∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 07 ■
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「なっ・・・何を馬鹿な。騎士とはいえ数人で僅かな時間で傭兵数十人を

相手できるわけが。 大方、怖気付いたに違いないっ!!!」

その男が如何唸った処で、残った傭兵達の間に広がった動揺は広がるばかり

「確めてみるか?」

甲に覆われた拳を突き出すライに、各々自分の得物を構える仲間達。

そこそこの腕ならライの言っていることが嘘でない事がわかるはず。

「・・・何故、力と金でしか言うことを聞かない半端モノ達が私に従うか

わかりますか? それは私が彼らより強いからですよ。」

見たところ男はハグレの魔導士だろう。也は色々装飾をつけた成金キザ男だが、

その装飾すべてが魔具となれば並の相手では太刀打ち出来ない。 並では・・・

しかし、所詮お山の大将。 だからこそ現実を直視できない嫌な相手である。

「それを・・・貴方みたいな田舎騎士が私に太刀打ちできると御思いですかっ!!」

「出来るさ、簡単に。 それを証明するのは俺じゃない」

!!?

と、凄い勢いで茂みを突っ切り跳び出してきたのは、銀狼とそれに跨った少年ディ。

「・・・獣と子供だけを戦わせるつもりで」

「貴様なんぞルナだけで十分。 ルナっ、殺しさえしなければいい。ヤツと戦えっ!!!

ディは手を出すなよ」

「えっ!!? しかし・・・」

「ガウッ!!!」

ルナがやる気なので仕方なくディはライたちのところへ

「対一でルナに勝てたらコレも熨しつけてくれてやる。」

と黒猫娘シエルを引っ張り抱き寄せ・・・シエルは黙ってライのされるがまま。

それは、信じているから。

「・・・貴方はそんな事を言える立場でないことがお解りでないようだ。」

「ルナっ、いけっ!!」

ライの号令に狼のルナが弾丸の如く撃ち出し、それを男は避け

「獣がっ、狩られるものの立場を躾けて上げましょう!!」

ピカーッ!!!

「私、勝つ!!!」

「・・・ふはははっ、化けるとは・・・これで更に希少価値がでた!!」

ルナの獣顎のような拳の『狼牙拳』,鞭のような蹴撃を

男は辛うじて避けて携えていた剣で反撃。

ルナの訓練はほぼ皆が相手する。 素手である格闘士型のルナに対し得物を持って。

人は野獣と戦うため『技』を編出した。『技』を得た『獣』は・・・

この男のへっぽこ剣技ではルナにはかすりすらしない。 しかし

「『爆』っ!!」

轟っ!!!

「ぎゃんっ!!?」

不意の魔法攻撃にルナは吹っ飛ばされる。

「あの男自身は大したことはないが・・・魔具が厄介だナ。」

「そぉねぇ・・・」

ルーとアルシア合流。一見冷静そうだが手を握り締めているところを見ると

今にも援護してやりたいに違いない。

それは皆も同じ。一層、集団リンチにしてやりたいが・・・

「ルナはそんなことで倒れるような弱い子じゃないっ!! 立つんだ!!」

「立て、ルナっ!!!」

シエルとライの叱咤に、ヨロヨロとボロボロでも漲る闘志で立ち上がる少女。

「が、がうっ!!!」

「け、獣風情が(汗。 人様をなめるんじゃありませんよっ!!

これでっ、全てを終わらせてましょうっ!!!」

男の周りに展開する魔方陣。それを見てルーが慌て

「!!? こ、このカスは加減をしらんのかっ!!」

魔杖を取り寄せ守護系の魔法陣を展開し始めた。

普通、魔導士はめったやたらに極破壊魔法を使う事はない。それは自身の力も関するが

結果失うモノが多すぎると心得ているから。

しかし、この男のように自身の力ではなく魔具に頼りきって魔法を使う場合、

そんな当たり前のことすらわからず、挙句

「・・・あひゃ、あひゃひゃひゃひゃ、すべてホロベェ」

自滅する。

皆が慌てふためく中、ルナは何故か冷静に大気中のその流れが見えた。

大きな流れが二つ、ルーとその男の向かって。 ライ達も流れを纏っていた。

・・・それは魔素の流れ。

ライ達には見えず、ルナだけに見えるモノが囁く。

・・・吼えれば、狂った流れを治まる。

深くは解らない。しかしそれでもルナは応えた。

呀!!

