∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■濡洞■
■ DTO様 ■
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その狭い空間の中は、今や中にいる者たちのむっとした体臭や体液の匂いに満ちていた。

外はかなり前から強い雨が降っており、それがもたらす湿気が更に空間に温気を籠らせる。



「だ、だめぇ…っ。それ以上されたらあたしバカになっちゃうぅぅ…あっ!

あぁぁぁん!ま・またくるぅぅう!」


甲高い嬌声を上げて、小柄な少女が盛大に飛沫を撒きちらしながらその身を痙攣させた。

短く切った癖のある赤毛から覗くうなじには、ぬるぬるした唾液の様な物がてらてらと跡を残し、

後ろからは芋虫の足の様な複数の腕が、Y字型の肉枝を持つ指を伸ばして小さな身体を抱え上げ、

白いワンピースを桜色の肉芽が見えるまでまくり上げていた。

何本もの指が乳首をつまんだり脇腹をさすったりして、まだ女らしい肉が付き始めていない

柔らかい身体を思うざま弄び、恥ずかしめる。その下半身は、後ろから両足を抱え上げるようにして、

小さく可愛いお尻や未熟な秘裂を前に突き出すようにさらけ出され、蟲の腹の様な胴の末端から伸ばされた

生殖器が後者の方に潜り込み、ゆっくりした呼吸と共に、しかし深く突き込まれていた。

その下には、破瓜の鮮血や今もまさに滴り落ちている大量の愛液などが木屑の降り積もった床に染みを作り、

フィトンチッドと混ざって独特の匂いを醸し出していた。


男の子みたいに、元気いっぱいの女の子。

それが少女にあてはめられた形容詞であった。

いつも元気いっぱいに男の子に交じって遊び、

相手が見つからなければ探検と称して森や山の中を駆けずり回る。

両親は少しでも女の子らしくしようと、女の子らしい服やぬいぐるみなどを買って与えたが、

どんな服を買い与えても、別にそれを汚したり破いたりしないように遊ぶという事は無く、

ぬいぐるみは全く気にも止められないか、あるいは気に入られ連れ回され、早いうちにぼろぼろになって

壊れてしまうかのどちらかだった。

その日も少女は、買ったばかりの白いワンピースを着て森の中を駆け回っていた。

すると見る間に空に黒雲がわき上がり、一つ、また一つと大きな染みが地面に現れ、

やがて車軸の様な雨が降り出して来た。

少女は全身ぬれ鼠になりながら慌てて家路を急いでいたが、

近道しようとして藪の中をつっ切ったのが災いして全く知らない場所に出てしまう。

さしもの少女もまいってしまった所に、ふと目に付いた大きな木の根元から、

三角形に開いた広い洞が目に入った。

小さなテントの様にも見えるそこは、大人でもしゃがめば十分入れそうなほど広く、

今の状況からは天の配剤にすら思える。



(ちょうどいいや、しばらくここで雨宿りしていこう)


