∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 10 ■
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「ふぁ〜〜〜〜〜っ。 ・・・?」

見れば、目の前にはルー,アルシア,レイハが椅子に座って心配そうに見守っていた。

つか、何時の間にベットで寝ていたのでしょうか?

「御主、身体の具合は如何だ?」

「んー、背中がヒリヒリと痛い。」

「それは背中の火傷がひどかったからなのよぉ。」

「俺が背中に火傷? 何で?」

「覚えていらっしゃらないのですか? シエルと共に調査へ行かれて・・・」

言われて思い出した。

調査に出向いた所で古代竜と出くわし、危機に思わずシエルを取り込んで神化。

その後はもう、獣の如くキれて完膚なきまでに攻撃し喰らい・・・やはりその後の記憶が

「・・・シエルは?」

「全く無傷だ。 多少動転し錯乱しておるので今は眠らせておるが・・・

シエルが御主を連れて戻ってきおったんだ。言ってる事が脈絡を得んのでナ

すまんが少し御主の記憶を覗かせてもらったゾ」

と言うことはルーは何が起きたかは知っていると。

「・・・俺は如何なんだ?」

「安心シロ。以前と変わらんと人間をやっておるわ。 まぁ、その性で前の火傷まで

キレイに再現して・・・(呆。 アレだったのは、御主のよりシエルが原因だナ。

例えるなら使う鍵によって一つの扉から導き出されるモノが変わると思えばいい」

アルシアとレイハには言っていないのか、二人の顔に浮かぶ疑問符。

今は知らないほうがいい。そんな物騒なものが側にいることなど・・・

「やっぱり、あんな事が起きたのは俺の存在が原因か?」

「完全に無い・・・とは言い切れんが、それは思い上がりだナ。災害はどうやったって

起きる時は起きる。偶然その場に御主が駈け付けただけ。 あまり気にするな」

「・・・・・・フゥー――っ、疲れたからもう少し寝る。

レイハ、あの辺りはもう大丈夫だろうから土地の調査と殖民の準備をしてくれ。」

「畏まりました。そのように手配を」

「悪いな。頼む。 アルシア、次起きたとき栄養と水分が飲めるよう点滴、くれ。」

「解ったわぁ、本当は食事を摂ったほうがいいんだけど栄養剤は用意しておくわねぇ」

安心したとばかりに満足に立つルーとレイハに対し、アルシアは期待に何かを待つ。

「・・・・・・何用?」

「他にもっと言ってくれる事はなぁい?」

「・・・・・・何を?」

「・・・・・・いいわ。もぅ」

女心は何とやら。 アルシアはご機嫌斜めに二人を押しのけ行ってしまった。

「・・・・・・何あれ?」

「マァ何だ、レイハと同様に優しく言って欲しかったんじゃないのか?」

「・・・(照」

「難しいねぇ、女性の扱いは」

「貴方がそれを言いますか(汗」

・・・らしい。

 

既に決着が着いたこの出来事がその全ての引金になっていたとは

神ならぬ人の身のライ達が知る由もなかった。 

手に負えぬ脅威すら利用する人の悪意は時として何ものよりも恐ろしい。

人員を募り集め、一連の準備を済ませた殖民団数十名が現場に到着し、調査。

無駄なく迅速に事を進めれば、そう時間がかかる事ではない。

火傷のリハビリより匆々に復帰したライは例の災害地から戻って来た報告者自身から

直接説明を聞いていた。 執務室、主机の椅子に何故か背筋を伸ばし浅く腰掛けて。

そのため格好はラフなのに妙な緊迫感が漂う。

因みにレイハは野暮用でここにはいない。

「・・・一度建物を壊してしまうのは仕方ないとして、資材はそのまま使ったえば?

表面を処理すれば、そう気持ち悪くもないし普通よりは手間も費用も安く済むだろ」

「そ、そうですね・・・。 隣村も無人なんですが」

音も立てず、ソレを口が愛撫する。 唇で食み、舌で鰓を頭先を舐め抉り・・・

「隣村は向うの領地じゃなかったんじゃないのか? こっちからでしゃばるのは止めよう」

「は、はぁ・・・(悩」

太股の上に抱き着かれ、モノ全体が根元までヌルッと生温かく包まれる。

そして強烈に吸われながらユックリと幹根元から亀頭縁まで唇が・・・

「兎に角、向こうが友好的ならコチラも友好的に同じ災害にあった隣人としてコチラが

負担にならない程度に情報も援助も提供して・・・その辺りは現場の判断で臨機応変に」

「臨機応変に・・・」

またもや一気に飲み込まれ、亀頭全体が柔壁の感に包まれてる感なのはきっと

咽喉奥にぶつかっているからなのだろう。可也のサイズのものを全て飲み込んで・・・

「本国同士では仲は良くないけどドーセこっちは辺境同士だからな、んなものに

縛られる必要はないだろ? 都市からも向うにその旨の便りを出しておいたから」

「了解です。」

出来るだけ気配を殺し音を立てないようにしているため強烈な快感に襲われることは

無いが、それでも隠れてイヤラシイ事をしている(されている?)状況は否応にも

興奮を誘い、如何にもシンボーが。

「他には・・・そちらから何かないか?」

報告者にしてみれば、若くとも短期間で都市を発展させて自身が直接話を聞きたいと

積極性とやる気を感じていたので初対面であっても然程心配はしていなかったのだが

・・・聞いた話と違い、領主のライは怖かった。

賢明で優しく付き合い易い、昼行灯な感じだなんて誰がいった?

目の前の、領主の男はイライラと目付きと口調が鋭い上に殺気を放ち

思考と話の回転が速く進み休ませず、次から次へと話が進んでいく。

泣きそう。 ストレスで胃に穴が開きそう。 

これなら剣を突きつけられ脅迫された方が何ぼかまし。

「いえ、ライ殿から御質問がなければ以上です。」

「そうか・・・具体的な方針は後で書面にまとめて送らせよう。

君と直接話し合い有意義な時間を過せてよかった。」

報告者は座ったまま差し出されたライの手を握手し、一礼。逃げるようにドアへ。

振り返って見れはライは米神に汗と怒りマークの難しい顔で書類に目を通していた。

「し、失礼します。」

「ああ」

返ってきたのは有難く、素っ気無い返事。

自分の方に気が向いてない間にとばかりに報告者は逃げ帰っていった。

んで当のライは訪問者の気配が消えた途端に手の書類を投げ出し机に突っ伏し

「うをっ・・・お・・・おうっ・・・」

ビクッビクッビクンと可也ヤバ気に痙攣するその身体。

そして、机の下からはジュポッジュプッと派手に粘液質な音が響き渡る。

音が激しくなるにつれ、ライの身体の痙攣も激しくなり、ついに

「うっ」

強張り硬直。静寂が部屋を支配した。


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■ EPISODE 10 ■

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