∴SHRINE∴
∴FANTASY LIVING THING PICTURE BOOK∴

■ EPISODE 02 前編 ■
----------------------------------------------------------------------------------------------------


「がはははははは、それは災難だったのぅ」

バンバンバン

「がはっ、・・・・・ば、バカ、俺を殺す気か」

ゴリアテが何気なく背を叩いただけでも今のライにとってそれは攻撃に等しい。

物資補給のためにゴリアテが山小屋に来たのだが、

あいにくフェイは家事で留守でライが出迎える事となった。

ちゃんと意識を取り戻したライが。 そして懐かしさもあり話し込み、今に至る。

「大丈夫じゃ、ライ。 お前なら死んでも生き返る」

「無茶言うな。そんな器用な真似出来るかっ」

・・・なぁ、ライよぅ。お前はそれをやったんだぞ

「どした?行き成り神妙な顔して。へんなものでも喰ったか?」

「がははは、気にするなコッチの問題だ。さて、みんなにライが起きた事でも教えてきてやるかぁ」

「みんな? ・・・なぁゴリ、何で俺はココにいる? 俺が寝てる間に何が起こったんだ?」

ライの質問にゴリアテもフェイと同様の反応を返す。

「・・・やはりワシには判断しかねる。キリトかカインにでも聞いてくれんか?」

「キリトとカインもいるのか。・・・・エンジェもいるな。 ん〜随分と大所帯で。」

「おう、それにアルシアさんもおるぞ。」

「アルシアまで?・・・・・・ますますなこって(悩)」

「明日はみんなで宴会じゃ〜〜〜(嬉)」

「お〜〜い、俺まだ半病人。」

ライの抗議も聞かずゴリアテは帰ってしまった。 そして入れ替わりに

「ただいまー」

「おう、お帰りー」

外の家事から返ってきたフェイ。 

毎度毎度、シャツの上に胸を強調したミニスカのエプロンドレスで腰をリボンで絞ってさらに強調。

ウエイトレスっぽく太股付根までの白ストッキングで露出少ない(?)のに、プリチーで萌え萌え。

プリチーなフェイがチョコチョコと動き回り働く様を見るのは実に楽しく嬉しく・・・

幸せとはこういうものかと実感させられる。

自分の事についてなにも語らない仲間。自分の事を気遣ってくれている事が良く分かる。

が、同時にそのことは自分の置かれている状況が可也悪いという事を示唆している以外何ものでもない。

自分としては、例え国追われ命付狙われる身だとしても全てを知っておきたい。

何も知らない事ほど自分にとって不幸な事はないのだから。僅かでも分かれば打つ手ができる。

・・・カイン辺りならあっさりゲロるだろうか。

後手後手の上に打つ手なし。 だから無性に腹が立つ。

・・・まともに動けない身体で何言ってると突っ込まれるのもまた確実。

「ねー、誰か来た?」

「・・・・・・・・」

「ねー、・・・らい?」

ゆっさゆっさゆっさゆっさ

気付けば、心配そうなフェイの顔が目の前に

「おぅ、どうした?」

「それは私の台詞だよー」

「・・・・・・・・・・ふぅ」

ぐいっ

「きゃっ!!? ら、らい?」

行き成り手を引っ張られたフェイはあっさりとライの懐の中、胡坐の上に腰を下ろす。

「・・・嫌なら抵抗しろよ。今の俺なら簡単に逃げられるはずだから。」

でもフェイは身を預け、逃げる素振りすら見せない。 だから細腰に腕を回しギュッと抱きしめた。

ぼーっとしたライに隠されたほんの僅かの憤りと焦りを感じてかフェイは黙ったまま心配そうに仰ぐだけ。

「・・・正直、」

「・・・・」

「正直、俺は人を愛する感情、人が好きだという事がわからない。」

「えっ?」

「それでもフェイと一緒にいて楽しいし、ずっと一緒にいたいと思う。」

「うん・・・」

「せめて、この束の間の安息の日々が終わるまで・・・」

「!!? ・・・うん。」

一瞬、フェイの決意が揺らぎそうになった。ばれているなら言ってしまってもいいかも知れない。

しかし感情移入して漏らさないようよう、ライに真相を話す是非の権限はカインかキリトにあった。

そのフェイの苦しみを理解した上で自分を慰めてもらう様にフェイを慰めようとしている。 というのは

考えすぎだろうか。

「髪、解いていいか? ・・・お嫁に行けなくなっちゃうような事はする気はないけど

いやならいやと言っていいぞ。 無理強いはする気はないから」

「うん・・・らいの好きなようにしていいよ。」

ダブルポニテを作るリボンを解き、既に傷が癒え自由に動くようになった手でその髪を梳いていく。

花に似た香りが辺りに漂った。

「髪、結構長いな。」

「うにぃ、えんじぇと同じだけあるよ。でも、えんじぇと同じ様な髪型にしちゃうと

区別つかなくなっちゃうから」

「んん? ・・・・ああ、なるほど。 だからダブルポニテでミニスカの活動的な格好を好むのか。」

頭を少し離し遠目で見てみて理解した。

年子の姉妹だけあって大人しい状態のフェイは確かにエンジェと似通う。

「うん」

「でもな、やっぱりミニスカは如何かと思うぞ。」

「うに?」

「そんなミニミニだと下着が見えちゃうじゃないか。 オトーサンはそんな格好ゆるしませんよー!!」

「うにゃぁ、らいのスケベぇ!!? 王都では中にレオタード着てたんだよぉ(慌)」

「ということは、ここで見えてたのはやはり下着?

・・・遺憾、実に遺憾です。だから、お仕置きだぁ。エッチなことしてやるぅーーー」

「うにゃぁ!!?っにいいぃぃぃぃ(驚)!!!」

片手をスカートの中に潜り込ませストッキングの淵辺りを撫でも揉む一方、

もう一方の手を上からシャツとスカートの間に滑り込ませ、乳房の下シャツの上から肋骨の淵を

ぐりぐりと押し撫でる。

快いのかコソバユいのかフェイは空を掻き小さく悶え大して抵抗しない。

「はううぅん、やっ、やああぁぁぁ(悶」

「いやならやめようか(笑)?」

「・・・らいのイジワル。・・・止めちゃぁやぁだぁ」

「はいはい(笑)」

「っ・・あ・・・・」

結局、ライの執拗な愛撫により微温湯のような快感にフェイ浸り続け・・・

・・・暫くのち

着乱れたフェイはピッタリと密着抱え込れ、

服の中、パンティの中に半分手を入れられ下腹部と心臓の上 胸中央辺りで手が止まり押し当てられた

首根っこを咥えられた半生子犬状態。

それ以上の行為に及ぶこともなく二人ともお互いに身体を預けまどろんでいた。

「・・・ずっと・・・ずっとこうしていたいなぁ」

「うにぃぃ・・・こんなに弄ばれて・・・もう・・・らいの処しかお嫁にいけないよぉ」

「ん・・・いいんじゃないか? ・・・いずれ・・・落ち着いたら・・・どこか・・・静かな処で・・・」

「うにぃ(クテ〜〜)・・・」

骨抜きのフェイはあっさりと堕ちた。

そして、二人してゴロンと床に倒れ・・・・・・沈黙を彩る二人の寝息。


----------------------------------------------------------------------------------------------------


■ EPISODE 02 前編 ■

Copyright 人丸2022
HITOMARU All right reserved



----------------------------------------------------------------------------------------------------