■拷問の道具としての生物■
ローパーの一種



神殿に訪れた王国の貴族の方が、「貴殿はこのような生物を知っているか?」と、
自慢気に一枚の古い写真を見せてくれました。


「当家で飼っているホワイトローパーだよ、私が改良していてね

女の味を教えてやったのは良いが、一度事を始めたら三日三晩相手を離さないんだよ・・・フフ」

初老の貴族は言葉を
続ける

「種族の違う者同士の戯れ事だと思って居たが、驚いたことにこの少女は妊娠したのだ」

「・・・・・」

嬉々としゃべる貴族の言葉に神殿の主は少し眉をひそめた。

「ローパーは食した・・・体内に取り込んだ物で成長・・・いや、進化します・・・」


予想が正しければ、この貴族、かなりの外道を行っている・・・

うすら笑いを浮かべ狂気の輝きを瞳に宿す貴族の紳士

彼は臆面もなく神殿の主に対して言い放った。


「我が領地の死刑者と、後宮の宦官共の陰茎を、ローパーの餌に混ぜてみただけだよ」



二日後、貴族は自らの治める領地へと帰っていった

”何が生まれるのか楽しみだ”と言い残し・・・





〜概要〜

生理的嫌悪を催す造形から、忌み嫌われるローパーですが、

ココに上げた種類は特に危険な生物ではありません


「調教用」だの「拷問用」だのと、道具として使用されるこの種は

無害な野生のローパーに「人との交尾の仕方」を教えただけに過ぎません。

タダひたすら不毛な性交を繰り返します(男性拷問用に雌ローパーも居ますが絵面が悪すぎるので却下(笑)


この種は、酔狂な趣味を持つ貴族や魔導師、設備の整った王立刑務所の拷問部屋などで見かけることが出来ますが

維持には牛並みに食費がかさみ、きちんと適応した場所で飼わないとストレスや病気で直ぐに死んでしまいます。


野生では、鍾乳洞内の淡水湖や山林の陽光の当たりにくい泉などで希に発見されます。

ぶよぶよした表皮に鈍重な動き、野生のローパーには戦闘力は皆無と言って良いでしょう

一般人でも通常の剣で退治出来る程度です。

主食は水草や昆虫、動物の死肉やコケ、木の皮・・・なんでも食べます


生物的に弱く、有る意味貴重な種ですが

人の手によって作られた改良種は非常に危険な性質を持ちます。


猛毒の体液を滴らせる種

下水や汚泥に潜み、病原菌を持つ種

強力な酸の体液を持つ種

そして
人の肉の味を覚えてしまった種


これらが魔導遺跡や古墳等で見かけられたときは要注意です。

自らの生息に住み良い生息環境(テリトリー)を作り出すこれらの種は

ダンジョンの一角を毒の障気で満たし

黄色く濁った酸性の沼を作り出し

強力な粘性を持つ”網”で獲物を捕獲しようと待ち受けています。



人丸 2002/11/14
「SHRINE」