迷わずその洞で雨宿りをする事に決めた少女。

だが彼女は気付いていなかった。

そこにはすでに「先客」がいた事を。



「う〜っ、ちべたぁーっ。」


雨の中ではそれどころではなく気にも留めなかったが、

少女は改めて体に張り付くぬれた衣類の不快感に閉口した。

白のワンピースも、子供らしい飾り気のないショーツもすっかり濡れきって、

ブラどころかシャツすら着ていない身体が一対の桜色まで透けて見える。

ショーツなどは少女の下腹部にぴったりと張り付いてしまい、未熟な果実を思わせる秘裂や、

尻の割れ目までくっきりと判ってしまった。

少女は尻の穴にまでくっついてくるショーツの布地に不快感を覚えつつも、

しばらくはおとなしく我慢していたが、ふと、何かに気が付いたかのように立ち上がり、

周りをきょろきょろと見回して誰もいない事を確かめた。



「誰もいないなら……いいよね?」


唇がそう紡ぐと、少女はおがくずが敷き詰められた地面にお尻を下ろし、スカートの両裾から手を差し込んで

ショーツに手をかけた。

濡れ切った下着はなかなか身体から離れず苦労したが、やがて尻や股間に張り付いていた部分を支点に

ショーツが裏返って身体から離れ、まるで果物のを皮を剥くようにぷりんと小さなお尻が大気に晒された。

それと同時に蒸れたショーツの中から解放された、女の子独特の甘い匂いが、洞の中に立ち込める。



「あとはこうして……と。」


少女は脱いだショーツを、洞の壁のささくれにひっかけて干すと、

いわゆる体育座りの格好でそこに座り込んだ。



「あ〜あ、はやく止まないかなあ〜。あ、でもパンツ乾くまではそのままでもいいかも。」


などと呑気な事を言いながら、洞の中から曇天を見上げる少女。

その後ろ姿を、影からじっと見ている視線があった。

それは濡れた服越しにくっきり浮き出た未成熟な肢体を舐める様に見回しながら、徐々に彼女の背後へと

降りて来ていた。

やがてそれはショーツを取り払って露になった生尻の輪郭を凝視して舌舐めずりすると……

一息に少女の身体に覆いかかり、そのまま宙へと持ち上げた。



「きゃあっ!誰?ちょ、はやく放しなさいよっ!…やっ!へ、ヘンなトコさわるなぁっ!

