∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 07 ■
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「ルナは居間に行ってろ。ディは先に傷の治療をしようか。

まぁもう直オヤツだからその時にみんなの紹介だな。」

「あの、そんなノンビリと・・・血が・・・」

ダクダクと

「・・・結構深いな。手、胸より高くな」

色々な意味で動揺しまくって基礎全てを忘れ一般少年と化したディに対し

当然と言うか流石というかライは極めて普通だった。

最もこの男が慌てて見せても何処まで本気か分ったものじゃないが・・・

ライが荷物を持ってやり二人連れ立って執務室へ

「あら、先ほどの悲鳴はディさんでしたか」

「は、はい、よ、よろしくお願いしますっ!!!」

執務をしていたレイハに声を掛けられただけでディは赤面し、より血がダクダクと

「こらこら、落ち付け(笑」

「そういえば挨拶が未だでしたね。御久しぶりです。」

「そうだよなぁ・・・一年ぶり?」

詳しくは「Lio Go Home」で

「あの・・・一応、僕達初対面のはずなんですけど(汗」

「まあ、当事者しかしないし良しとしよう。

処で、俺には随分と平気で突込んでくれるじゃないか?」

「変なところで細かいですね。それこそ良しとしましょう。」

「随分と口が達者だなぁ・・・まぁいいや。で、また何でディがここに?」

「それは・・・手紙、見ていませんか?」

「手紙?」

ライに目で促され、レイハは書類を漁り・・・

「・・・あっ、ありました。 今日到着したものです」

それに日付を計算し・・・

「おいおい、行動早過ぎやしないか? 騎士並だぞ?」

「・・・ですね。ほぼ休み無しで移動しましたか?」

「は、はいっ! 夜行と乗り継いできましたっ!」

「はぁ、もういい加減上がるなよ(笑」

「あはははは・・・(汗」

コンコンコン、ガチャ

「ライ、オヤツだ。 ・・・何だ、その少年は?」

「・・・はぁ〜〜、なんだろなぁ」

これはまたボロシャツにボロパンツの臍出ルックでムチムチの筋肉剥き出しの

シエル来訪にまたもや硬直カチコチのディ。

可哀想にこれはもう、これからの事を思うと合掌ものである(チ―ン)。

居間には、もう申し合わせたかのように全員揃っていた。

「何だ、このガキは?」

と、見た目よりガキのルー

「いやぁん、可愛い子じゃなぁい。だぁ〜れ?」

と、妖艶な衣装に白衣とポックンドキドキなアルシア

「あっ、私の弟です。でも何でディがここにいるの?」

タートルネックセーターにロングスカートとサッパリ嬢様姿のリオが

嬉しそうに駆け寄り

「・・・・・・(カチンコチン)」

「だめだこりゃ・・・で、なんで?」

「私に振らないで下さい。はい、手紙です。」

ディを睨むルナ以外、呆れる一同の前でライはレイハに渡された手紙に目を通し

「ふむ。え〜〜彼はこの度、騎士候補生として来た

ディオール=クラウス君です。みな仲良くするように。」

他にもっと言い様はないのか、ライよ。

リオの弟なら、みんなの弟も同じ。 食事時でもあり直に和気藹々と和み。

一般的に王都では獣人の地位が低いため同じ食卓にいる事が許されなかった。

獣娘が同じ食卓にいる事にディは少し驚いたが、都市の気風を考えれば当然。

反対に獣耳等が似合い可愛らしく変にドキドキしてしまうが・・・

その中、ディは縫う様にライへ近づき

「あ、あの、ライ団長さん。彼女がずっと僕を睨んでいるんですが・・・」

確かに睨んでる。ぶすっとむくれディを睨んでいる。これで敵意が無かったら嘘だ。

「こらルナ、何睨んでいるんだ?」

「私、こいつ、大嫌い。コイツ、生意気、礼儀知らず。」

「君、初対面の人に対しそれは幾らなんでも失礼じゃないか」

年下(多分)相手には流石に上がらないのか、ルナに対し突っ掛かるディ。

「初対面、違う。コイツ、バカ(嘲笑」

「なっ・・・バカはバカって言った人の方が馬鹿なんだっ!!!」

「がるるるるるる!!!」

二人が喧嘩になりそうなのを皆が止めようとするのをライは手で制止。

「ルナ、普通は解らない。 アレに動じない俺等が特殊なんだ」

「・・・・・・(怒」

ピカーっ!!!

