禁忌の書庫

アジョルカ モア アニサキス(A-jorker moat anisakis)
別名 :total annihilation worm(全滅虫)

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■人を滅ぼす者■

大都市アジョルカの滅亡より数百年・・・

かつて栄華を誇ったこの都市を、一昼夜にして無人の廃墟に変えたのが、

この「全滅虫」と呼ばれる吸血性線虫である。


長くの年月、アジョルカ滅亡の謎と、残された財宝を目当てに、各国から冒険者や調査団が派遣されたが

未だ「無傷」で帰還した者は居ない。


先頃、数十年ぶりに調査隊が派遣され、その報告により、数百年を経た現在でも、

この厄介な虫が生存している事が確認された。
















■生物概要■

人の社会性に対応し、攻性を持つ寄生生物。

その性質は凶暴、且つ狡猾である。


生物を最終宿主にするのではなく、無機物、特に石や鉄製の人工物に寄生し、擬態を取りながら哀れな被害者を待つ。


テリトリー内に生物が侵入すると集団で襲いかかり、捕縛。

対象の肛門、膣、臍、口等々、あらゆる体腔から皮膚を突き破り侵入し、

吸血活動と共に"植卵"を開始する。

(対象の体内深部に産卵するために、卵の完全除去は非常に困難、且つ二次感染率も高く危険である。)


植卵された対象は、その場で即死するのではなく、陵辱の後解放される。

"生息領域"を拡大するために


体内で孵化した「幼虫」は、幼体のままの産卵が可能であり、また、その繁殖力も爆発的で、

被害者はまさしく体中からこの線虫を吹き出す様相を見せると言われている。

この虫を宿した被害者が市街地で発見された場合、即座に焼却処分する取り決めが、

アジョルカ遺跡周辺国家での条約に公的に記載されている。





人丸 2001/09/28
「SHRINE」





■編集後記■


調査隊より帰還したのは唯一名、

その一名も「感染」の兆候が顕れていたため、"国家条約"により処分された。

「身代わり」の為に同行させられていた獣人の少女が、最後まで生き残った一人、


「人のまま・・・」


・・・火刑台に縛られた、彼女の最後の言葉である。