…えっ、な、なにこれ……いやぁぁぁぁぁっ!!」


急に抱きついてきた何者かに対し、気丈にも誰何する少女。

だが、後ろを向いて目が合ったその姿を目にした途端、その矜持は年相応に崩れ去っていった。

それは、一言でいえば巨大な芋虫であった。

毒々しい紫色の身体に、更に眼状紋まであしらわれた不気味な色彩の節のある身体に、

おぞましいほど人間の肌に似た色の腹部が、無数の足を蠢かせてうねっている。

そしてその顔は蟲らしい大きな複眼をもっていたが、その下にある口は昆虫のそれではなく、

その紫色の唇も、隙間から覘く四角い歯も、人間のそれと寸分違わなかった

芋虫は足の先から一対の指を持つ「腕」を伸ばして少女の身体を掴み、何対かの「腕」で

膝をすくいあげ、おしっこをさせる時の体勢で持ち上げていた。

必然、下着を付けていない局部や菊座が丸見えとなり、少女は慌ててそれを隠そうとする。

しかし既に両腕も芋虫の手で拘束されており、結局かえってもがいた弾みでワンピースが上にめくれ、

尻全体や桜色の二つの突起までが外気に晒される結果となった。



「ひっ!」


少女が鋭い悲鳴を上げる、芋虫の口から長い舌が伸び、唾液を滴らせて少女の首筋を這いまわっていた。



「あっ、や、やめっ……ひゃあぁぁぁぁぁぁ…………」


味わうように肌を舐めまわしていた舌が首筋から襟元に入り、さらにその下にある愛らしい突起に触れた瞬間

少女は、盛大に小水を漏らしてしまった。

服をまくり上げていたため、汚れなかったのは不幸中の幸いと言えたかもしれない。

だが、それもこれから起こる最悪の悪夢の埋め合わせになる物ではなかった。

芋虫はさらなる凌辱を開始しようと、脚を抱えている腕の内の一対をほどき、少女のぴっちり閉じた

股間へと伸ばす。

そして腕がそこにある一筋のスリットを左右に押し開き、

ピンクの肉芽やフリル状の処女膜がさらけ出されると芋虫の胴体の末端から

琥珀色をした半透明の棒状の器官をがむりむりとひねり出された。



「ひっ!……な、なに?」


性的な知識が無い彼女には、芋虫が何をするつもりなのかが判らない。

判らないがゆえに、その顔には未知への恐怖がありありと浮かんでいた。

しかし、芋虫はそれを見て、愉悦のような表情を口元に浮かべると、そのまま胴体を折り曲げ、

前戯もなにもなしに、少女の未熟な性器にそれを突きいれた。



「あぁぁぁぁぁ――――――――――――っ!!!!!」


おがくずの上に破瓜の血が滴り、一つ、また一つと紅い染みが産まれていく。

狭い膣道を無理やりこじ開けられ、処女膜を破られる痛みと、体の中に得体のしれない蟲の体の一部が

入ってくる嫌悪感に、少女の唇から絶叫が紡がれた。

だが芋虫はそんな事はお構いなしに、乱暴に棒状の物〜その生殖器〜を出し入れし、

激しいピストン運動を開始する。



「んっ、んぁぁっ!ひぁぁぁぁっ!も、もう許してぇぇぇ!うぇぇ……もうやだよぉぉ………」


哀願する少女の涙声すら無視して抽送を続けながら、芋虫は乳首を陵辱していた舌を上に戻し、

少女のほっぺたを、ナメクジかのたうつようなゆっくりとした動きでぺろりと舐める。

少女は目をぎゅっと閉じ、悲鳴すら噛み殺して顔をわずかに反らすことで嫌悪感を示し、

なけなしの抵抗をした。

だが、その矜持すらも打ち砕くべく、芋虫は先刻スリットに這わせた一対の腕で、

更に別々の場所を攻めはじめた。



「あ、ぁっ、あっ、な、何するのっ?やぁっ!!そ、そんなとこ触らないでぇぇっ!!」


右の腕が二本の指を巧みに使い、無慈悲な侵入を受けている膣口の上にあるかわいらしい淫核をつまみ、

まるで男性器の様にしごき上げていた。

更に左の腕は彼女の菊座に伸び、侵入こそしないものの巧みに皺をなぞったり、中心をつついたりして

わずかずつ、しかし確実に刺激を与えていた。



「んっ!ぐっ……あ・だ・だめぇぇぇぇ………なんかヘンだよぉ……

あっ、あくぐ、あぁぁぁっっ!!」


恥ずかしい場所からの刺激が、彼女の体に眠っていた雌本来の機能を目覚めさせる。

無残に貫かれた秘裂から伝わる痛みは次第に薄れ、代わりに食欲にも似た貪欲な欲望が

幼い秘裂をひくひくと蠢かせ始めた。



「あ、あん!あんっっっ!!な、なんか変だよぉおおおっ!!!もっと……もっともっとぉぉぉっつ!!」


それが何を意味するのかも知らず、芽生えたばかりの性衝動に全身をバラ色に上気させ、

その身をよじる少女。

芋虫はその幼い身体を犯し抜きながら。発情した体臭を味わうかのように少女の脇となく尻となく

全身に長い舌を伸ばし、唾液まみれにしてねぶり回した。

やがて、芋虫の腰使いが徐々に早くなっていき、少女の顔が赤みを増し、強すぎる性感に喘ぎ声すら出せず、

深呼吸の様にゆっくりと、熱い吐息を吐き出していた。

やがて抽送が止むと、芋虫の下腹部がぶるりと断続的に痙攣し、それに合わせて粘度の高い液体を絞り出す

ジューッ、という音が、少女の臍の下あたりから微かに響いてきた。



「〜〜〜〜〜っ!!ぁ、あはぁぁぁぁぁ……」


初めての絶頂に酔い痴れながら、膨らんでゆく腹部から伝わる充足感。

収まりきらぬ精液を股間から滴らせながら、少女は異常な快楽へと堕ちていった……


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結局少女が家に帰れたのは、次の日の朝であった。

あれから何度芋虫と交わったかは覚えていないが、気が付いたら眠っていて、

起きたら件の洞の中で朝日を見ていた。

芋虫の姿は……どこにもなかった。

あの洞に行っても、もう二度とあの芋虫が現れる事は無かった。

図書室の幻想種の図鑑でも調べたが、やはり正体は判らなかった。


これ以降、少女には二つの癖が付くこととなる。

一つは、それまでむしろパンツ系のボトムを好んで付けていたのが、

スカートしか穿かなくなったことである。

実は穿かなくなったのそれだけではなかったのだが、それに気づく者はあまりいなかった。

そして、もう一つは………



「んっ!…はあ…あっ………」


近所にある、主のいなくなった製粉所。

彼女はそこに忍びこんで、その中にある作業机の下で人知れず自慰に耽っていた。

既に秘所はしとどに濡れぼそっており、埃だらけの床に愛液が滴り落ちて染みを作る。

あれ以来、少女はこうした狭い空間で淫らな行為に耽るのが癖になってしまった。

手ごろな場所さえ見つければこうして自慰に耽る。いつでもどこでも好きな時に出来るように

常にスカートしか穿かないしショーツも付けない。

家のクローゼットの中でした事もあるし、自慰だけではなくたまたまスカートの中を見てしまった同級生と

口封じのために校舎の物置で交わった事もあった。

狭い空間での淫行。それが彼女の初めての体験を呼びさまし、さらなる快楽を与えてくれる。

それに、こうしているとたまに出会う事もあるのだ―「当たり」と―


ずるり


少女の背後から、現世の隙間に在するナニモノカの気配がする。

それがタコの様な触腕を肩にかけた時、少女の口元に笑みが産まれていた。



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■濡洞■

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