「ワンッ!!!」

皆の目の前、ルナは獣人から狼へ変身。

「・・・あー―――っ、さっきの犬ぅ!!?」

ガプッ

「あー―っ、痛いっ痛いっ痛い〜〜〜」

「ルナっ、引けッ、御座りっ!!!」

カパッ

「ガルルルルルル!!!」

ルナ、隙を見せれば再びディに襲い掛かりそうな勢い。

「多少変っちゃいがルナは銀の狼人なんだ。これでも一応、君の先輩」

ということはライよ、君はルナが先輩らしくないと思っているわけだ。

「あっ・・・そ、それは申し訳ありませんでした。犬扱いした事は謝ります」

ピカーっ!!!

「わん!! お前、私の下。」

「・・・・・・がんばれ(ぽむ)」

「ディ、頑張ってね(泣」

「ええっ、な、何、何がですかっ!!!」

朱交わればなんとやら、リオの見事な姉ぷりであった。

 

早朝、ディはライ(+ルナ)に起され共に軽装で得物を携え朝練の広場へ

「ディ、よく眠れたか? 疲れは残ってないよな?」

「はい、おかげさまで・・・(泣 疲れの方は全く大丈夫です。」

「・・・その涙の理由は聞かないで置こう。

なんつーか、ウチの気風は既にわかっているだろうから省略して

騎士採用テストと実力の把握も兼ねてディには全力で戦ってもらう。」

「行き成りですか(汗。 ・・・それで誰と?