の一吼で全ての辺りに集中していたすべての魔素が霧散、魔方陣が崩壊。

事態が把握出来ず皆が呆然と立ちすくむ中、

ルナは冷静に返ったと男との居合いを一気に詰め、腕を揮って魔具を弾き飛ばし粉砕。

そして、男の首を掴み地面に押し倒し

「がるるるるるっ!!!!」

「ひっ、ひいいいっ!!?」

今、男の眼に映るのものは牙を剥く銀狼の姿だろう。

少なくともライ達には少女ルナの姿が誇り高い狼に見えた。

「・・・ルナ、それを如何する? 殺すか?」

「・・・狼、殺す、しない、獲物以外。 これは・・・」

いつの間にか自分の剣を手にルナの側に立ったライはその剣を男の頭へ

突っ!!

「ひっ!!?」

頭の側スレスレに剣を突き立てた。

「今日からお前は狩る側から狩られる側、俺達の獲物だ。

貴様が馬鹿な事をすれば地の果てまで追っかけてその命、狩ってやる。」

「・・・・・・(怯」

「わかったなっ!!」

「がうっ!!!」

「はいぃぃぃぃぃっ!!!」

勝負が着いて呪縛が解け逃げ出そうとする傭兵達。しかし既に武装した者達に囲まれ

「自警団だ。抵抗すれば切り捨てるよ」

リーダーのカインを筆頭とした兵(つわもの)達に

傭兵達は全く無抵抗で武装解除されていった・・・。

 

後日、居間は急遽教室化し、黒板の前の最近ゴスロリが定着したルーを講師に

事後で忙しいカイン,レイハ,アルシアを除く全員が其処にいた。

内容は、事件で魔力の暴走を治めてみせたルナの咆哮について。

「そもそもだ、魔法は人間より獣人,亜人,妖精の方が使うに適しているわけだ。

魔素の影響を受けやすい分、支配もし易いからナ。もっとも獣人は性分的に単純で

向いとらんが。」

「はい、先生。魔素の影響を受けやすいというのは?」

「満月になると身体が疼くヤツが獣人には多いだろ。 なっシエル?」

「ん。」

「・・・・・・z・・・z・・・」

「それは月の魔力に魔素が活発に動くのを感じるからだ。で、それにつられて

興奮するわけだな。興奮。 亜人とかの場合は元が興奮しにくいから関係ない、と。」

「それがルナの咆哮と如何関係を?」

「焦るな。そもそも『咆哮』というものには魔導に近いものがあってナ

単純な分、使い手が限られるが魔導よりも超強力、色々な作用を持つモノだ。

例えば、簡単に解るもので威圧,呪縛。変り処で癒しなんてのもあったかナ。

ルナの場合は『破魔』だナ」

「・・・z・・・z・・・」

「破魔?」

「まぁ、百聞は一見に如かず。見てから語った方が早い。

・・・・・・起きろっ、ルナっ(怒!!!」

ガスッ!!!

「きゃいんっ!!?」

速攻で机を枕に寝ていたルナ、ルーの雷にあたふたとうろたえ・・・

先の威厳は何処へやら。見ているとそれだけで怒る気が失せてしまう。

「はぁ・・・オマエ自身の力の事なんだ。多少は聞いておけ。

あの時の咆哮は今すぐ出来るか?」

質問に、ルナは ん〜と考え

「わう(コクコク」

「なら、ヤレ」

とルーの周辺に浮かぶ無数の火炎弾。たった一つでも洒落にならないのに

!!?

若い三人、アレス,リオ,ディが顔色を悪くする前、真剣なルナの一吼

「呀!!」

の音で吹き飛ばされていった。

「とまぁ、ルナの咆哮は魔力を遮断、魔素が分散され魔導自体が

成り立たなくなるわけだ。 ケケケケ、こいつは魔導士の天敵だゾ。

音が響くところ全てに効果あるからナ。

逆に使えば他のヤツの魔力増幅も出来るかも。」

「破魔の咆哮・・・それ、俺にも出来そうだな。」

!!?

