんっ・・・あうぅんっ・・・・・・」
触手がヴァギナの中をかき回す度に、甘さを含んだ短い嬌声が少女の口から漏れる。
もはや純潔も奪われ、化物の種を植え付けられ、希望も無く、ただ凌辱を甘受し続けるしかない・・・・・・・・・
その状況が、却って彼女の中のモラルを消し去り、素直に送り込まれる性感に反応させていた。
不意に、見違えるほどパンパンに張った乳房から、一条の白い物が迸る。懐妊の証の母乳であった。
「あうぅぅ・・・・・・どうして・・・・・・どうしてオッパイ出るのォ・・・
・・・痛いの・・・吸ってぇ・・・オッパイ吸ってェ・・・」
それが何を意味するのかすらも理解できぬまま、少女は朦朧とした意識で搾乳を哀願した。
◇
結局、この少女が救出されたのは日が昇ってからであった。
事件の当夜、「肝試しに出た同級生がなかなか帰らない」と公安当局に行方不明届けが出ていたが、
局員が墓地に辿り着いたのは、もう地平線から朝日が半ば顔を出した頃であった。
ラルヴァ達の体液や精液は、日の光に晒されると同時に霧散して消え去り、跡形も残らなかったが、
それでも、前日の悪夢を証明する物には事足らなかった。
何者かに引き裂かれ、靴と靴下と襤褸布同然のスカートしか残っていない着衣。
破瓜の血のこびりついた大腿。来り返し凌辱され、ぽっかりと空ろな姿を晒す秘裂・・・
更に恐ろしい事に、彼女の体には出産の跡すら認められた。
受肉に成功したラルヴァの生存率は意外と低い為、恐らく心配は無用であると思われるが
万が一生存していた際の可能性を考慮して、ここ当面の間は夜間のパトロールを欠かさぬようにし、
また、出産能力のある若い女性は、なるべく夜間に出歩かぬように呼びかけている。
◇生物概要◇
つい最近まで、ラルヴァは単なる淫乱で性質の悪い邪霊の一種であるとされてきた。
だが現在では、それに異を唱える意見が有力視されつつある。
その説によれば、いわゆる黒魔術と言われる物の幾つかは、大気中にあまねく偏在する
このラルヴァをパワーソースとしている術であるという。
また、古代にはこれらのテクノロジーがかなり発達していたと言う説もあり、
通常の生物をベースに、ラルヴァを掛け合わせた生物を民族浄化用の兵器として使用していたとも
言われている。その説によれば、少なくとも20〜40%程の危険生物に、ラルヴァとの関連の
可能性があると言われる。一説にはギサンの空中都市もこれらの技術で動いていたとも言い、
これは空中都市が堕ちた現在の当地の実状と重なるとも言われる。
2002/05/13