まさかライ団長さん・・・なはずはですね?」

「俺がやってもいいけどね、偶には俺も観戦したいからな」

「ルナ・・・さんですか?」

「わんっ!!!!」

ルナ、メッチャやる気満々、教育してやるぅな感じで腕回してます。

「・・・如何しても戦いたいっていうなら止めはしない。

でも、後々の事までは保証したくない」

「ルナさんと戦う事はつつしんで遠慮させて頂きます」

「うん、賢明な判断。ここでルナと戦いたいって言うようなら失格だったぞ」

「・・・本当ですか?」

「・・・。 相手は、ディが一番戦い易い相手だ。」

「・・・そんなの一人しかしないじゃないですか。」

やがて珍しくルーも含めやって来た全面子に、一歩前に出たのはやはり

「姉婿だ。愛しい姉を奪ってこれほど憎い相手はないだろう(笑」

「憎いかどうかは別として・・・一番戦い易いというのは否定できませんね(汗」

既にアレスからは顔が微笑んでいるにも関らず闘気が立ち上っている。

何であれ、実力差を考えればどう頑張ってもディ負け必然の戦いには違いない。

「ディ、負けて失格ってわけじゃないから安心しろ。

アレス、たぁっぷりと遊んでやれ。」

「了解、団長。」

距離を取りアレス,ディ共に自分の得物を構える。

それを何故か木の影で見守るリオ・・・。 ライ(+ルナ)は皆に合流し、

「凄いな、ルーがこんな早朝に起きているなんて」

「御主の思考を辿れば、朝にやるくらい想像つくからナ。

こんなオモシロイもの見逃せるかぁ〜〜〜〜〜〜ぁ(欠伸」

ルーは今日の朝食後、朝寝確定のようである。

一方で、動こうとしないアレスに業を煮やしディが飛掛るが

わりに巧みな槍の鋭撃をアレスが苦もせず避けるのは当然。

「おっ・・・ディの動きがあがった。」

「・・・あの小僧、魔法で強化したナ」

それでやっとアレスが大剣を使い防ぎ始めた。

でもそれはディが魔法で身体強化を行い、やっと素のアレスを動かしただけ。

不意にアレスが剣で地を撃ち、起った爆煙で距離を取る二人。

そのままアレスは剣片手に魔法発動。

「・・・・・・発っ!!」

と気合と共に魔法弾が撃たれ、それをディは慌てて避ける。

元々アレスが射撃タイプの魔法が得意でないためよく狙って撃ち掠った初弾以外

適中弾(?)は無いが、それでも次から次へとディは迂闊に近づけさせてもらえない。

「さあ、どうするディ(ニヤリ」

「・・・小僧、実戦の中でもう覚えたぞ」

「?」

「まあ、みてろ。直わかるサ」

動かずとも適中しない事がわかり、ディはじっと槍先をアレスに向け

「・・発っ!!」

驚きながらもアレスは今にも命中しそうなそれを、身体を仰け反らせつつ回避。

攻避逆転、今度はディが高命中率の魔法弾で攻める。

「ほぉ・・・今ので覚えて使ったのか?」

「見てみろ、段々質が良くなってるぞ。撃ちながら更に修整入れてるナ」

「・・・おっ、マジだ。スゲェっ!!」

「小僧、中々才能がある。ん〜〜でも、

このままじゃ実力差がアリ過ぎでオモシロクないナ」

とルーは魔杖を揮いブツブツと・・・それにディが魔法弾を撃ちつつビクっと反応

「・・・何をやってるんだ?」

「ちょっとネタをくれてやった。それを生かすか殺すかは小僧次第(ニヤリ」

不意に流れ込んできたものは情報の断片でしかなかった。

しかし、ある問題を解きたくても解けずにいるもの者がヒントを与えれば

それだけで解いてしまうように、ディにはたったそれだけで十二分だった。

魔法弾を撃って牽制しつつ、早速魔導式を自分に合わせ組上げ

・・・普通は危険でとても出来ないが、相手はアレス。

ディが知る限り、ペーペーの自分が使う魔法で大事に至るような人ではない。

試し無しで即実行。

「・・・『氷縛』っ!!!」

「ぐっ!!?」

瞬間、地から生まれた氷の柱がアレスを覆いつくし、その中に封じ込め氷漬けに。

「あっ・・・」

実行したディ当人が一番驚いている。まさかこれほどの威力になるとは。

「・・・るぅ、一体何をしこんだんだ?」

「いや・・・爆裂の素をちょっと。ん〜〜中々美味しい奴だナ。」

「・・・(呆。 アレス〜そうゆう遊びは可哀想だから止めとけ?」

ライの注意に、氷柱の中のアレス苦笑

パリ−ンと粉砕音と共に氷柱が砕け散り、アレスは悠然と大剣を揮う。

「これでも騎士、そう簡単に倒れはしない。 驚かされたがな(笑」

「そ・・・そうですよね。でも新米だと思って油断しないで下さいっ!!!」

「言ってくれるっ!!!」

とアレスは『幻影魔鏡』で己の姿を幾つも増やし襲い掛かり、

それに驚きつつディも即効の魔法『氷槍地雷』で幻影を粉砕

残った本物に対し魔法弾の連射で距離を稼ぎ、

明かに自分が不利な近接に持ち込ませない。

「イイ戦いをするじゃないか。・・・3割の本気相手だけど」

「ん〜〜小僧は騎士より魔導士向きだナ。魔力許容量がデカい上に

精神力がタカい。 知恵もあり、初っ端から同時詠唱をこなす。

やっぱりマジで美味しいゾ。・・・小僧、私にクれ」

「クれじゃないだろう(笑。 でも、魔導士と思って近づいてみれば

近接格闘も超OKでした なんてだったらオモシロいだろうな・・・・・・。

アレス、御遊びはもういいぞ。」

それまで善戦をしていた二人、合図にアレスは距離を取り

「これから全力の本気でいく。良く見ろよ」

「っ!!?」

とアレスは十字真空刃を放ち、それをディは慌てて氷柱で防御。

しかし居た場所にアレスの姿は既に無く

「御疲れ、もう終わりだ」

「うわぁっ!!?」

ディは背後から現れたアレスにひょいと槍を奪われ、戦闘終了。

単に十字真空刃の陰に隠れ距離を詰め、相殺と共にディの後に回り込んだだけ。

アレス、ディに槍を返しつつ

「俺はまだ言える立場じゃないと思うが、ディは強くなる」

「あっさり負けちゃいましたけどね。」

「ここで簡単に勝てなかったら俺の立つ瀬がない(笑」

「本当御強いです。僕じゃとても適わない。でもいつかは・・・」

いつか大事な人が出来た時、助けられるだけでなく自身の手で護るため。

「確かに俺は強い。でも、もっと強い男がいる。本当に・・・

その男が俺の目標だ。俺に追い付くのは容易くない」

「・・・追い付きますよ、必ずね」

二人の視線の先には、その男が幼女と何やらもめていた。

その横ではルナがそんな事如何でもイイのに と詰らなそうな顔。

やがて結論がついたのか幼女、もといルーがテクテクとやってきて

「おい、小僧っ!!!」

「は、はい、何ですか?」

因みにディ、ルーが魔女であることもその意味も知っている。

でも容姿の御陰で上がらずに済むが・・・別の意味で遣り難い相手には違いない。

だって

「今日からオマエは私の弟子だ」

ほらっ

と、ライとアレスの方に助けを求め見てみても、二人とも苦笑い。

他の面子も同様。ルナに至ってはケケケ、ざまぁ見ろといった顔。

みなさん、薄情です。

「あの・・・僕は騎士になりたいのであって・・・」

「オマエに騎士は無理だ」

はぁっ!!?