と、今まで腕を組んでみていたライが面白そうに呟き前へ。

「・・・本気か?」

「あ〜〜、魔法、当っても大丈夫な奴で頼む(笑」

「御主・・・仕方のない奴だなナ」

呆れ笑いつつルーは魔法の矢を一本、空に生み出して

発っ!!と空気の弾ける音と共に打ち出された矢は一直線に標的へ向かうが

「破ッ!!」

とライの気合と共に的中寸前で霧散。

「御主というヤツはいつも・・・(驚」

「ん〜、これじゃ実戦で使えないな・・・タメがいる上に有効範囲が狭い。」

「それでも普通は見ただけじゃ出来んぞ?」

ライのそれを見て何を思ったか、今度はシエルが

「次、私にやってくれ」

「・・・あ〜〜、どーせ御前も成功させてしまうんだろうナ」

ルーは自棄気味で魔法の矢を撃ち出し

「疾っ!!」

とシエルの気合一発、発射直後の魔法の矢が霧散。

「おいおい(汗」

「ん、使える。 だいたい居合い範囲までか・・・」

結果にシエル本人は納得して見せているが、尻尾がウネウネと大喜び。

「あ゛〜〜、分っちゃいたが、凄く悔しいぞ、コノぉっ」

とルーが獲物を求め見回した先には、ライとシエルを感心する生贄三人。

ニヤリ

「今度はオマエ達がやって見せろ」

「「「えっ!!?」」」

「ほらほら、もたもたするなっ」

アレス,リオ,ディが身構えるのももどかしく

ルーの周りに魔法の矢と異なった三本の細長い発光体が生まれ、撃ち出され

「ハっ!!!」

「くっ!!!」

「っ!!!」

すこん×3

三人の額から生える見事な光る角・・・もとい、ルーが魔法で撃ち出したモノ。

「「「・・・う、うわあああああっ!!!??」」」

あたふたあたふたあたふた

「安心しろ、んなもので死にゃぁせん。単なる魔素の塊だからな。

でも自分で支配して散らすなり喰うなりせなんだら、ずっとそのまんまだぞ?」

矢○モならぬ 矢トリオ。

可愛い顔して中々嫌な悪戯もとい教育をしてくれるルーだった。

因みに、一番最初に角を消滅させたのはディ。次にリオ。

最後の最後まで残っていたのはアレスだった。

「なんだオマエ、まだ生やしているのか?」

「・・・・・・・」

「まっ、頑張れ。時間はたっぷりある(笑」

「・・・くっ(泣」

救いも身も蓋もない。

 

事件が落ち着いた直後、その日

コンコンコン

「失礼します。今、話いいですか」

返事を返す間も無く執務室に入ってきたのはアレス。その手には自分の得物を携え。

「ああ、仕事しながらいいか?」

ちょっと考え頷く。ライ次第といったところか

「・・・込み入った話なら席を外しますが?」

「・・・それほどの話ではないですから。」

ライの前までやって来たアレスは、机の上にドンと己の得物を乗せ

「これを・・・知っていたんですか?」

「これ?」

「『風羽』の寿命」

抜き放たれた刃にはビッシリと罅が入り、二度と戦闘が出来そうにない。

「知っていたというか・・・訓練とはいえ俺と戦っていたからな。

気をは付けていたんだけど、ダメージが蓄積するのは否めなかったみたいだ」

「ライは本来、ソードブレイカーですから。」

ソードブレイカー、相手の得物を破壊する戦い方を主とする者。またはその武器。

「アレスの剣も如何にかしないといけないな・・・うん」

と、ライは一人納得し、付いて来ることを促すと歩き始めた。

アレス(とレイハ)を連れて行った先はライが倉庫代わりに使っている部屋。

その部屋の武器のスペース。その中から特に丁寧に置いてある武器の処へ。

そんなつもりは無かったのだが・・・ と思うアレスをしり目に

ライはその中でも厳重に封印された包みを手に

「・・・持ってみろ。 持って大丈夫なら、やる」

封印の中からでも解る闘気。それが呼びかける。

我ヲ手ニ取リ戦エ 戦エ 戦エ・・・

剣を手に取ったアレスは封印を解き刃を抜き放とうと

ぱんっ!!!

「!!?」

気付けばアレスはライに剣奪われていた。

「何が・・・」

「やっぱり心奪われたか。これ、魔剣だ。使い手を狂戦士にする、な。

アレスなら使えるんじゃないかと思ったんだけどなぁ・・・」

「何故御二人は大丈夫なんですか?」

ライは直に魔剣を触って再び封印を施している。レイハはそれを眺めていた。

どちらも魔剣に魅了されている気配すらない。これは鍛錬以上に・・・

「元々俺達には自分の剣の加護があるからな。使わなければ素で抵抗出来る」

「『風羽』は今弱まっていますから加護するだけの力もないでしょう」

・・・やはり弱まっているだけ。滅びたわけではない。

「団長、折り入って頼みたい事がある。鍛冶師を紹介して欲しい。」

アレス口調がぞんさいになった処を見ると本気だろう。

「いいぞ。新しい剣でも鍛えるか?」

「いや、相棒を蘇えらせる!!」

一体何がアレスを其処まで決意させたのか。

「わかった。紹介状を書いてやる。 どうせ役には立たないだろうけど・・・

レイハ、アレスが一月間有給ね。」

「はい、解りました。」

「え゛!!?」

「『風羽』、鍛え直すだろ?」

「それは、はい」

「じゃあ、やっぱり自分で行って依頼しないとな。 そうそう、リオも連れて行け。

任務扱いにするから。 どうせ何もないだろうけど・・・」

「それなら何故(汗」

「リオさんの実家の件を考えると、このほうがバランスがよくなります。」

何のバランス?

