悪魔召喚士シーヴェン邸



・・・度重なる、神魔の降臨に、男の精神は疲れ切っていた。
温厚な筈の彼の顔から優しさは消え、苛立ちと焦燥感が表情を歪ませる。
机の上に無造作に置かれた様々な資料や魔導具が派手な音を立てて床に叩き付けられる。

「くそ・・・何故到達出来ん・・・何がいけないんだ!」

絶対的な何かが欠落していると感じる
残された時間は・・もう・・ない。
ふと、部屋の扉の方を見やると、物音に気付き、心配そうに覗き見るエセルの姿があった。



「エセル・・・寝てないと・・・駄目じゃないか・・・!」


柔らかく発したつもりだったが、語気は自然と荒くなる。

「お兄ちゃん・・・」

怯えながら、それでも部屋に入り近寄ってくるエルフの少女

(足りないモノはワカッテイルノダロウ?)

シーヴェンの心に何かが呟く・・・

「私が・・・」

(悪魔召喚には何が必要だ?高等な悪魔はオマエニナニヲノゾム?)
(うるさい!黙れ!)

「私が・・・ずっとお兄ちゃんの側に居るよ・・・」

温もりが伝わってくる。彼女の温もりだ・・・

険しい表情のままのシーヴェンの胸に、小さな、ほんとに小さな頭が埋まる
腰に回された腕からは微塵も破壊的な力を感じない
だがギュッと握りしめられたその指には、痛いほどの「心」が込められていた。

「エセル・・・」

戸惑いつつもシーヴェンの心に「何か」が満たされていく、
ずっと自分を苦しめていた「モヤ」が薄らいでいくのを、シーヴェンは不思議な気持ちで感じていた。
悪意有る呟きも、聞こえては来ない・・・・


(愛しい・・・)

そんな気持ちが湧き起こる。
少しの背徳と羞恥を覚えながら、恐る恐るシーヴェンも、腕を少女の肩から背へとまわした。

儚い物をいたわるように、彼女を抱き締める。


ただ、優しく・・・



return...




















裏comments!!part2(笑)

とんでもないことになりました・・・
意趣返しという奴でしょうか?

七片氏がエセルを描いてくれたのです!

あぁ・・・線が・・線が・・
あぁ・・・色が・・色が・・もう!!ヤバイぞコラ!むしろ( `皿´)ノゴラァ!

・・・いや、チャットで「あの娘を私なりに描いてみるよ〜」
って言ってくれてたのですが、グフ・・・(血反吐)

兄弟・・・・

ゲファア!(血反吐)

嬉しいじゃねえかコンチクショウ!

眠気がいっぺんに覚めました。(現在朝六時)
くそう!なんか負けっぱなしな気がしないでもありません。
悔しいので、恥ずかしい文章でお返しです(ぉ
赤面しながら書きましたよ”純愛”

リベンジ決定!見てろよコンチクショウ!