対しライは顔を横に振り、諦めろといった表情。 アレス&リオは茫然。

「い、いくら貴方が魔女といっても、

そんな事まで言われる筋合いはありませんっ!!!」

「・・・オマエの成績を見せてもらったがナ、最初格闘の成績が

ドンケツだったのに行き成りトップになるとは如何云う事だ?」

「そ、それは・・・」

無論、個人で勉強し会得した魔法で強化した結果である。

云うまでも無くこれはカンニング以外何物でもない。

それが今までばれなかったのは自己流のせいだが・・・

「第一、さっきしてやったカンニングをそのまま流用したなら

爆裂系に成るはずだゾ。オマエ、一体どんな勉強をした?」

「そ、それは・・・」

現代魔法の基礎となる古代魔法、それと真文字ルーンが混じった『失われし秘術』

の基礎を禁書庫に潜り込んで勉強しただなんてとても・・・

「『失われし秘術』。」

「・・・・・・(驚」

バレとる。流石に実力不足で『失われし秘術』自体を使うまでには至っていないが。

「本来私が使っとったのはソッチだったからな・・・

このナリだから今は無理だが、それでも知識はちゃんと残っておるぞ」

とトントンと自分の頭を突つき

確かに子供の身体は『失われし秘術』には向いていない。

負担が大きすぎる。術が発動する前に身体が崩壊してしまう。

・・・それを使っていた頃のルー、ちょっと見てみたい気もするが。

それは置いておいて、

「それは僕が騎士になりたいからであって・・・」

「だからオマエは表向き騎士として身体を鍛えつつ、

魔導士なってもらう。 おっと、まだ騎士見習だったかナ(笑。 」

「・・・話しが見えないんですけれども。」

「気にするナ。オマエは早朝は皆と戦闘訓練をして、

朝飯食ってから私が面倒をみるだけだ。 魔導のナァ」

当事者を除き何故かディに対し拝む一同。

「うわぁ・・・もしかしてモロですか・・・(汗」

ええ、モロです。モロに虎穴に飛び込んでしまいました。

合掌 ちーん。

 