アレスの抗議も虚しく、数日後二人は連れだって彼の鍛冶師の処へ旅だった。

「姉様達、いいなぁ。僕も行きたいなぁ・・・」

「わうぅぅ・・・(哀」

「お前達はまだそういう身分じゃないだろ? 折角だからこの機会を楽しんでみるんだな」

「う〜〜ん(悩」

「わぅ〜(悩」

世の中、何事も体験。

 

 

たった二人。二人いないだけで屋敷は随分静かになった。

その上今日は、アルシアは薬の素の買出し,レイハは役所へ野暮用,カイン出張。

執務部屋の大机前、主の椅子に座ったライはぼーっと窓の外を流れる雲を眺め・・・

「如何したんだ、御主。 気が希薄だゾ」

視線を下せば目の前に、黒に縁が白レースのミニゴスロリで今は長い髪に黒リボン

プリチーな美幼嬢ルー。

「別に・・・いつもの鬱・・・」

「呆けてないで仕事しろ仕事。」

「・・・終わった」

指差した先には一日で簡単に終わりそうにない書類の束。

ルーが見て見ると・・・・・・やっつけ仕事ではなく確かにちゃんと終わっている。

「・・・鬱な奴がする仕事じゃないぞ、これは(呆。

これだけ出来るならレイハが居る時ちゃんとしてやればいいのに」

「そんなの・・・面白くないじゃん? レイハが怒らないし。」

「御主は子供か?」

「・・・・・・何の用?」

「ちょっとな・・・シエルとルナ、何処にいるか知っているか?」

ディは現在勉強中。当分其処から出てくる事はない。

「・・・知らん。何処かでいっしょに昼寝しているんじゃないのか」

因みにシエル、屋根の上で爆睡中。 それはさて置き、

ライの返事に一人納得したルーはよじ登り、ライの膝の上に座って身体を預け

「如何した?」

「・・・私だって人肌恋しい時もある(照」

「あっそ」

ライは素っ気無く返事を返すとルーの幼身体を抱締め頭をヨシヨシと撫で

・・・女ではなく完全に子供扱い。 まぁ、ライはどの娘達に対してもそうするが。

「そーゆー態度は傷付くゾ、女として。 ・・・お兄ちゃん、大好き。

私の身体、お兄ちゃんの好きにしてもいいよ?」

と、ルーはシナを作り抱きついてみたり。その演技、知っていても騙されそう。

それを

「そーゆーのは洒落にならないからやめろ」

ぺちっと でこピンで一蹴。

「痛っ!!・・・御主、私を子供扱いするなっ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

私を直子供扱いするがコッチは女なんだ。ん百年生きてきた魔女なんだ。

男が欲しい時もあるんだゾ。偶には・・・私の我侭にも付き合ってくれ」

もう、ぶっちゃけ。自身は好まないが経験上、ライは単刀直入の方が早い。

言った所で襲ってくれるかは解らないのもまた事実だが。それでも

「・・・やめておくなら今のうちだぞ。今俺は精神の箍が外れているからな」

えっ、と見上げたルーの唇を空かさず襲う。

「んっ!!? んっ・・・むぅぅぅうっ・・・んっんっ」

幼女の口の中を触手の如き舌が舐め回す毎に、唾液が溢れ零れ

逞しい男の身体に抱締められた幼い肢体が痙攣の様にビクッビクッと跳ねた。

「・・・と、こんな調子だから止めてくれと頼んでも確実にルーを壊す。」

「・・・こ、壊してくれ。御主の好きな様に・・・

この身体をバラバラにしてしまっても構わないから・・・」

「流石に其処まではやらないが・・・コワしてやるよ、徹底的に・・・

処で、ルーは俺の事好きだよな? 俺はルーの事好きだ。一人の女性として」

「い、行き成り何を・・・」

不意打ちに動揺するルーを同じ方向を向くよう膝の上に跨がせ座り直させ・・・

まるでルーを身動きさせなくするかのように。 事実、ライが少し脚を広げれば

ルーも蟹股状でスカートに隠された股間が無防備に。脚を閉じる事も出来ない。

「なぁ、答えてくれよぅ。俺だけ言ってルーが言わないのはずるいぞ。

好きじゃないなら好きじゃないとだけでも言ってくれよぉ。 なぁ。」

ライがルーの耳元でネットリと囁く毎に息が耳に吹きかかる。

「バカっ、好きじゃないなら誰が一緒にいるかっ!!