ここ、騎士団男子軍では恒例といえる行いがある。それは

「では行きますか、皆さん(ニヤリ」

「はい、行きましょう(笑」

朝練後、女子軍が水浴びに行って妙に気合が入るライ&カイン。

「団長・・・懲りないですね(呆」

「???」

「ならアレスは止めておくか?」

「・・・・・・・(悩」

対象は見ようと思えばいつでも見れる。

しかしコレでみる彼女は実に赤裸々で、いつも見ることができない面を見れる・・・

「あの・・・話が見えないのですか?」

見えたら恐い。そいつはとんでもない奴だ。

「まあ百聞は一見に如かずとも言うしな・・・気配殺してついてこい」

「・・・・・・(うんうん)」

と先陣をきる強者二人。それに渋々の様について行くアレス

「・・・無理に薦めはしない。しかしこんな事であっても得る物は大きい」

「だから何なんですかっ?」

言わずもかな「覗」である。 「覗」は犯罪である。

屋敷から然程離れていない森の小川、其処には堰き止められ

悠々水浴び もとい泳ぐ事が出来る出来る場所があった。製作者はライ等。

目的は不埒なモノではなく純粋に暑い日に水浴び出来たらな と

屋敷建築当初に作ったのだが・・・茂みに覆われ周囲からは見えない。

故に付け込む隙がある。

「・・・(お〜〜、コレばっかりはやめられませんな)」

「・・・(うんうん)」

「・・・・・・・・・(感動」

「・・・(こ、こ、これはぁっ!!?)」

ディ、一視で硬直。

其処には娘達が鎧下のまま、もしくは下着姿で身体の汗を流していた。

娘達が飛沫の光を纏い輝く中、一際彼の目を引き金縛りをかけたのは

ポニテを解き全裸でスーイスーイと気持良さそうに犬掻きをするシフォルナ

最初の出会いもあり、生意気な子供と侮っていたが・・・こうして見ると

育つ処はちゃんと育ち・・・それでも秘部に蔭りは無くツルツル。

このままでは非常にヤバイ。彼女を女の子としか見れなくなってしまう。

「・・・(ぼ、僕、引きます)」

「・・・(え〜〜、もうちょっと見ていけよぅ)」

「・・・(まっ、いいじゃないか。彼はまだ少年、刺激が強過ぎるんだよ)」

確かに。濡れた薄布が肌に張付く感は実にエロテック。正にハァハァ鼻血ものである。

「・・・(団長、撤収時です)」

アレスのそれに見てみれば、確かに全員水から上がり身体を拭き始めていた。

「・・・(ん、撤収)」

作戦終了の合図に、動けないディをアレスが抱えて皆そさくさと・・・

今日、レイハとシエルの警戒が薄かった。それは何故か。

今日はいつもいない面子がいたから。それは魔導師ルー。

ルーは事前にめぼしい各所に魔法を仕掛・・・それにライが

「・・・(おごっ!!?)」

「・・・(如何したんだい?)」

「・・・(は・・・嵌った。 行け)」

「・・・(・・・分った。)」

「・・・(!!? カインさん、団長を見捨てるのかっ!!)」

「・・・(これが戦いなんだよ。たった一人の為に

皆が犠牲に成るわけにはいかないんだ)」

「・・・(しかしっ!!!)」

「・・・(行くんだ、アレス。俺の為にまだ若い御前達が

犠牲になったら駄目だ。急げっ!!! カイン、俺に代わり二人を頼む。)」

「・・・(分った。 でも未だ諦めたら駄目だよ)」

カインに即され、アレスは歯を食い縛り撤退。

無論、まだ諦めるつもりはない。ライが掛ったのはルーの罠型呪縛魔法。

ポイント接触により発動し、対象物の動作を封じるのだが・・・

急げば、まだ逃げられない事もない。

己の精神を展開して魔法を構成している魔導回路に接触・・・

・・・発動状態を未発動状態に書き換え・・・接触の痕跡を消し

「・・・(良し、これで・・・)」

「ほっほー、流石ライだナ。でも発動♪」

ぎっくぅ

「方向からして・・・覗きの後に引っ掛ったようですね」

その通りです、レイハさん。

「ん。途中から気配があったからそれは間違い無いと思う」

ばれていらしたんですね、シエルさん。

「毎度毎度懲りない男よねぇ・・・折檻されたいのかしらぁ?」

それはマジで勘弁してください、アルシアさん。

「団長・・・不潔です」

男なんてみなそんなものですよ、リオちゃん。

「わん? わん? わん?」

君は未だ何も知らなくていいんだ、ルナ。

つか、魔法に掛った時のしゃがんだ体勢で誰の姿も視界に入らず

声しか聞こえないし。

「と言う訳で何か言い残すことはありませんか?」

「・・・・・・・」

「をっと、声まで縛っていたんだったナ。ホレ」

ルーのそれに若干ながら回復するライの自由。恐る恐る振り返って見ると

・・・皆さん仁王立ちで見下ろし、恐いです。

「い、いつか覗いても怒らへんて言うたやん(怯」

「・・・忘れたな。そんなこと言ったか?」

「・・・そんなこと言った覚えはないわねぇ」

「・・・私は覗かれたないからナ。端からその話にゃ関係ない」

「・・・そんな事、その時だけの話に決ってるじゃないですか」

「わん? わん? わん?」

「という事で判決、死刑」

「「「「同意っ!!!」」」」

「わん(喜)!!!」

「うわあああああああっ!!!」

先に逃げた彼等のところまで悲鳴が響き

「尊い犠牲だったねぇ・・・」

「団長・・・成仏して下さい」

「・・・・・・(汗」

・・・数分後

「ゴメンナサイ。私が悪ぅごさいました(泣」

「・・・私はまだ御仕置きが足りないと思います」

自分はアレスと不潔な事してるくせに平然と言い放つリオ。

「「「「同意。」」」」

をい

「ルナちゃん」

「わん!」

とリオに言われルナが担いで来たのは・・・張りぼてのようなデッカイ岩

「ちょ、ちょ、ちょっと待てっ!! それは幾ら俺でもマジでヤバイ(汗」

「わん〜〜(悩」

「・・・いいぞ。ルナ、やれ。」

「わんっ!!!」


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■ EPISODE 07 ■

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