す・・・好きだゾ、御主・・・ライの事、男として」

年甲斐も無く・・・年頃の娘らしく、ルーは頬を染める。

「・・・なら、ずるいと思わないか? ルーは俺の事、ほぼ全て知っているのに

俺はルーの事を殆ど知らない。 正しくは、その過去・・・かな?」

「御主、何を言って・・・(困」

「教えてくれよ。過去にどんなHな目にあったか・・・」

既にライの手は隙間からドレスの中に潜り込み、その柔肌を撫で回し

「そんな事、言えるわけないだろうがっ!!!」

「言ってくれ。この身体になってからルーがどんなふうに犯されたか・・・」

「い、言いたくな、いっ!!?」

瞬間、乳首を力を入れて摘まれ語尾とルーの幼肢体が跳ねた。

「言ってくれ、例えば」

「た、たとえば・・・む、蟲に犯された。卵を採取するために。」

「へぇ・・・。どんな格好で、どんな風に卵を採取したんだ?」

「そんな事も言うのか(泣?」

「詳しく聞きたいな。 く・わ・し・く」

「・・・アンダースーツで単身、巣に行くんだ。深森の洞穴の・・・」

「アンダースーツって、戦闘の時いつも着ているヤツ?」

丈夫でも極薄、黒のハイレグレオタでノースリーブ,首をしっかり覆っている代物。

ルーはそれに黒のニーソックスと薄長手袋を組み合わせている。

それだけだと修行中の娘の様で・・・お臍の形まで解り、かなりエロチック。

「ああ。それで・・・それで・・・巣で仰向けにねていると・・・

蟲が帰ってきて・・・私の身体じゅうを触覚で・・・つつくんだ」

指が触手のようにルーの幼身体を撫で回す。

それでもパンティの中には入らず、乳首にも微妙に触れず・・・

ルーはそのライの腕を掴み・・・幼娘の力では力一杯でも静止させるにはいたらない。

「蟲って?」

「・・・私より少し身体が大きい甲虫。・・・それは子宮を持つ雌の胎の中に

産卵して孵化するまで飼うんだ・・・麻痺させて・・・その雌を・・・保育器として」

ルーは俯き髪で顔が隠れて表情が見えないが、声が艶っぽい。

その時の身体の感触を思い出したか・・・

「蟲はルーを触覚でつついて?」

「直に・・・蟲は私の女陰を見つけ・・・脚をイッパイ開い、てぇっ!!?」

ルーの言葉に合わせ、股が抜けそうな勢いでガンっと左右に引張り、

言葉に詰るルーに

「脚をイッパイ開かされて、ルーは如何されたんだ?」

「ま、た布をずらされて・・・人のモノより少し太い、白く生堅い産卵管が

・・・私の中に入ってきたんだ・・・ゴリゴリって膣を探り抉りながら」

パンティの中に手入れ、幼女体の恥骨の上辺り下腹部をグリッグリッと上下に扱く

「それで?」

「奥に・・・奥に挿入されて・・・」

「産卵?」

「ちがう・・・そこじゃ十分に産卵できないから・・・もっと奥まで・・・

私は・・・子袋の・・・子宮の奥まで、腹が凸まで・・・貫かれた・・・」

「ふぅ〜〜ん、ルーの腹が凸まで・・・」

とルーの小腹を揉みしだき、臍をいじり

「それから・・・膣の中を・・・産卵管の中を・・・熱くてブニュッとした卵が

通って来て・・・子宮口に詰ったのを強引に・・・卵がプルンと胎の中に」

お互いの顔が見えなくて幸いかもしれない。男は邪悪な笑みを浮べ、

娘は焦点の合わない瞳で息も荒く・・・妖艶な幼贄。

「一個だけ?」

「一個が産卵されて直、二個目が・・・次々と・・・無数の卵で御腹がイッパイに」

「如何だった?」

「ちょっと動くだけでも胎が張り裂けそうで・・・重くて・・・苦しくて

・・・私は・・・蟲がいないのを見図って・・・重い御腹を抱えて・・・

魔導を行い・・・撤退した・・・」

「それで?」


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■ EPISODE 07 ■

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